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水清く大蕗ゆするコタンかな   高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蕗を摘む屋敷祠へ黙礼す 田中臥石 末黒野 202008
蕗を剥く黄緑の香を走らせて 小池桃代 末黒野 202008
蕗の芽を摘んで懐旧贈らるる 大山夏子 202009
蕗蓬摘み食べ尽くすステイホーム 渡辺節子 202009
無住寺の裏庭広し蕗茂る 石塚清文 やぶれ傘 202009
蕗の皮再々放送見つつ剥く 松本善一 やぶれ傘 202009
蕗剥いて母のこゑ聞く心地かな 住田千代子 六花 202009
さ緑の香や指先に蕗の灰汁 小笠原妙子 202009
骨つなぐ筋すこやかに蕗を刈る 柴田佐知子 202010
大蕗の谷には歸り路ばかり 佐藤喜孝 あを 202103
蕗の雨身の上話切りもなく 木村傘休 春燈 202107
「蕗毬」と言ひしはは恋ふ春の蕗 鈴木石花 風土 202107
砲台山にナホトカ広場蕗を摘む 田中佐知子 風土 202107
蕗を剥く指先黒く滲ませて 谷口摩耶 202108
蕗の葉や祖母の咄のコロボックル 農野憲一郎 春燈 202108
ことことと昭和の匂ひ蕗を煮る 西村白杼 京鹿子 202108
真黒に爪染めあげて蕗を煮るる 草柳忍 202207
かかへる程の蕗の到来雨もよひ 奥田温子 やぶれ傘 202208
蕗のすぢ引くや雨音ひきよせて 三代川玲子 春燈 202208
居酒屋の古りたる桶や蕗浸し 大曲ゆき枝 末黒野 202208
蕗をむく亡母のまろき手を想う 伊藤芙沙江 202209
蕗を煮る妣の生活を引き寄せて 尾崎と代子 京鹿子 202209
独り居や昼餉の伽羅蕗握り飯 後藤大 春燈 202209
蕗を煮る厨に香り閉ぢ込めて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
失恋の娘に蕗の苦みかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
蕗→ 1

 

2023年5月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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