螢 2            100句

死蛍に照らしをかける蛍かな    永田耕衣

  ほたる  ほうたる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
蛍火を子の手に渡す母若し 能村登四郎 200010  
蛍見れば坂巻純子想ふのみ 林翔 200010  
今は知らず夢の手賀沼蛍舞ふ 林翔 200010  
距離感を失くしてしまひ螢狩 西塚成代 六花 200010  
明日から単身赴任螢狩 三井孝子 六花 200010  
螢火に声を盗られてしまひけり 鳴海清美 六花 200010  
浮島にいのち継ぐ火や姫螢 岡田貞峰 馬醉木 200010  
メールなら素直になる子蛍の夜 間宮陽夫 馬醉木 200010  
高階に放ちし螢下界へ飛ぶ 中川濱子 ぐろっけ 200010  
湯宿なく湯小屋が一つ蛍とぶ 河野扶美 ホトトギス 200011  
蛍火の雨にもつれて舞ひにけり 粟津松彩子 ホトトギス 200011  
草蛍息づき雨も息づきぬ 粟津松彩子 ホトトギス 200011  
螢狩丸太の橋のかかりをり 東克巳 200011  
ひるがおがひるの蛍をかなしめり 三宅やよい 船団 200011  
瀬音澄む昨夜の蛍のねむる岸 石本百合子 馬醉木 200012  
蛍の夜見過ごすというやさしさ 芹沢愛子 海程 200012  
螢火を落し草の根まだほてる 高瀬哲夫 200102  
雲南省の水田に飛ぶ蛍かな 蔵前幸子 船団 200102  
蛍火の無音の意味を知りたがる 北村きぬよ 京鹿子 200103  
方舟の虫のあまたに蛍かな 深澤鱶 火星 200103  
螢狩闇にほとほと疲れけり 泉田秋硯 月に逢ふ 200103  
霊界を見過ぎし疲れ螢狩 泉田秋硯 月に逢ふ 200103  
泡のこの螢生るる大和かな 岡井省二 200104  
人の灯の螢の川にともりたる 岡井省二 200105  
葛藤に似てまんじなす螢の火 八幡酔鵬 200106  
水辺とは心許なし蛍狩 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
蛍の闇に加はる気配あり 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
いく千の螢ひとつに明滅す TINAUNGMOE あを 200106  
初螢こみ上げて堰落つる水 ほんだゆき 馬酔木 200107  
水の面に落ちし螢の光りづめ 吉原一暁 200107  
螢となりて修善寺出でゆくか 田中干鶴子 200107  
夕蛍出し湿らひの残りけり 能村登四郎 200107  
杉の木にひつかかりつつ姫蛍 山尾玉藻 火星 200108  
蛍を見て来し靴を揃へけり 山尾玉藻 火星 200108  
輪唱の子等の呼びゐる蛍かな 林敬子 酸漿 200108  
お花見は山中渓の螢とぞ 辻享子 六花 200108  
当直のナースも誘ひ螢狩 辻享子 六花 200108  
螢籠合せ鏡で見てをりぬ 辻享子 六花 200108  
蹲踞に渓の螢を放ちやる 辻享子 六花 200108  
鍵盤の青光る夜や螢追ふ 辻享子 六花 200108  
さつきまで螢のをりしたなごころ 加藤みき 200108  
細き傘杖のかわりに螢見に 久保田一豊 いろり 200108  
螢火や静かに老いて友とあり 久保田一豊 いろり 200108  
螢見てあの世はきつと良きところ 久保田一豊 いろり 200108  
螢舟少しの酒に酔いにけり 久保田一豊 いろり 200108  
ゆくほどに水匂ふ道螢舞ふ 柴田美佐子 いろり 200108  
四万土の水の匂ひに蛍待つ 池田草曷 雨月 200108  
暮れさうで暮れざる大河蛍待つ 池田草曷 雨月 200108  
沈下橋闇に沈める初蛍 池田草曷 雨月 200108  
蛍火の水の深さを知らず落つ 池田草曷 雨月 200108  
己が火を曳きさまよへる蛍かな 池田草曷 雨月 200108  
蛍火を追ひ哲学の径たどる 久保田雪枝 雨月 200108  
蛍狩闇来て闇をもどりゆき 久保田雪枝 雨月 200108  
三つほどの蛍を追へる子らの声 石塚ユリ 春耕 200108  
螢飼ひ谷中を出でぬ菓子職人 脇本千鶴子 200108  
雨近き風の誘ひに蛍飛ぶ 小竹由岐子 円虹 200108  
先客は句友でありし蛍狩 小竹由岐子 円虹 200108  
丸き畦四角き畦や蛍追ふ 小竹由岐子 円虹 200108  
捕へたる蛍に水の匂ひあり 小竹由岐子 円虹 200108  
蛍の消えたる闇の静けさよ 小竹由岐子 円虹 200108  
ふるさとの蛍の闇を知り尽し 小西石蕗 円虹 200108  
邂逅は蛍の闇にありにけり 小西石蕗 円虹 200108  
欄を叩き蛍を呼ぶ漢 小西石蕗 円虹 200108  
星空を残し蛍の消ゆる刻 小西石蕗 円虹 200108  
息づく火水へこぼして草蛍 小西石蕗 円虹 200108  
息かけて燠となさむか籠螢 下村志津子 銀化 200108  
橋欄は死者の肘掛け螢飛ぶ 原徹 銀化 200108  
ひと一人待ちて遅るる螢狩 佐藤博美 200108  
螢火やゆるみはじめし束ね髪 佐藤博美 200108  
校庭に子らと並びて螢待つ 早崎泰江 あを 200108  
てのひらに光る螢のやはらかし 早崎泰江 あを 200108  
恋熱き蛍みどりの火をつよめ 中川濱子 ぐろっけ 200108  
蛍籠手もとの闇の揺れてをり 高橋好温 馬酔木 200109  
ゆつくりと開く水門夕螢 中川和子 馬酔木 200109  
郷愁に色ありとせは蛍いろ 新家生子 200109  
草匂ふ音符のやうに螢の火 川田さちえ 200109  
水音の方へ方へと蛍狩 代田青鳥 風土 200109  
蛍火のひとつはあなたかもしれぬ 林裕子 風土 200109  
台の付く三駅つづく螢狩 上田祥子 遠嶺 200109  
草螢無灯の小屋にラヂオ鳴る 上田祥子 遠嶺 200109  
指先に螢をもらふ出会ひかな 上田祥子 遠嶺 200109  
瓶の螢放して子等は帰りけり 上田祥子 遠嶺 200109  
山上にともしび一つ跳ぶ螢 上田祥子 遠嶺 200109  
わが前をよぎりしのみの螢かな 野澤あき 火星 200109  
生ひたちを言葉少なに蛍の夜 平田倫子 百鳥 200109  
案内の人の早足蛍川 平田倫子 百鳥 200109  
しばらくは迷ひ蛍と歩くかな 平田倫子 百鳥 200109  
螢火のひとつが沢を離れけり 小田玲子 百鳥 200109  
蛍飛び鬼子母の祠真暗がり 谷村祐治 雨月 200109  
馬頭観音賽し蛍の沢尋むる 溝内健乃 雨月 200109  
初蛍衣掛柳あたりかな 金森教子 雨月 200109  
夜店の灯尽きるところに蛍売 金子きくえ 春耕 200109  
初蛍思はず大き声で呼ぶ 山下功 春耕 200109  
遺児めくや螢火ひとつ舞ひに舞ふ 松井のぶ 200109  
螢火の触れてふところ熱くなる 竹内悦子 200109  
蛍の夜が平凡に明けてをり 山田弘子 円虹 200109  
不慮の子のありしを悼み螢とぶ 大槻右城 円虹 200109  
吾と螢ともに迷はぬ野闇かな 大槻右城 円虹 200109  
村富んでをり螢も榮えをり 大槻右城 円虹 200109  
みなもとは大江山なり螢とぶ 大槻右城 円虹 200109 蛍3→

 

2016年5月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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