作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
ほたるの夜昨日はひとり今日ふたり | 村田冨美子 | 京鹿子 | 199901 |
手囲ひのほたる少子化じわじわと | 木戸渥子 | 京鹿子 | 199910 |
恋こがるごとくにほたるの夜が欲しい | 保坂加津夫 | いろり | 200009 |
ほんとうにほたる見し夜は眠られず | 谷みどり | いろり | 200107 |
月の無きほたるの里の恋の秘話 | 保坂加津夫 | いろり | 200108 |
朝がきて虫となりたるほたるかな | 和田瑞子 | 銀化 | 200108 |
螢雪のためのほたるのいくらかは | 村上瑪論 | 銀化 | 200110 |
ほたる見に峡ゆき兵の墓に会う | 杉崎ちから | 海程 | 200112 |
死のやうな眠りを眠りほたるの夜 | 竹市悠紗 | 京鹿子 | 200112 |
朝倉のほたる深追ひせずにゐる | 密門令子 | 雨月 | 200209 |
子の胸に来て点滅のほたるかな | 西村しげ子 | 雨月 | 200409 |
布巾掛けありし一膳ほたるの夜 | 櫨木優子 | 狩 | 200409 |
ほたる飛ぶ銀河鉄道走る森 | 岩上とし子 | 鴫 | 200411 |
連れ立ちて帰る弔問ほたるどき | 齋藤厚子 | 鴫 | 200411 |
ほたる見の旅の余韻にある家居 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200506 |
恋ほたる名残の橋を引き返す | 宇都宮滴水 | 京鹿子 | 200508 |
酒少し濁りて哀しほたるの夜 | 渡邉友七 | あを | 200508 |
ほたる出づチーズ工房水田べり | 河合佳代子 | 栴檀 | 200509 |
終曲のほたるの光踊果つ | 国包澄子 | 築港 | 200511 |
明滅の滅はほたるの愛の闇 | 山元志津香 | 八千草 | 200512 |
胎内の記憶あかりや恋ほたる | 安田優子 | 京鹿子 | 200601 |
考の掌が重なつてゐるほたるかな | 栗栖恵通子 | 槐 | 200606 |
ほたる沢の真昼緑の陰ゆれて | 木村茂登子 | あを | 200607 |
ほたるほたるポケットにキーホルダー | 中原幸子 | 以上、西陣から | 200705 |
光りつゝ草間に消ゆる大ほたる | 松下幸恵 | 六花 | 200705 |
煙草吸はないでくださいほたるの夜 | 飛鳥由紀 | 鴫 | 200710 |
光るたびふと軽くなるほたる籠 | 松本圭司 | 沖 | 200807 |
旅枕ふたつ重なるほたるかな | 栗栖恵通子 | 槐 | 200808 |
初ほたる骨壺白くまもりけり | 辻直美 | 沖 | 200808 |
五つ目の堰よりは黄泉ほたる谿 | 荒井千佐代 | 空 | 200810 |
人の世に似て明滅の草ほたる | 湯浅夏以 | 遠嶺 | 200811 |
夜の川やさしいひかりほたるだよ | 広瀬結麻 | 璦 | 200908 |
山の端の三日月に舞ふほたるかな | 福田慧香 | 笹 | 200909 |
明日死ぬほたる明滅の滅長し | 荒井千佐代 | 空 | 200909 |
ほたる火も山も死にゆく父郷かな | 星原悦子 | 空 | 200911 |
合戦の火の香水の香ほたる谷 | 鷹羽狩行 | 狩 | 201007 |
ほたる祭蛍も人もにぎはひて | 井関祥子 | 酸奬 | 201008 |
バス一区歩いて帰るほたるの夜 | 落合晃 | 璦 | 201009 |
のぼりつめほたるはなれる指の先 | 落合晃 | 璦 | 201009 |
すこしづつ夫衰へるほたる籠 | 栗栖恵通子 | 槐 | 201009 |
上流にちちははの墓ほたる川 | 北川英子 | 沖 | 201009 |
誰かれと遠き思ひ出ほたる狩 | 滝川あい子 | 雨月 | 201110 |
村人は珍しがらぬほたる狩 | 滝川あい子 | 雨月 | 201110 |
群れほたる明滅つひに波のごと | 角谷美恵子 | ぐろっけ | 201111 |
土手の端にほたるの恋をのぞきけり | 篠原幸子 | 春燈 | 201112 |
料亭の闇整へる庭ほたる | 平野数子 | 京鹿子 | 201201 |
ほたる火の灯るその時風が止む | 上村美翔 | うらら | 201202 |
青魚もほたるも貰ふ空のいろ | 加藤みき | 槐 | 201209 |
由布岳の水のびのびと初ぼたる | 菅野雅生 | ろんど | 201309 |
きぬぎぬを承知で指をはふほたる | 山田六甲 | 六花 | 201407 |
ほたる追ふせせらぎぱつと飛び越へて | 辻響子 | 瓔 | 201409 |
そのことは忘れることにほ・ほたる | 火箱ひろ | 瓔 | 201409 |
草濡れて平家ぼたるの休む土手 | 升田ヤス子 | 六花 | 201410 |
ほたる追ふ棚田の闇の深さかな | 小菅澄重 | 春燈 | 201410 |
揺るる藻にほたるとび交ふ町の川 | 佐藤良二 | 末黒野 | 201411 |
足元の闇を気遣ひほたる待つ | 佐藤良二 | 末黒野 | 201411 |
ほ・ほ・ほたる老いてとほうにくれている | 火箱ひろ | 船団 | 201502 |
裏富士の大きな闇のほたるかな | 武井美代子 | 万象 | 201510 |
灯を消してぐらり漕ぎ出すほたる舟 | 永淵惠子 | 空 | 201510 |
ほたる舟闇に引かれて進みけり | 永淵惠子 | 空 | 201510 |
灯を消してぐらり漕ぎ出すほたる舟 | 永淵暫子 | 空 | 201607 |
ほたる舟闇に引かれて進みけり | 永淵暫子 | 空 | 201607 |
生き返りいきかへりつゝほたるの夜 | 中島芳郎 | 鴫 | 201709 |
その闇へ点してひと夜恋ぼたる | 中野さき汀 | 春燈 | 201710 |
ほたる観て歌劇の街の灯に戻る | 阪上多恵子 | 雨月 | 201810 |
選択肢またひとつ減るほうほたる | 直江裕子 | 京鹿子 | 201811 |
入滅のゆくて導くほたるかな | 熊川暁子 | 槐 | 201909 |
大文字火床への道沢ほたる | 岡本尚子 | 風土 | 201909 |
指あてて息たしかむるほうほたる | 直江裕子 | 京鹿子 | 201911 |
ほたる火の冷たさをこそ火と言はめ | 能村登四郎 | 沖 | 202001 |
ホタル科の一昆虫に過ぎませぬ | 角野良生 | 空 | 202003 |
厚き本ほたるがほつとこぼれおつ | 佐藤喜孝 | あを | 202006 |
こんばんは余白にほたるほうほたる | 火箱ひろ | 瓔 | 202011 |
ほうたるほたるすぐ来いと言はれても | 小林和子 | 鴻 | 202110 |
2023年6月20日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。