日 短 2    48句

いもうとの告別式よ日短か   京極杞陽   くくたち

作品
作者
掲載誌
掲載年月
駐車場空くまで待つも日短 稲畑汀子 ホトトギス 201712
気短の夫は何処へ日短 加藤タミ 末黒野 201802
日短し享保二年の鐘の音 森山暁湖 万象 201802
指差して火元確認日短 豊谷ゆき江 春燈 201802
緊々と老いの身過ぎや日短 齋藤晴夫 春燈 201802
大きめの爪切り使ふ日短か 廣瀬雅男 やぶれ傘 201803
日短かしばし家ぬち射し照らし 浅井青二 雨月 201803
運慶展へ四列五折れ日短 下田奉枝 雨月 201803
音高き庖丁さばき日短 川田好子 風土 201803
噴水の鳩は塒に日短か 大橋晄 雨月 201804
裏漉しの終はりの見えず日短か 仲里奈央 201804
携帯のアラームの声日短 山浦紀子 春燈 201903
言ふこととすることは別日短 片山喜久子 雨月 201903
門灯を点けて外出日短 岡田正義 雨月 201903
爪のびる日短かの陽に漬かりゐる 伊藤希眸 京鹿子 201903
説明長きビールの試飲日短 布施由岐子 末黒野 201903
穴掘って埋めておさなの日短 松井季湖 201904
退院の早まりさうや日短 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
あら炊きの醤油匂へり日短か 笹村政子 六花 202002
日短か茜に染まる西の空 村田武 やぶれ傘 202002
靴さげて登る天守や日短か 半谷洋子 202002
日短手に持つ物を探しをり 佐藤玲子 京鹿子 202002
九十の義姉は健やか日短し 志方章子 六花 202003
日短か広げて閉づる山の地図 下田奉枝 雨月 202003
すぐ前に山置くくらし日短か 笹倉さえみ 雨月 202003
村の名も字名も消えて日短か 岸洋子 202003
日短の為すべきことの多きかな 廣田幸子 末黒野 202004
裏木戸の胸の高さに日短か 藤生不二男 六花 202004
ただいまとわたしに言つて日短か 内田美紗 船団 202006
少しづつ日短となり寺の鐘 大内幸子 六花 202012
太釘の曲がり伸しゐて日短か 森岡正作 202101
陶工の手許明りや日短 笹村政子 六花 202102
日短か圧力鍋におもり揺れ 升田ヤス子 六花 202102
いにしへの街灯暗し日短し 和田啓 末黒野 202103
後ろからタンクローリー日短 丑久保勲 やぶれ傘 202103
本殿の早寝の神や日短 太田良一 末黒野 202104
日短し亀岡牛に赤ワイン 鈴木崇 202110
遠出にはならぬ旅路よ日短 稲畑汀子 ホトトギス 202111
孫の声ひねもす聞きて日短 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
あれこれと思考の今日や日短に 長崎桂子 あを 202201
おばさんが床屋の椅子に日短 佐藤竹僊 あを 202202
ギタリスト足を組み替へ日短か 中村洋子 風土 202203
神域は鳥獣保護区日短か 柿沼盟子 風土 202203
せはしなく会釈かはして日短し 北野節子 末黒野 202205
四温晴何かと一と日短かくて 畑田久美子 202210
古井戸と浄行菩薩日短し 鈴木崇 202210
日短1

 

2022年11月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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