5 (蝦蟇)      30句

老鶏の蟇ぶらさげてあるくかな  飯田蛇笏  山響集

ひきがへる  ひきがえる  蟾蜍  蟇(蝦蟇)  がまがへる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
跳ぶ時の内股しろき蟇 能村登四郎 202006
山寺に絶えぬ水音蟇の鳴く 浜福惠 風土 202007
蟇は家族蜥蜴は間借揚羽は客 安住敦 春燈 202007
蟇鳴いて森の静寂破りたる 岩月優美子 202008
蟇一歩あゆめば一歩老ゆ 中村重幸 202009
蟇こゑ途切れたる星の闇 黒滝志麻子 末黒野 202009
蟇まばたきばかり動くなし 吉澤恵美子 春燈 202009
因循の芯に目つむる蟇 柴田佐知子 202010
外濠の抜けみちはどこ蟇 有賀昌子 やぶれ傘 202010
籠り居の庭に親しき蟇 今村千年 末黒野 202011
ご城下の始終見守る蟇 瀬戸峰子 春燈 202011
ケーキ焼く平和や蟇も棲みつきて 中田みなみ 202101
路へ出る蟇を子供が叱りけり 中田みなみ 202101
蟇千匹住まふ学校蛙の子 中嶋陽子 風土 202107
蟇鳴きしあたりまで来てみたのだが 丑久保勲 やぶれ傘 202109
蝦蟇の居てしばらく道の端をゆく 亀岡睦子 やぶれ傘 202110
田の主の貌して坐せり蟇 大川曄美 末黒野 202111
蟇おのれの一歩一歩かな 武田巨子 春燈 202111
蟇穴を出しと庭より夫が呼ぶ 今井康子 202112
バックンと呼びて親しむ蟇 秋川 泉 あを 202112
境内をあちこち探す蟇 秋川 泉 あを 202112
山寺や蟇居て話し込む 秋川 泉 あを 202112
接ぎ接ぎの夢をつないで蟇の恋 鈴鹿呂仁 京鹿子 202207
暗闇の何やら温し蟇 田尻りさ 六花 202207
禅寺の午後森閑と蟇のこゑ 池田光子 風土 202209
世を拗ねてゐるわけでなし蟇の黙 菅原健一 202209
かまへゐて漢字のごとき蟇 中村重幸 202209
裏庭に蟇の住処や何代目 七郎衛門吉保 あを 202209
目の合うて後ろめたしや蟇 池乗恵美子 末黒野 202210
蟇鳴いて夜陰が少しづつうごく 戸栗末廣 202304
蟇→ 1

 

2023年5月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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