蟾 蜍        47句

火の好きな少年と逢ふ蟾    栗田庄

ひきがへる  ひきがえる  蟾蜍  蟇(蝦蟇)  がまがへる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
諦観の譬へば蟾蜍の蹲跼かな 井田実代子 雨月 199901
おほきさのどうころびても蟾蜍 今木偉郎 槐 199907
蟾闇を力に鳴きにけり 大橋淳一 雨月 199907
池を去る蟾ふりかへることもなし 大橋淳一 雨月 199907
蟾歩む足を引きよせ引きよせて 大橋淳一 雨月 199907
藪に蟾かつ尿の神疣の神 延広禎一 槐 199912
蟾蜍たまたま汚名着ることも 田中藤穂 水瓶座 200002
鳴かざれば闇に潰さる蟾蜍 森田博 濱 200009
人間のことばつれなし蟾蜍 中原道夫 銀化 200109
マクベスの科白聞くごと蟾蜍 林香燿子 濱 200209
蟾蜍のどふるはせて声ださず 岬雪夫 狩 200210
寺の縁昏れて水音と蟾の声 井上芙美子 円虹 200210
完璧に徳育受けし蟾蜍 佐藤喜孝 青寫眞 200304
後退りしていびつなる蟾蜍 浅田光蛙 対岸 200309
蟾去りし昼の匂ひのにはたづみ 加藤富美子 槐 200310
蟾蜍五體のほかに要るこころ 佐藤喜孝 あを 200407
月山や石いだきをる春の蟾蜍 延広禎一 槐 200505
蟾蜍いつも初老の貌をして 柴田佐知子 空 200610
蟾蜍寂寞と動かざりけり 各務麗至 面 200705
舌先に獲物逃しぬ蟾蜍 山田六甲 六花 200706
冬眠の蟾金環の眼とぢ 大橋淳一 雨月 200707
蟾蜍図太き眼してゐたる 大信田梢月 万象 200708
また蟾が鳴いていよいよ夜を深む 藤井昌治 朝 200709
動きたくなりて動きぬ蟾蜍 大島翠木 槐 200809
蟾鳴いて大池の面揺ぎたる 岩下芳子 槐 200909
かりそめの在所となれり蟾蜍 深澤鱶 火星 200909
草の道しばし対峙し蟾去らず 奥村眞人 雨月 200910
子に厳しき父でありしか蟾蜍 野沢しの武 風土 201008
先住の蟾蜍ゐて呻吟す 中村恭子 鴫 201009
鏡池水底に聞く蟾蜍の声 門脇好子 万象選集 201205
宵なりき生きて生き抜く蟾蜍 中島陽華 槐 201209
雨来るよと足を引きずり蟾蜍 大信田梢月 万象 201209
上目遣ひに灯を結界の蟾蜍 柳本渓光 ろんど 201409
蟾蜍鳴いて全山押し潰す 矢野百合子 空 201409
無我の境破りし蟾の太き声 岩月優美子 槐 201409
心経に無の字あまたや蟾蜍 竹内悦子 槐 201410
蟾蜍字も難しき面構へ 八木健 八木健俳句集 201509
蟾蜍長子の無口親ゆづり 窪田佳津子 雨月 201608
時空から零れていたる蟾蜍 水野恒彦 槐 201608
白昼の静寂破りし蟾蜍 寺田すず江 槐 201608
坪庭へ居候決め蟾蜍太る 伊藤希眸 京鹿子 201610
息吐いて吸うて蟾蜍と万福寺 中島陽華 槐 201709
かつて母住みし貸家に蟾蜍の声 瀬島酒望 やぶれ傘 201708
往還に坐り込みけり蟾蜍 藤井美晴 やぶれ傘 201807
五臓六腑揺るがして鳴く蟾蜍 由良則子 集 202011
俺様と言はんばかりや蟾蜍 亀田虎童子 萱 202105
蟾蜍かはたれどきを待ち兼ねて 今村千年 末黒野 202211

 

2023年6月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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