蟾 蜍        44句

火の好きな少年と逢ふ蟾    栗田庄

ひきがへる  ひきがえる  蟾蜍  蟇(蝦蟇)  がまがへる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
諦観の譬へば蟾蜍の蹲跼かな 井田実代子 雨月 199901  
おほきさのどうころびても蟾蜍 今木偉郎 199907  
蟾闇を力に鳴きにけり 大橋淳一 雨月 199907  
池を去る蟾ふりかへることもなし 大橋淳一 雨月 199907  
蟾歩む足を引きよせ引きよせて 大橋淳一 雨月 199907  
藪に蟾かつ尿の神疣の神 延広禎一 199912  
蟾蜍たまたま汚名着ることも 田中藤穂 水瓶座 200002  
鳴かざれば闇に潰さる蟾蜍 森田博 200009  
人間のことばつれなし蟾蜍 中原道夫 銀化 200109  
マクベスの科白聞くごと蟾蜍 林香燿子 200209  
蟾蜍のどふるはせて声ださず 岬雪夫 200210  
寺の縁昏れて水音と蟾の声 井上芙美子 円虹 200210  
完璧に徳育受けし蟾蜍 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
後退りしていびつなる蟾蜍 浅田光蛙 対岸 200309  
蟾去りし昼の匂ひのにはたづみ 加藤富美子 200310  
蟾蜍五體のほかに要るこころ 佐藤喜孝 あを 200407  
月山や石いだきをる春の蟾蜍 延広禎一 200505  
蟾蜍いつも初老の貌をして 柴田佐知子 200610  
蟾蜍寂寞と動かざりけり 各務麗至 200705  
舌先に獲物逃しぬ蟾蜍 山田六甲 六花 200706  
冬眠の蟾金環の眼とぢ 大橋淳一 雨月 200707  
蟾蜍図太き眼してゐたる 大信田梢月 万象 200708  
また蟾が鳴いていよいよ夜を深む 藤井昌治 200709  
動きたくなりて動きぬ蟾蜍 大島翠木 200809  
蟾鳴いて大池の面揺ぎたる 岩下芳子 200909  
かりそめの在所となれり蟾蜍 深澤鱶 火星 200909  
草の道しばし対峙し蟾去らず 奥村眞人 雨月 200910  
子に厳しき父でありしか蟾蜍 野沢しの武 風土 201008  
先住の蟾蜍ゐて呻吟す 中村恭子 201009  
鏡池水底に聞く蟾蜍の声 門脇好子 万象選集 201205  
宵なりき生きて生き抜く蟾蜍 中島陽華 201209  
雨来るよと足を引きずり蟾蜍 大信田梢月 万象 201209  
上目遣ひに灯を結界の蟾蜍 柳本渓光 ろんど 201409  
蟾蜍鳴いて全山押し潰す 矢野百合子 201409  
無我の境破りし蟾の太き声 岩月優美子 201409  
心経に無の字あまたや蟾蜍 竹内悦子 201410  
蟾蜍字も難しき面構へ 八木健 八木健俳句集 201509  
蟾蜍長子の無口親ゆづり 窪田佳津子 雨月 201608  
時空から零れていたる蟾蜍 水野恒彦 201608  
白昼の静寂破りし蟾蜍 寺田すず江 201608  
坪庭へ居候決め蟾蜍太る 伊藤希眸 京鹿子 201610  
息吐いて吸うて蟾蜍と万福寺 中島陽華 201709  
かつて母住みし貸家に蟾蜍の声 瀬島酒望 やぶれ傘 201708  
往還に坐り込みけり蟾蜍 藤井美晴 やぶれ傘 201807  

 

2020年6月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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