春夕焼 2       61句

夕焼  秋夕焼  冬夕焼  寒夕焼  春夕焼  春茜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
高層のビルの狭間や春夕焼 早川八重子 末黒野 201707
春夕焼ベツドの母を横向きに 横田敬子 201708
ひとりずつ少女が消える春夕焼 羽田英晴 船団 201806
お肉屋コロッケ店先に食ぶ春夕焼 細川洋子 201806
生涯をこのバス路線春夕焼 岩岡中正 ホトトギス 201810
土管などどこにも無くて春夕焼 森岡正作 201904
春夕焼背後の空が濡れてゐる 森岡正作 201904
錆色の艶増す詩碑や春夕焼 町山公孝 201904
佇みて春夕焼につつまるる 山田暢子 風土 201905
春夕焼男の肌の艶めけり 東正則 末黒野 201905
飛行機の低く飛びけり春夕焼 須賀敏子 あを 201905
あれこれと用はかどれり春夕焼 橘正義 春燈 201906
ひとところ灯を残したる春夕焼 杉原ツタ子 201906
春夕焼不老不死なるどろ湯かな くどうひろこ 201906
鴉百まだ空にをり春夕焼 土井三乙 風土 201906
刻すでに春の夕焼となりにけり 藤生不二男 六花 201906
稜線を茜に染むる春夕焼 斉藤雅子 末黒野 201906
適塾の暮らし一畳春夕焼 井上和子 201909
山羊の列春夕焼の中歩む 窪みち子 201909
どこまでを裾野と呼ぼう春夕焼 高田留美 船団 201910
千年の裳階の反りや春夕焼 岡澤田鶴 201910
湯へ通ひ少し話して春夕焼 赤座典子 あを 202004
隧道を抜くる江ノ電春夕焼 高木邦雄 末黒野 202005
段々と街の消えゆく春夕焼け きくちきみえ やぶれ傘 202005
ひとつまみほどの富士あり春夕焼 青谷小枝 やぶれ傘 202005
宿下駄で歩く浜辺や春夕焼 山咲和雄 末黒野 202006
一湾の波静かなり春夕焼 宮下桂子 202006
大皿に羽根つき餃子春夕焼 安藤久美子 やぶれ傘 202007
空掴むかに大樹の枝や春夕焼 秋山文子 末黒野 202007
春夕焼ジャングルジムもシーソーも 久保夢女 202008
春夕焼クレーンの先届きさう 小林紫乃 京鹿子 202008
不自由と自由のあはひ春夕焼 大内由紀 末黒野 202008
春夕焼鳥の名知らぬ者同志 杉崎妙子 202104
春夕焼骨痛むほど叱られて 吉田葎 202104
どこまでも漣少し春夕焼 赤座典子 あを 202104
透通る春夕焼や西病棟 大日向幸江 あを 202104
春夕焼おはじき飛びに子等帰る 山中志津子 京鹿子 202105
斎竹の幣守り札に春夕焼 大橋松枝 202105
駅カフェに身を沈めたり春夕焼 武田未有 202105
淀川の下流が好きで春夕焼 六車佳奈 風土 202106
春夕焼千年のちも五重塔 吉田葎 202107
春夕焼真砂女の海の黄金色 小林共代 風土 202107
繰返し歌う懐メロ春夕焼 足立枝里 202110
灯台に夜ゆづらむと春夕焼 大矢恒彦 202204
春夕焼思ひ出す事多多ありし 長崎桂子 あを 202205
「人さらひ来るよ」の声す春夕焼 よしの公一 202207
春夕焼明日も晴れと思ひけり 出口誠 六花 202207
春夕焼猫のか細き骨拾ふ 岡村尚子 202211
背番号付けて走る子春夕焼 廣瀬雅男 やぶれ傘 202307
病窓よりはるかな家並春夕焼 菅野日出子 末黒野 202306
春夕焼天使の羽根のやうな雲 森清信子 末黒野 202307
滞船の影溶けゆけり春夕焼 山口登 末黒野 202308
駿河湾越しに見る富士春夕焼 坂本和穂 やぶれ傘 202306
潮騒の消えて広がる春夕焼 石原孝人 京鹿子 202308
花束のほどけしごとく春夕焼 戸栗末廣 202309
春夕焼ビル街柔らかくなりぬ 窪みち子 202309
春夕焼→1

 

2024年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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