春隣 4(春近し・春信)     209句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
北向きの屋根きらきらと春隣 飯田泰子 八千草 200408  
追伸にその1、その2、春隣 野沢しの武 風土 200410  
先生が猫を蹴とばし春隣 内藤ゑつ ゑつ 200411  
春隣り時鐘半拍づつずれて 品川鈴子 六香 200501  
春隣芭蕉三百六十歳 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501  
春隣怒濤に色を置き初めし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501  
枯色の山越えて海春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200501  
富士はもう見えぬ山越え春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200501  
紅少し濃く引くことに春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200501  
春近き雨に誘はれゆくものも 稲畑汀子 ホトトギス 200502  
春近き野に温泉を掘る櫓 朝妻力 雲の峰 200502  
厄介な方へ歩む子春隣 中村房枝 六花 200502  
春近し水音豊けき紺屋町 中御門あや 雲の峰 200503  
半畳のがらくた市や春近し 鶴田武子 雲の峰 200503  
絵手紙に添へし一句や春隣 高橋秋子 200503  
仏法を正座してきく春隣 中山純子 万象 200504  
春近き一戸に飼はれ犬と雉 村越化石 200504  
甥っ子の娶近づく春隣 大橋敦子 雨月 200504  
柔らかく走る筆先春近し 石垣幸子 雨月 200504  
夫の歩の十歩十五歩春近む 村生翠 雨月 200504  
春隣つのはしばみが角揃へ 阿部ひろし 酸漿 200504  
水そそぐ千体地蔵春近し 篠崎荘市 酸漿 200504  
豆の灰汁をすくうてをりぬ春隣 近藤紀子 200504  
春近し師の百余句をそらんじて 鈴木白洋 雲の峰 200504  
見えぬとて句に生かさるる春隣 鈴木白洋 雲の峰 200504  
春隣熱海土産の干物焼く 大沢敦子 雲の峰 200504  
春近し蒔絵艶めく香枕 萩原みどり 雲の峰 200504  
自転車の婦警の帽子春隣 萩原みどり 雲の峰 200504  
酸素管つなぐボンベは春隣り 丸山冬鳳 京鹿子 200504  
掛け値なき齢を鏡に春隣り 伊藤希眸 京鹿子 200504  
石棺に男女がありて春近し 角直指 京鹿子 200504  
春近き海を眼下に子が尿る 松本圭司 200504  
切り張りの梅や桜や春隣 清水公治 200504  
身ほとりに世界の香味春隣 坂ようこ 200504  
一舟の水脈ひかり来る春隣 佐々木よし子 200504  
ティーバッグ糸で操る春隣 林昭太郎 200504  
地図の距離測る指さき春隣 福山悦子 200504  
魚屋の紺の前垂れ春近し 青山悠 200504  
野から野へ雀歩きに春隣 小澤克己 遠嶺 200504  
鳥通ふ一枝一枝に春近し 小澤克己 遠嶺 200504  
まなうらを擽る光春隣 三沢蘭 遠嶺 200504  
群鶏の一羽真白く春隣 千手和子 馬醉木 200504  
この曲はモーツァルトか春隣 狹川青史 馬醉木 200504  
知恵の輪のするりと抜けて春近し 森山のりこ あを 200504  
春隣象牙の箆は母譲り 清水ミツコ 200504  
人はみな何か抱へて春隣 高畠陽子 河鹿 200504  
アメリカヘ送る荷一つ春隣 前田陽子 200505  
ふつくらと豆煮含めて春隣 猪俣洋子 200505  
マネキンの脚の長さよ春隣 大坪景章 万象 200505  
春信や紙飛行機と乳母車 戸村よねこ 遠嶺 200505  
夕かげの雲のはたても春隣 吉円邦幸 遠嶺 200505  
永観堂の見返り阿弥陀春隣 島田和子 風土 200505  
早産の孫の片言春近し 徳田正樹 河鹿 200505  
小流れのひかりを孕み春隣 前迫寛子 河鹿 200505  
南座の切符むらさき春隣 森洋子 京鹿子 200505  
春信の女の引かる春障子 池田冨美 帆船 200505  
青白く粥の泡ふく春隣 三枝きぬ子 帆船 200505  
ウィンドーに児童の詩や春近し 伊東省子 百鳥 200505  
京菓子の箱の行方や春隣 鈴木實 百鳥 200505  
針のめど通す窓辺や春隣 隅田恵子 雨月 200505  
書き味の良き筆先や春近し 石啓子 築港 200505  
看護士の惚けししぐさ春隣り 水野範子 ぐろっけ 200505  
春隣犬小屋ごとんと伸びをする 岡敏恵 ぐろっけ 200505  
表具屋の玻璃に日ぼこり春近き 木内憲子 200505  
春隣サーブに込むる打つチカラ 芝尚子 あを 200505  
お昼など一しよにいかが春隣 今井千鶴子 ホトトギス 200506  
春隣川幅日毎ひろがれり 佐々木恭子 遠嶺 200506  
乗り替への利かぬ八十路へ春隣 古屋喜水 春燈 200506  
人文字の並ぶ校庭春隣り 水野範子 ぐろっけ 200506  
裏の犬われになつきて春隣 遠藤とも子 ぐろっけ 200506  
青空の残り夕星春近し 土川照恵 栴檀 200506  
春近し空洞ありし老欅 中川みよ子 200506  
古時計止って動いて春隣 米岡幸子 200506  
春隣一木歩み来るごとし 岩岡中正 ホトトギス 200507  
命名の書ののびやかに春隣 服部早苗 200507  
春隣ハガキ一枚出す散歩 岡田芳べえ 200508  
歯の欠けた夫婦が笑う春隣 岡田芳べえ 200508  
イスラムに裸像立つ春近代化 霧野萬地郎 200508 トルコにて
漁具船具売る店に猫春隣 貝田遊山 200508  
店前の風荒くとも春隣 西村慧子 200508  
赤ん坊あやしてゐたり春隣 中道愛子 200508  
花舗の水街へはみ出す春隣 山元志津香 八千草 200508  
新刊の本の感触春隣 岐部陽子 八千草 200508  
折鶴のはじめ三角春隣 清水ゆみ子 200510  
春隣てふ戸惑ひのありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
春隣何時も何かが咲く下田 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
南の風囁きて春隣 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
春隣言葉選んでゐる君に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
春隣ドームは日差溜めてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
春隣虚子も歩きしアスファルト 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601  
白波を立たせる風も春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200601  
しなければならぬならぬと春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200601  
協会賞選考会や春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200601  
遠浅の波ひた寄する春隣 福地初江 200601  
春隣海抜二十五メートル 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602  
春近き香をもろともにカレーパン 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602  
春隣水は明日へ流れゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602  
春隣りペンだこ柔くなりにけり 吉田かずや 春燈 200603  
春近し夢の話に笑ひ合ふ 山田六甲 六花 200603  
元町で筆の櫛買ひ春隣 山田六甲 六花 200603  
療術の予約や雨の春隣 山田六甲 六花 200603  
篆刻の月日百代春隣 山田六甲 六花 200603  
春近し気圧の谷のせめぎあひ 池野凉子 四葩 200603  
医療費のレシートの嵩春隣 杉本重雄 200604  
古伊万里に花鳥ひしめく春隣 児玉寛幸 馬醉木 200604  
横浜に白き巨船や春隣 永田歌子 遠嶺 200604  
春近し尻揃へをる楊枝入れ 栗栖恵通子 200604  
春隣龍を鳴かすに手を打つて 蘭定かず子 火星 200604  
持ち慣れし杖の手光り春隣 植竹惇江 春燈 200604  
春隣雀と雀なに話す 村越化石 200604  
老いてなほ夢ふくらめり春隣 永岡セツ 酸漿 200604  
ふるさとの昔はいづこ春隣 松元末則 酸漿 200604  
グッピーにまた子の産まれ春隣 渡邊紅華 酸漿 200604  
まだみつき嬰よく笑ふ春隣 細川コマヱ 雨月 200604  
ちりめんの機音弾む春隣 片山喜久子 雨月 200604  
その中によく鳴く牛も春近し 堀木基之 百鳥 200604  
春隣力士の風呂敷膨らんで 石川喜代美 百鳥 200604  
雨の日に喜劇見に行く春隣 篠田純子 あを 200604  
胃袋をカメラが捕ふ春隣 鈴木多枝子 あを 200604  
漏れて来るピアノ教室春隣 山元海郎 河鹿 200605  
お歩きの一歩のビデオ春近し 園田その子 河鹿 200605  
春隣マネキン一歩前に出て 尾辻のり子 河鹿 200605  
通夜の座のなつかしき顔春隣 中元英雄 河鹿 200605  
陸橋を渡る足音春隣 中元英雄 河鹿 200605  
フルーツの香りの飴や春隣 森下康子 200605  
少年の辞儀と挨拶春隣 井上富詩子 200605  
青磁には一花一葉春近し 苑実耶 200605  
山鳩の餌の催促や春隣 斉藤小夜 風土 200605  
春近き浮桟橋を鳩歩く 徳丸峻一 風土 200605  
武甲嶺に雲の一片春隣 大久保恵美子 遠嶺 200605  
つやつやの口紅差してみる春隣 伊藤豊美 遠嶺 200605  
水音の好日好夜春隣 岩下芳子 200605  
ころころと笑ふ看護師春隣 中上照代 火星 200605  
丼に黄身がとろりと春隣 荒木治代 ぐろっけ 200605  
春隣灘の正宗喉を越す 津田霧笛 ぐろっけ 200605  
納屋の戸を大きく開けて春隣 武井美代子 万象 200605  
食卓の花鳥の絵皿春隣 三輪温子 雨月 200605  
鉢植に一声かける春隣 野口孝子 栴檀 200605  
ひとり居も上手になりぬ春隣 千葉栄子 200605  
春隣ボレロのリズム始まれり 石川英利 百鳥 200605  
末つ子の親に成る日や春隣 渡辺玄子 酸漿 200605  
春近し眼閉ぢても海の照 山本康 200605  
渚踏む砂のきしみも春隣 山本康 200605  
バス停に背黒鶺鴒春隣 安部里子 あを 200605  
春隣小さき旅より無事帰宅 東野太美子 ホトトギス 200606  
春隣句会の席へ鶏の声 先山実子 ぐろっけ 200606  
吹き散らす金管楽器春隣 岩松八重 六花 200606  
手術日を朱で印して春隣 平居濡子 六花 200606  
春隣鉢に磨汁かけにけり 島崎久美子 酸漿 200606  
木の虚に詰る紙屑春隣 佐藤喜孝 あを 200606  
寺多き根岸界隈春近し 小阪喜美子 二輪草 200606  
新緑の色細やかに春近し 藤原さちよ 酸漿 200607  
気仙沼のふかひれ寿しや春隣 花島みゆき 八千草 200607  
手を握る男の見舞春隣 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200608  
出汁に浮く温泉卵春隣 ことり 六花 200608  
米山の尾根のけぶりて春隣 斉藤みちよ 春燈 200612  
お隣へ抜け道出来て春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200701  
春隣君が隣に居ればなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702  
又芭蕉動く話や春隣 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702  
春近し芸州の酒まろやかに 水原春郎 馬醉木 200703 祝「早苗」七〇〇号
下校子の今日も手を振る春隣 稲葉ちよこ 風土 200703  
発車ベルホロロホールル春隣 木村茂登子 あを 200703  
春近し光り燦燦畑の中 渡辺安酔 200703  
春近し母居ぬ部屋の風替へて 小野恵美子 馬醉木 200704  
封筒に開けある小窓春隣 白井友梨 馬醉木 200704  
常薬の数減らされし春隣 鈴木石花 風土 200704  
春近し風の軽さの金の箔 山路紀子 風土 200704  
ジヤンピングしてゐる茶の葉春隣 鈴木庸子 風土 200704  
彩りのゼムクリツプや春隣 岩田都女 風土 200704  
春隣り改札通る盲導犬 奥田茶々 風土 200704  
宙船そらぶねを漕ぎ春隣の野に弾む 小澤克己 遠嶺 200704  
春近き汀に君のひるがへる 小澤克己 遠嶺 200704  
瑠璃紺の闇より水音春隣 加藤みき 200704  
光の精波上に乱舞し春近し 柴田靖子 200704  
家持の高き歌誦し春隣 大橋晄 雨月 200704  
烟出に家紋を透かし春隣 豊田都峰 京鹿子 200704  
たたかれて出づれば野らの春隣 豊田都峰 京鹿子 200704  
さまざまな地へ発つ切手春隣 掛井広通 200704  
濯ぎ干す物にひかりや春隣 内山花葉 200704  
小流の水面きらめく春隣 林佳枝 酸漿 200704  
タラップを昇る足首春近し 中島玉五郎 200704  
春近き水音となりぬ母の歩も 柴田佐知子 200704  
春隣うしろ暴悪大笑面 服部早苗 200704 渡岸寺十一面観音
掘割をめぐる舟唄春近し 青山悠 200704  
関白は妻に返上春隣 杉本重雄 200705  
繋がれし酸素解かれて春隣 杉本綾 200705  
宮鳩のふくよかな声春隣 大川冨美子 ぐろっけ 200705  
七輪に醤油焦がせし春隣 北島和奘 風土 200705  
沖波の凪耀ひて春隣 大泉美千代 雨月 200705  
あたらしき同志となりて春隣 今井松子 遠嶺 200705  
春近き微熱の指で鶴を折る 横松しげる 遠嶺 200705  
白味噌の椀すすりけり春隣 山本明彦 遠嶺 200705  
榾の火のなぶる鉄瓶春隣 永田二三子 酸漿 200705  
春隣目薬の木の温泉に浸る 中里カヨ 酸漿 200705  
合格の便りのありて春近し 小松渓水 酸漿 200705  
箒目の出口を探す春隣 梶浦玲良子 六花 200705  
残照に酔うて鳶舞ふ春隣 坪井洋子 200705  
野の窪に雀ら吹かれ春隣 成川和子 200705  
よく晴れて暮れて月あり春隣 今井千鶴子 ホトトギス 200706  
春近し塀の煤けも模糊として 奥村鷹尾 京鹿子 200706  
哀しみを筆字に移し春隣 中野英歩 八千草 200708  
海の綺羅山の黙より春隣 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801  
春隣とは丸ビルの丸さにも 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801  
ナビゲーター応へくれたる春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200801  
チューリップ配られしより春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200801  
水平に船すべりゆく春隣 奥山絢子 風土 200801  
春近し猫がのたうちまはるほど 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802  
春隣芭蕉と同い年の僕 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802  
集ひたることがもつとも春隣 稲畑汀子 ホトトギス 200802  

 

08/02/02 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。