春障子 2     100句

春障子重なるところやや昏し   関口比良男   現代俳句

障子   春障子  春の障子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
機音に眠り心地や春障子 江崎成則 栴檀 200506
不作法な音たてにけり春障子 清水ミツコ 200507
春障子亡き母いつもそばにゐて 北島上巳 酸漿 200507
春障子母の遺せし茶箱あり 北島上巳 酸漿 200507
春障子一重をもって俗世絶つ 藤田誉子 雨月 200507
古民家の灯の藁色に春障子 高橋さえ子 200507
根三つ葉の根のきんぴらや春障子 永井龍男 ぐろっけ 200602
人声の響いてをりぬ春障子 山田六甲 六花 200603
相性は白紙のかたち春障子 鈴鹿仁 京鹿子 200603
春障子閉ざしまさかの悼み文 北川英子 200604
春障子二度目の母を迎えし日 高畠陽子 河鹿 200605
ぽかぽかと至福そのもの春障子 村越化石 200605
春障子雨脚強くなりにけり 堀木基之 百鳥 200605
潮騒のひたひた迫る春障子 長沼三津夫 200605
喪疲れの母の起居や春障子 市ヶ谷洋子 馬醉木 200606
春障子大きく開けて日本海 渡辺徳治 200606
春障子白の全し弥勒かな 大島翠木 200606
影一つ羽振りたちたり春障子 中野京子 200606
春障子野太き声で母呼べり 大塚美孝 200606
春障子灯せば届く水の音 生田作 風土 200606
閉められて不安にはかや春障子 戸田和子 200607
春障子うれし泪を分ち合ふ 亀ヶ谷照子 遠嶺 200607
部活の子泊めてあふるる春障子 高倉恵美子 200607
ベビーベツド組み立ててある春障子 鈴木庸手 風土 200607
樹々のこゑとびこんでくる春障子 田千鶴子 馬醉木 200701
一人にも夕暮の来て春障子 伊藤奈津 200702
棚撓む正子の書斎春障子 向井芳子 春燈 200704
誦する経二つ短し春障子 島田尚子 馬醉木 200705
陽に透けて花柄あわき春障子 中村悦子 200705
春障子談笑続く蓑虫庵 吉田郁子 風土 200705
切り貼りのある釣月庵の春障子 吉田郁子 風土 200705
山宿の捨て湯の音や春障子 林友次郎 遠嶺 200705
春障子つかまり立ちの上手な子 坂本知子 酸漿 200705
摺り足の美しきひと春障子 坂本節子 200706
みどり児の指あそぶなり春障子 筏愛子 200706
春障子流るる水の音したる 関口青稲 万象 200706
春障子看取りの母のほほ笑める 関口青稲 万象 200706
ソシュールの話もゆるぶ春障子 宮崎正 ホトトギス 200706
側室の八畳の間の春障子 小林正史 200706
春障子人生ゲームのルーレツト 中嶋陽子 風土 200706
中心の埋まらぬパズル春障子 奥田茶々 風土 200706
春障子しめ松籟を聴きゐたり 今井松子 遠嶺 200706
竹林の風尼寺の春障子 石田邦子 遠嶺 200706
京極家寄進の茶室春障子 若江千萱 雨月 200706
春障子結納返し飾れる間 水谷ひさ江 六花 200706
春障子背にして座る新妻よ 水谷ひさ江 六花 200706
客去りてよりのさみしさ春障子 水谷ひさ江 六花 200706
人の訃に昼を籠れり春障子 岡本眸 200706
放浪の末の六畳春障子 和田照海 京鹿子 200707
図画亭や湖へ開けある春障子 森脇貞子 雨月 200707
春障子薫香を身にまとひゐて 青垣和子 雨月 200707
春障子角ある影が横切って 火箱游歩 船団 200710
十年のあとの吾ゐる春障子 竹下昌子 200801
春障子 3      

 

2021年2月11日 作成

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