葉鶏頭   128句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
子規の忌の雲の重なり葉鶏頭 岩間愛子 海程 200001  
葉鶏頭爛れて待てり日の没るを 宮津昭彦 200010  
葉鶏頭と競はんとして空青き 能村登四郎 200010  
降る雨に日が差す葉鶏頭の上 宮津昭彦 200011  
出格子の旧道に添ふ葉鶏頭 安藤衛門 春耕 200011  
縄垣のたるみ大きや葉鶏頭 杉阪大和 春耕 200011  
葉鶏頭こころ満つれば色尽す 藤原たかを 馬醉木 200012  
真昼間の日の色なりし葉鶏頭 岩月優美子 200012  
よく晴れてどれも冷たき葉鶏頭 奥田節子 火星 200101  
子の丈をかくして葉鶏頭燃ゆる 武藤嘉子 木椅子 200102  
銅鏡を磨いてゐたる葉鶏頭 鈴木勢津子 200107  
風神の火の神となる葉鶏頭 鷹羽狩行 200109  
葉鶏頭と競はむとして空青き 能村登四郎 羽化 200110  
葉鶏頭木の家に棲み釘を打つ 宮川みね子 風土 200111  
畑隅に庚申塚や葉鶏頭 中村静枝 酸漿 200111  
葉鶏頭酒盛てふ語すたれけり 宮津昭彦 200111  
葉鶏頭に海よりの風ありにけり 山本田津子 200111  
天安門ひときは紅し葉鶏頭 山下功 春耕 200111 北京
干し傘の乾きてをりし葉鶏頭 廣畑忠明 火星 200112  
ままごとの茣蓙敷きしまま葉鶏頭 岩上登代 春耕 200112  
供花筒をこぼれ根づきし葉鶏頭 高野清風 雲の峰 200201  
腰曲り葉鶏頭より低きわれ 粟津松彩子 ホトトギス 200202  
蜀江の錦あざむき葉鶏頭 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202  
葉鶏頭三彩五彩雨ぬれて 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202  
白川の白砂に映えて葉鶏頭 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202  
葉鶏頭自転車二台並びゆく 長谷川通子 雲の峰 200210  
葉鶏頭納屋に嫁ぎし子の愛車 関章子 百鳥 200212  
手に負へぬ雨となりけり葉鶏頭 岡本眸 200212  
喜寿過ぎといふ居直りの葉鶏頭 羽根嘉津 200301  
いつしかに焔納めし葉鶏頭 横溝千代 八千草 200305  
葉鶏頭ほどのはげしき色欲しや 鷹羽狩行 200309  
目の醒むる話とび込む葉鶏頭 風間史子 200311  
葉鶏頭ひとり泣く子の影長く 江頭文子 雨月 200311  
身に重き主治医の一語葉鶏頭 山田怜子 遠嶺 200312  
庭の面に日の斑遊ぶや葉鶏頭 三上佳子 遠嶺 200312  
葉鶏頭に一寸づつの日暮かな 水井千鶴子 風土 200312  
沓脱ぎの石のどかりと葉鶏頭 山本圭穂 築港 200410  
葉鶏頭彩一身にあふれしめ 久永淳子 春燈 200411  
雲が雲ぬき去るくらさ葉鶏頭 荒井和昭 200411  
雨傘の声はつづきぬ葉鶏頭 加茂志津子 帆船 200411  
ぼたぼたと雲つどひ来る葉鶏頭 岡本眸 200411  
葉鶏頭海へかよへる一本道 内藤ゑつ ゑつ 200411  
葉鷄頭噴水のごとあふれつぐ 佐藤喜孝 あを 200411  
風に伏す横一列の葉鶏頭 山口奈代 河鹿 200412  
葉鶏頭雨のひかりの日もすがら 岡本眸 200412  
地に投げる影もゆたかに葉鶏頭 彦坂範子 ぐろっけ 200412  
葉鶏頭島のバス来ぬ時間帯 淵脇護 河鹿 200501  
葉鶏頭不動明王気取哉 山元志津香 八千草 200502  
あちこちの寺燃えてゐる葉鶏頭 須田紅三郎 200510  
葉鶏頭水たつぷりの威勢なり 塚本泰子 酸漿 200511  
葉鶏頭咲かせし人は今は亡き 山下雅子 四葩 200512  
葉鶏頭ほどには燃えぬ本気の気 風間史子 200512  
葉鶏頭胸の高さではなやげり 鎌倉喜久恵 あを 200512  
禅刹の日差しを吸へり葉鶏頭 中沢文次郎 200601  
竹垣に干せる軍手や葉鶏頭 宮城白路 風土 200601  
物欲も若さと思ふ葉鶏頭 小林朱夏 200610  
折れてゐる葉鶏頭あり抜いておく 高橋将夫 200611  
風音のときに火のおと葉鶏頭 ほんだゆき 馬醉木 200612  
葉鶏頭はげしき色を夕空に 菊池ふじ子 馬醉木 200612  
弔問の客の途絶えず葉鶏頭 赤木真理 ぐろっけ 200612  
手洗ひの父のしはぶき葉鶏頭 渡邊美保 火星 200612  
葉鶏頭隣家に止まる救急車 山田美恵子 火星 200612  
人別れひとまた集ひ葉鶏頭 木内憲子 200702  
水乞ふやねむらざる眼に葉鷄頭 瀧春一 200706

兵隊の日の

思ひ出

人絶えて道の荒れたる葉鶏頭 高倉和子 200709  
銃眼の真下に群れて葉鶏頭 金井充 百日紅 200711  
青空を斬れば血となる葉鶏頭 安居正浩 200801  
葉鶏頭情熱てふ語遠くなり 出木裕子 200802  
丹波路の一期は夢の葉鶏頭 坪内稔典 稔典句集U 200804  
子規忌から芭蕉忌までを葉鶏頭 坪内稔典 稔典句集U 200804  
母の眼を見て嘘つきぬ葉鶏頭 大山文子 火星 200812  
なほ赤く錆まさりたる葉鶏頭 風間史子 200901  
赤のぼりつめゆき葉鶏頭となる  嶋田一歩 ホトトギス 200902  
葉鶏頭旅の歩みにぶつかりし  嶋田一歩 ホトトギス 200902  
葉鶏頭沖に気圧の谷据る 松井志津子 200911  
太陽のざらつく駅舎葉鶏頭 加藤峰子 200912  
目立屋のまだ住む路地や葉鶏頭 松本三千夫 末黒野 200912  
葉鶏頭一列並ぶ畑広し 井上玉枝 酸漿 200912  
僧兵の通ひし径や葉鶏頭 城孝子 火星 201001  
竹垣に並ぶ貴婦人葉鶏頭 鈴木浩子 ぐろっけ 201001  
葉鶏頭通過電車はやや徐行 森理和 あを 201011  
葉鶏頭ここでかうしてゐるつもり 佐藤喜孝 あを 201011  
葉鶏頭背負ひてゆきぬ昼を避け 佐藤喜孝 あを 201011  
山を背に茅葺の家葉鶏頭 伊藤純子 201012  
荒海の黒く寄せ来る葉鶏頭 小林朱夏 201012  
太陽を食べて燃え立つ葉鶏頭 西面和子 201012  
葉鶏頭通過電車はやや徐行 森理和 あを 201011  
ぬき足に廊の鳴りけり葉鶏頭 高松由利子 火星 201111  
木曽谷に俄雨来る葉鶏頭 國保八江 やぶれ傘 201112  
其処だけが暮れ淀みをり葉鶏頭 岩月優美子 201112  
葉鶏頭葉腋に小さき花もてり 舷坂輝美子 万象 201112  
木曽谷に俄雨来る葉鶏頭 國保八江 やぶれ傘 201112  
葉鶏頭山の裏より雲動く 高倉和子 201210  
めらめらと燃ゆるがごとし葉鶏頭 斉藤裕子 あを 201210  
天気図の全国晴れや葉鶏頭 松井志津子 201212  
泣きやるぬ妹憎し葉鶏頭 小林朱夏 201212  
葉鶏頭生家の梁のむき出しに 吉田葎 201212  
泣きやまぬ妹憎し葉鶏頭 小林朱夏 201301  
真つ青の天空に炎え葉鶏頭 吉田順子 201301  
米寿なる人の面目葉鶏頭 斉藤裕子 あを 201310  
験担ぎ捨てて挑むや葉鶏頭 斉藤裕子 あを 201311  
葉鶏頭本気だしたら捕まった 斉藤裕子 あを 201311  
めらめらと命燃やすや葉鶏頭 斉藤裕子 あを 201311  
身の内の闇いつよりぞ葉鶏頭 岡田史女 末黒野 201312  
諸花より人目あつむる葉鶏頭 佐藤喜仙 かさね 201312  
阿波十郎兵衛宅の藍甕葉鶏頭 瀧春一 花石榴 201312 徳島
花の息地に落ちており葉鶏頭 貝森光洋 六花 201401  
ふだん着で染まぬ世相や葉鶏頭 榎本ふじえ 風土 201402  
電車待つ足元へ猫葉鶏頭 森理和 あを 201409  
葉鶏頭命が時を刻みゆく 斉藤裕子 あを 201410  
葉鶏頭や画板に絵の具流しける 今井充子 201411  
いろどりの園の見どころ葉鶏頭 高谷栄一 201412  
町内の猫派犬派や葉鶏頭 山内碧 201501  
靴さげて泣いてくる子や葉鶏頭 柴田志津子 201502  
手にふれてこころにふれて葉鶏頭 吉田順子 201511  
フラメンコ踊ってをるか葉鶏頭 森理和 あを 201511  
この風を覺えてをりし葉鷄頭 佐藤喜孝 あを 201512  
土砂降りの雨に揺れゐる葉鶏頭 田中臥石 末黒野 201601  
伸びをして出て行く猫や葉鶏頭 苑実耶 201602  
燃え染めし心の中に葉鶏頭 佐藤恭子 あを 201603  
捨てられし墓の炎えたつ葉鶏頭 山本喜朗 雨月 201611  
葉鶏頭晩年ほのと燃したく 本多俊子 201611  
反り橋を渡るべからず葉鶏頭 鎌田光恵 201611  
雨脚の遠のき確と葉鶏頭 赤羽陽子 春燈 201611  
雨つづく沈思のさまに葉鶏頭 松井志津子 201612  
天上の永久の火盗み葉鶏頭 久保夢女 201612  
泣ざやまぬ赤子が熱し葉鶏頭 柴田佐知子 201701  
葉鶏頭犬に鎖の重すぎる 田岡千章 201701  
東京五輪まで妻生きよ葉鶏頭 田中臥石 末黒野 201712  
葉鶏頭垣根を越えて根付きたる 黒澤佳子 あを 201712  
伸びをして外に行く猫葉鶏頭 苑実耶 201801  
くれなゐは太き茎まで葉鶏頭 河原敬子 201804  
髪薄くなりしは禁句葉鶏頭 谷口一献 六花 201812  
葉鶏頭夕日捉へて阿修羅めき 斉藤マキ子 末黒野 201812  
泣き通す子供の力葉鶏頭 柴田佐知子 201912  
一度通つてみたきこの路地葉鶏頭 松井志津子 201912  
地図にない家に七年葉鶏頭 たかはしすなお 202001  
駅頭の花壇くれなゐ葉鶏頭 山下健治 春燈 202001  

 

2020年9月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。