2           192句

水を飲む橋本夢道囮鮎    金子蛙次郎

  錆鮎  落鮎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
瀬に跳ねる銀鱗のあり鮎の川
大井昌
京鹿子
200209
 
朴の葉を拭うて鮎の主かな
山尾玉藻
火星
200209
 
洗ひたる手に鮎の香の残りたる
中源信子
築港
200209
 
岩の苔突つ突いてゐる鮎見ゆる
木田秀子
200209
 
不漁だと濡れ棹かつぎ鮎五匹
木田秀子
200209
 
鮎背ごしにんにく味噌もよかりけり
木田秀子
200209
 
苔石の鮎の食みあと魚影濃し
北原東洋男
200209
 
手造りの器に盛られ鮎づくし
浅井美子
遠嶺
200209
 
串に焼く鮎よ岩魚よ峡の風
水原春郎
馬醉木
200210
 
鮎はねて水に詩生る遠嶺晴
林友次郎
遠嶺
200210
 
遡る姿に鮎の盛られけり
長谷川守可
百鳥
200210
 
巌跳ぬ鮎に水速加減なし
密門令子
雨月
200210
 
箸置の平家赤旗鮎の骨
笹村政子
六花
200211
 
串鮎をかじる恵比須菌大黒歯
山上カヨ子
200212
 
さつきまで泳ぎゐし鮎焼かれけり
有吉桜雲
200212
 
塩ふりし鮎真みどりのをどり串
吉武千束
200212
 
串焼の鮎の香のしてきたりけり
笹山峰子
200212
 
夜の町背に鮎川に糸垂るる
浜口高子
火星
200302
 
ひしめきて湧水の鮎産卵す
小松鈴子
酸漿
200302
 
その中の天然鮎といふ苦味
稲畑廣太郎
ホトトギス
200306
 
初鮎の鰭に揉み込む化粧塩
阪口美枝子
雨月
200307
 
初鮎のどこか悲しき躍り焼
阪口美枝子
雨月
200307
 
串鮎の尾鰭まで火のゆきわたり
岡部名保子
馬醉木
200308
 
放流の鮎天竜へ躍り込む
増田松枝
馬醉木
200308
 
灰に塩こぼれて鮎の炉端焼き
鷹羽狩行
200308
 
四万十のみなもとは雲鮎育つ
山田六甲
六花
200308
 
初鮎を供へてしばし父のそば
芝宮須磨子
あを
200308
 
屈折率高き渓水鮎育つ
松本恒司
ぐろっけ
200308
 
鮎・トマトみな退院を待つてをり
楠原幹子
200309
深田さんへ
鮎めしに雨の近づく気配かな
石川英利
百鳥
200309
 
能書を一通り聞き鮎の串
伊藤早苗
200309
 
長トンネル抜け来て鮎の骨をぬく
丸山佳子
京鹿子
200309
 
備前より氷づめせし鮎届く
永野秀峰
ぐろっけ
200309
 
焼く鮎の口よりしたたり落ちるもの
高橋千枝
200310
 
こちら見てゐる鮎宿の向かひかな
深澤鱶
火星
200310
 
川音の只中にして鮎の宿
江木紀子
雨月
200310
 
鮎跳ねて一ツの堰を越えにけり
大槻右城
円虹
200310
 
焼鮎に非の打ちどころ探せども
丸山佳子
京鹿子
200310
 
鮎川の彩を探せば黝(あおぐろ)に
鈴鹿仁
京鹿子
200310
 
鷺の難逃れし鮎に簗の難
谷泰子
ぐろっけ
200310
 
鮎の背の黒く光れり簗誇(やなぼこ)り
谷泰子
ぐろっけ
200310
 
鮎の宿女将は美人客が来る
永野秀峰
ぐろっけ
200310
 
生ひ立ちを探りに渓を落つる鮎
宇都宮滴水
京鹿子
200311
 
鮎宿の薄き灯下に鉤を巻く
浅川正
雲の峰
200311
 
鮎の香を宿して川の霧淡し
浅川正
雲の峰
200311
 
友鮎に引かれそろりと瀬を移る
浅川正
雲の峰
200311
 
瞬間の光芒を見せ鮎走る
浅川正
雲の峰
200311
 
背掛りの鮎の勢(きお)ひをたぐりけり
浅川正
雲の峰
200311
 
てのひらに喘ぐ野鮎のぬめりかな
浅川正
雲の峰
200311
 
岩苔を食ふ鮎見えて橋の上
石川敬子
対岸
200311
 
鮎の店瀬音ものせて焼いてをり
磯みどり
遠嶺
200311
 
鮎食めば川風匂ふ桟敷かな
磯みどり
遠嶺
200311
 
大頭鮎の仕掛けをつくりをり
深澤鱶
火星
200312
 
山ふたつ越して鮎の句膝に置く
吉村紀代子
京鹿子
200401
 
雨あとの濁りに鮎の落つるかな
岡和絵
火星
200401
 
紙皿に食ひ余りたる子持鮎
中谷喜美子
六花
200402
 
自家用の鮎残り火に焼かれけり
藤原照子
余韻
200403
 
鮎挿して生活の湖の舟子溜り
三好智子
200407
 
膝老いて鮎を見てゐる橋の上
沖増修治
百鳥
200408
 
吊橋の揺らぐ真下を鮎の影
神山テル
栴檀
200408
 
鮎料理女将が秘訣明かしけり
船谷芳子
築港
200408
 
交はりの夙に淡かり鮎膾
森田博
200408
 
晩酌や紅ほんのりと鮎の頬
淵脇護
河鹿
200408
 
ひき抜きて竹串にある鮎の塩
酒本八重
200408
 
掌にとりて地鮎の型に重さあり
小野さとし
対岸
200408
 
蛍飛び灯を細め食ふ鮎づくし
澤田緑生
馬醉木
200409
 
鮎はじめますと平野屋便りかな
山岡季郷
馬醉木
200409
 
垂直に鮎の高跳び柿田川
藤江朋子
万象
200409
 
佳き日とて鮎の蓼酢に深みあり
齊藤實
200409
 
手繰り寄す浅瀬に鮎の翻る
小松誠一
200409
 
長良川底石の見え鮎の見え
牧長幸子
対岸
200409
 
掛茶屋の燠(おき)むらさきに鮎を焼く
淵脇護
河鹿
200409
 
鮎焼いてうましと言へる母つよし
鎌倉喜久恵
あを
200409
 
焼鮎の抜きたる骨の香りけり
粟津松彩子
ホトトギス
200410
 
鮎づくし食らひて天降り川の宿
淵脇護
河鹿
200410
 
鮎の宿夕日の中の風土記かな
延広禎一
200410
 
鮎焼けば清流の音耳に立つ
鈴鹿仁
京鹿子
200410
 
多摩川の流れ豊かや鮎の頃
東芳子
酸漿
200410
 
鮎を焼く軒を雨だれ光りつつ
安部和子
雨月
200410
 
威勢よきことが身上をとり鮎
辰巳あした
雨月
200410
 
腸の青き焼鮎食うべけり
植竹美代子
雨月
200410
 
夕暮れて山の宿なる鮎づくし
淵脇護
河鹿
200411
 
ふるさとにいだかれて寝ん鮎の川
蒔元一草
河鹿
200411
 
忿翁へあたため直す鮎雑炊
戸田和子
200411
 
山宿の鮎雑炊の別れかな
松林順子
雨月
200411
 
すこしづつ歩きはじめし鮎の岩
梶浦玲良子
六花
200411
 
鮎の数簗守記す小黒板
梅村五月
200412
 
吊橋の真下に張りし鮎の網
大野公子
200412
 
網の目に鯉の食ひ込み鮎跳ねる
大野公子
200412
 
鮎走る見えて流れの早かりし
久保東海司
200501
 
鮎焼くや母なる川をけぶらせて
鷹羽狩行
200503
 
鮎はねて人間直立歩行する
松山律子
六花
200505
 
川上に鮎掛けのゐる流れかな
須田紅三郎
200506
轟々と渦巻く魚梯鮎のぼる
東野鈴子
雨月
200507
瀬あり砂洲あり淵ありて鮎の川
鷹羽狩行
200508
広島・帝釈峡
六波羅の僧連れ出せり鮎の腸
山尾玉藻
火星
200508
病む父と鮎の昼餉を共にせり
南原正子
酸漿
200508
父の背の大きく浮ぶ鮎解禁
中村廣子
酸漿
200508
囮鮎流れて昏く光りけり
大串章
百鳥
200508
岸に立ち浅瀬に入りて鮎を釣る
大串章
百鳥
200508
鮎釣りの糸を掴みし拳見ゆ
大串章
百鳥
200508
鮎を釣る頭上青鷺飛びゆけり
大串章
百鳥
200508
しんにようの裾跳ねあがる鮎の宿
丸井巴水
京鹿子
200508
鮎の宿一つ湯舟の一会かな
川村政枝
築港
200508
鶏飼ひのをみな同志や鮎の宿
鈴木石花
風土
200508
鮎一匹こんがり焼けし一人の餉
市川玲子
春燈
200509
鵜の喉を通りし鮎をわが喉へ
林翔
200509
回想
鮎食べて標本のごと骨残す
八百山和子
200509
打水の橋へ流るる鮎の宿
深澤鱶
火星
200509
鮎食うて夕ぐれのこゑ出しにけり
城孝子
火星
200509
囮鮎きらりと川へ入りしまま
加古みちよ
火星
200509
鮎どきを野にある人の寡黙なる
浜福恵
風土
200509
焼鮎の竹串少し焦げてをり
柿澤喜三郎
百鳥
200509
鮎解禁先き釣り道具帰省子より
望月久美子
200509
岩に立ち瀬に立ち鮎の解禁待つ
三浦如水
ぐろっけ
200509
鍔広の帽子の女鮎を釣る
吉村りつ子
築港
200509
まだ跳ぬる三隅川の鮎に塩うすく
長谷川史郊
馬醉木
200510
翁とは思へぬ背筋鮎釣師
中島圭介
200510
鮎を釣る万葉人と並び立ち
大串章
百鳥
200510
鮎の川早起きの町貫ける
佐野まさる
百鳥
200510
鮎青し里は朝日のまんなかに
宇都宮滴水
京鹿子
200510
囮り鮎ならうことなら下りたし
宇都宮滴水
京鹿子
200510
伊予訛飛び出して来し鮎の膳
浜田久美子
六花
200510
鮎上る湖国の水の明るさに
高橋あゆみ
200510
船頭の訛やさしく鮎料理
森山のりこ
あを
200510
青嶺美し鮎焼く火色美しき
瀬戸悠
風土
200511
暮れきらぬ空の縹や鮎を焼く
瀬戸悠
風土
200511
川床や崩すに惜しき鮎料理
中里カヨ
酸漿
200511
これだけは人に任せぬ鮎膾
豊田博子
築港
200511
鮎雑炊すすつて暑気を払ひをり
柴田正子
築港
200511
鮎食べて骨うつくしく残りけり
渡部志津子
200512
鮎ちまきなども召されて舟遊
浅井青陽子
ホトトギス
200512
鮎生簀鮎の片寄る川に向き
梅村五月
栴檀
200512
鮎釣りの激雨臆せず竿握る
宮原利代
ぐろっけ
200512
少子化に国の憂ひや子持ち鮎
松沢芳子
四葩
200601
解禁の鮎に夜振の舟揃ふ
密門令子
雨月
200601
鮎上るころは野風のあそびごろ
豊田都峰
京鹿子
200605
骨ごとを食べて小鮎でありしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200606
骨ごとといへど骨なき如く鮎
稲畑汀子
ホトトギス
200606
掛かるとも思へぬ一人鮎の棹
稲畑汀子
ホトトギス
200606
東山は通し近しと鮎上る
吉田島江
火星
200606
上り鮎山河眩しくなりにけり
小川匠太郎
200607
瀬の音の夜も滾りて鮎の川
小川匠太郎
200607
教はりし通りに抜けて鮎の骨
小川匠太郎
200607
鮎釣の一歩川音あたらしく
佐藤喜孝
あを
200607
手掴みの鮎月光をしたたらす
鈴掛穂
200608
本藉は湖の真ん中小鮎跳ね
鈴鹿仁
京鹿子
200608
金剛輪寺
放流の稚鮎頭揃へ川上る
吉田多美
京鹿子
200608
焼き鮎の葉蘭づつみの崩れなし
望月洋子
200608
飛び込んで鮎を手掴みせし男
滝沢伊代次
万象
200608
てのひらに寝かせて見せし囮鮎
山田六甲
六花
200608
鮎上り来ぬ日は鷺の影あらず
石垣幸子
雨月
200608
病みてなほ吉野鮎鮓食ひたしと
戸熊岡俊子
雨月
200608
鮎解禁近し静かに川流れ
佐藤佐代子
200608
鮎釣の傍に寛ぐあひる二羽
森理和
あを
200608
首伸ばし鷺の半身に鮎の川
森理和
あを
200608
せせらぎのいつか暮れゆき鮎匂ふ
長谷川史郊
馬醉木
200609
川茶屋の鮎に始まり鮎に尽く
沢木キミ子
四葩
200609
仮橋に鮎の川筋分れけり
浜明史
風土
200609
小走りの足音偲ぶ鮎の道
豊田作二
遠嶺
200609
夕闇や匂ひ放ちて鮎の川
村本真由美
遠嶺
200609
川風や全室灯る鮎の宿
飛鳥由紀
200609
受け取りし鮎に小さき噛のあと
飛鳥由紀
200609
桶ぬちに空のゆらゆら囮鮎
田辺博充
200609
通の人婆の鮒鮎求めをり
法月幸子
200609
跳ぶもとぶも簗越えられぬ上り鮎
石垣幸子
雨月
200609
一瞬の光に鮎の釣り上がる
三輪温子
雨月
200609
夜もたぎつ岩瀬に鮎の育つらむ
博多永楽
雨月
200609
焼串の鮎の躍動感を食ぶ
萩谷幸子
雨月
200609
串刺の鮎の焦げをり荒磧
窪田粧子
馬醉木
200610
囮鮎元気に過ぎてをりにけり
篠原樹風
ホトトギス
200610
伊吹山風石焼きの鮎なりし
近藤きくえ
200610
川淀の水の深さや鮎の塩
伊藤早苗
200610
串焼の鮎をもてなす夕餉かな
木暮剛平
万象
200610
鮎の川二つ渡れば母の里
大西八洲雄
万象
200610
生涯の一瞬の宙鮎釣らる
藤原照子
200610
鮎跳ねて蒼空さらに展ごりぬ
岩淵 彰
遠嶺
200610
鮎の瀬の滾ち一村消えてゆく
鈴鹿仁
京鹿子
200610
囮鮎水に流せし涙あと
宇都宮滴水
京鹿子
200610
健やかに姉在り鮎に化粧塩
浜福恵
風土
200610
子等も来て鮎放流の瀬に立てり
籾山和子
酸漿
200610
放流の四万十にすぐ馴染む鮎
山崎辰見
ぐろっけ
200610
反りて乗る焼鮎の目まだ碧し
吉田多美
京鹿子
200611
吊橋を見上げて鮎の屋形船
浅井青陽子
ホトトギス
200701
鮎残し水の逃げ行く下り簗
上野進
春燈
200701
鮎群れて落ち来るといふ川の雨
今井千鶴子
ホトトギス
200702
鮎解きて沼べり枯れてゆくばかり
藤井昌治
200702
激流をなほも香りて子持鮎
長沼三津夫
200702
鮎釣の竿畳むとき水匂ふ
東福寺碧水
万象合同句集
200703
投網の輪ひろがってゆく鮎の川
福島せいぎ
万象合同句集
200703
加古川の匂ふがごとき上り鮎
鷹羽狩行
200704
鮎の子を汲む網こまか古戦場
大西八洲雄
万象
200704

 

2014年7月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。