錆 鮎     45句

錆鮎やことばをつくす出雲人   原裕

  錆鮎  落鮎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鮎錆びて渓流奥より訃の報せ 金子里美 船団 199903  
施主僧と喪主錆鮎の斎の膳 金子里美 船団 199903  
簗逸れて錆びゆく鮎となりにけり 前田青紀 馬醉木 199912  
錆鮎の頬を減らして幽鬼めく 鈴鹿仁 京鹿子 200011  
錆鮎の焼くるにほひや小座布団 浅沼久男 200101  
体まだ動くと錆びし鮎捌く 朝妻力 俳句通信 200111 越中八尾・町田翁
錆鮎の腹の重みや掌に 池崎るり子 六花 200112  
錆鮎に大河の濁り未だ消えず 芦澤一醒 百鳥 200201  
錆鮎といへど気品を失はず 福井鳳水 円虹 200301  
錆きつてゐる鮎の色岩の色 南孝 円虹 200301  
鮎錆びて噴煙あはし茶臼岳 根岸善雄 馬醉木 200302  
万の尾のせはしく鮎の錆びゆける 西山美枝子 酸漿 200302  
錆鮎の色に焼かれてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200308  
投網打つ鮎錆びそめし大塔川 松本幹雄 馬醉木 200310  
錆鮎を裂くおくびにも酔ひ見せず 朝妻力 雲の峰 200310  
錆鮎に角屋いよいよ賑はひぬ 朝妻力 雲の峰 200310  
錆鮎を手掴み山へ消え果つる 丸井巴水 京鹿子 200312  
よく晴れて鮎の錆よぶ寒さとも 市場基巳 200404  
落鮎や釘箱の釘ちと錆びし 物江晴子 八千草 200405  
渦いくつかぞへ錆鮎先いそぐ 宇都宮滴水 京鹿子 200410  
頭首工に跳ねし錆鮎つづけざま 紺野とも子 200601  
錆鮎の尾鰭がこぼす化粧塩 高原純徳 河鹿 200602  
錆鮎にしぶとき眼ありにけり 荒川清司 遠嶺 200612  
那珂川の錆鮎焼きてもてなさる 木暮剛平 万象 200701  
錆鮎や城跡のぞむ奥座敷 今井松子 遠嶺 200702  
錆鮎に炭の怒つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710  
錆鮎を五百も焼きて爺若し 朝妻力 雲の峰 200810 風の盆
錆鮎の並びて焼かれ阿吽の相 七種年男 200901  
水音迅し錆鮎の夕陽影 川口襄 遠嶺 200903  
錆鮎の歯をむき出して焼かれけり 渡辺美晴 201003  
錆鮎の川知り尽す釣師かな 石黒興平 末黒野 201012  
錆鮎の瀬となる水の光かな 大竹淑子 風土 201012  
このごろの星夜に鮎の錆びゆける 山尾玉藻 火星 201012  
錆鮎に美山の風の入れかはる 蘭定かず子 火星 201111  
鮎に錆さしくる頃や父帰る 大山文子 火星 201111  
錆鮎の簗を逸れゆく月明り 薮脇晴美 馬醉木 201312  
錆鮎の尾の大切に焼かれあり 松田明子 201312  
錆鮎の修羅を美味しと戴けり 森岡正作 201312  
川の中錆鮎釣の動かざり 石脇みはる 201401  
がうがうと割るる川音鮎錆びぬ 山口ひろよ 201401  
錆鮎やぷつと腸爆ずる音 山本耀子 絵襖 201404  
露天風呂錆鮎のさび流れゆく 上野紫泉 京鹿子 201502  
出来秋を育んでゐる越の風 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
出来秋の四十五年十箇月 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
出来秋を確かめ禁酒解く漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  

 

2016年9月29日 作成

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