暑 き      124句

暑し  暑き  暑く

作品
作者
掲載誌
掲載年月
暑き日を籠り給へと書く便り 稲畑汀子 ホトトギス 199806
暑きこと雨に消さるるほどのもの 稲畑汀子 ホトトギス 199806
師をしたふ暑き思ひや起工式 寺沢美千代 ホトトギス 199810
暑き道尽きて牛なほ唾液あます 丸山海道 京鹿子 199905
腕で頬ぬぐひて暑き日なりけり 鷹羽狩行 199906
暑き日や狂はぬ明治の掛時計 小阪喜美子 遠嶺 199909
昼寝覚まともに暑き日矢来るとき 金子兜太 海程 199911
孤舟のごと天体と生く暑きかな 董振華 海程 199912
暑きこと言ひてはじまる講義かな 稲畑汀子 ホトトギス 200006
象吠えて象台が開き暑き午後 恒成久美子 ぐろっけ 200009
暑き夜や泣いて出て来し映画館 井口光石 風土 200009
むし暑き魚板の音に僧の顔 小川花久 いろり 200009
暑きこと気にせぬ子等のはしやぎやう 森裕子 円虹 200009
遠巻にひたすら暑き大香炉 鹿野佳子 200010
暑き日や赤錆びてゐるオートバイ 桜井和子 遠嶺 200010
暑き一日がはじまる朱筆かな 鷹羽狩行 200107
ITの囲碁対決や暑き夜 小橋安子 いろり 200110
暑き日や母の手辿る解きもの 浅野恵美子 酸漿 200110
暑き夜や嘘を言ひたき舌宥め 松田都青 京鹿子 200110
飛ぶことのほとほと暑き雀かな 湯浅夏以 遠嶺 200112
暑き日に仰ぐパゴダは眩しくて 小田知人 ぐろっけ 200205
お施餓鬼の案内の葉書暑きかな 河合笑子 あを 200209
暑き日のコアラの重さこらへけり 東芳子 酸漿 200209
暑き日やラジオの声のまた聞こゆ 竹内弘子 あを 200209
暑き日は過去形をもて語らるる 亀田憲壱 銀化 200209
暑きこと今は忘れてをりし部屋 黒川悦子 円虹 200210
病み臥して復唐詩選暑き夜は 河村武信 ぐろっけ 200211
室外に暑きいうれいゐたるやう 十見達也 銀化 200211
暑き日や大鯉の背の浮きあがり 鹿野佳子 200211
暑き中昔の友と再会す 内山恵子 遠嶺 200211
暑き日を楽しむ力まだありて 宮地玲子 円虹 200211
逆縁の身を灼く暑き日なりけり 滝青佳 ホトトギス 200212
仰臥漫録記せし子規の暑き日々 今井千鶴子 ホトトギス 200212
暑き夜を知る病床に麻酔醒め 小田知人 ぐろっけ 200301
B二十九暑き空より糞落とす 河内童楽 六花 200304
暑きこと覚悟ほどではなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200306
対岸は暑き独立記念日に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200307
先づ暑きことを言はねばならぬ日よ 稲畑汀子 ホトトギス 200307
大阪よりも暑き日のつづきゐる 榎本孤星 築港 200309
蒸し暑きウォール街の鎮魂歌 左官治郎 200309
暑き日の直江津海岸安寿の碑 松木清川 ぐろっけ 200310
吹奏楽閉ぢ込め暑き甲子園 泉田秋硯 200311
暑きミャンマー日本の文字の慰靈塔 佐藤喜孝 あを 200403
首下げて犬ゆく朝より暑き町 佐藤喜孝 あを 200404
暑き夜の膳に膾の豚の耳 松尾濤子 春燈 200409
まだ青き木瓜の実暑き日々太る 長澤健子 酸漿 200410
母の忌の最も暑き日となれり 野澤泰子 対岸 200410
検屍室より明かり洩れ暑き夜半 藤田かもめ ぐろっけ 200410
物思ふとろりと暑き日なりけり 滝青佳 ホトトギス 200410
四阿の椅子低きこと暑きこと 鹿野佳子 200410
暑き日やカレーを辛く辛くする 池本喜久恵 200411
邂逅の第一声は暑きこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507
暑き日や銀座にもある西東 直井たつろ 風土 200507
暑きこと口には出さず旅にあり 稲畑汀子 ホトトギス 200507
薄暑きて猫の定位置異状あり 鈴鹿仁 京鹿子 200507
ポストまでバイクタクシー暑き風 中村輝子 酸漿 200508
朝すでに暑き水辺や牛蛙 塩田博久 風土 200510
暑き国思ひて耐ふる油照 岡久枝 酸漿 200511
暑きこと風雨過ぎたるより覚悟 稲畑汀子 ホトトギス 200607
山荘の火星大きく暑き夜 水田清子 200607
暑き日の路地に入りくる竿竹屋 木暮剛平 万象 200609
肉月の暑き五臓を持ち歩く 栗栖恵通子 200609
気球浮くカッパドキアの暑き風 大西裕 酸漿 200610
暑き空赤銅色の月懸り 綿谷美那 雨月 200610
ただ暑きこと印象に残る旅 稲畑汀子 ホトトギス 200708
金色の喇叭や暑きマーチ吐く 泉田秋硯 200710
暑き夜に熱き茶を喫む二杯喫む 鈴木榮子 春燈 200710
お茶漬が一番暑き日のひるげ 浮田胤子 ぐろっけ 200710
稜既に朝日に暑きピラミッド 大西まりゑ 酸漿 200801
此の暑き此の醜悪の文明よ 瀧青佳 ホトトギス 200802
暑き日や闘魚しきりに身をかはす 中村輝子 酸漿 200808
暑き夜ピアノの音の耳に付く 長崎桂子 あを 200809
暑き日や虫の喪へ寄る蟻の群 渡邉友七 あを 200809
点滴の母に縋りし子の暑き 鈴木照子 200809
引き潮に暑き日を布く大鳥居 四條進 200811
暑き日を暑き時間を持て余す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906
甲子園暑き六甲おろしかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906
暑き夜の船へ車のすべり入る 城孝子 火星 200910
暑き日のタオル絞りしまま乾き 寺岡ひろし 雨月 200911
暑き昼の畳の記憶敗戦日 藤井美晴 やぶれ傘 200911
一杯のジョッキに暑き日が消える 岩垣子鹿 ホトトギス 200911
暑き日や高架下なる駅事務所 瀬島洒望 やぶれ傘 200912
どの家もサッカー応援真夜暑き 竹内悦子 201009
暑きとき熱き茶その時至福なり 東亜未 あを 201010
蝋燭能果てて現の闇暑き 倉科紫光 馬醉木 201010
暑き中気付くが遅し虫の声 富田志げ子 酸漿 201011
肘少し触れて隣も暑き人 高野春子 京鹿子 201011
母逝くや八月尽の暑き日に 生田作 風土 201012
暑きこと言はず涼しきことを言ふ 後藤比奈夫 ホトトギス 201103
暑き夜の熱き茶を喫む二杯喫む 鈴木榮子 繭玉 201105
体内の螺髪の凹み暑きまま 赤座典子 あを 201108
暑き夜の絡繰時計踊り出す 水原春郎 馬醉木 201109
暑きこと山風さらひゆきにけり 稻畑汀子 ホトトギス 201207
牢獄の厚き鉄銹蒸暑き 塩路隆子 201209
蝋燭が獄卒照らす暑き夜 栗原京子 201210
この風はローマに届け暑き風 松嶋一洋 201210
暑き日や風力発電の酒田港 青木英林 かさね 201211
暑き日の眼の底のひかりけり 川崎かずえ ろんど 201310
榕樹がじゆまるの縺るる根元部屋暑き 竹内悦子 201310
胃ぐすりの苦味を舌に暑き夜 福永幸子 末黒野 201310
原子炉と同じ雨浴び暑き日も 佐藤恭子 あを 201311
盆のもの炊ぎて暑き手を洗ふ 杉浦典子 火星 201311
別校区へ役所の移転暑き道 村田とくみ ぐろっけ 201311
手短に暑き挨拶かはしけり 赤川誓城 ホトトギス 201401
富士俯瞰暑き都心へ着陸す 稲畑汀子 ホトトギス 201407
西瓜食ふ暑き静かな昼下がり 四條進 201409
母抜けしこの世は暑きばかりなり 高倉和子 201409
母抜吋しこの世は暑きばかりなり 高倉和子 201410
ただ暑きばかりに過ぎて晩夏かな 内海良太 万象 201411
再発告ぐ主治医の眼暑き日よ 斉藤裕子 あを 201506
蒸し暑き夜を新宿のハイボール 青谷小枝 やぶれ傘 201609
こゑを出すことさへ暑き日なりけり 岸洋子 201610
沼辺まで萱草暑き色なせり 片桐帆一 万象 201611
怒りありてゆく投票の暑き道 田中藤穂 あを 201709
暑き日の空ひとり占めシーツ干す 小田嶋野笛 末黒野 201711
蒸し暑き部屋に転がる爺の髭 伊藤希眸 京鹿子 201809
どの幹も黒くて暑き日のつづく 大畑善昭 201810
暑きこと言はぬと決めて尚暑し 外山節子 末黒野 201810
蒸暑き夜に輝く大火星 藤波松山 京鹿子 201811
暑き熱き都這ひゆく荒川線 千田百里 201910
暑き日に熱く語りて虚子のこと 木村享史 ホトトギス 202002
暑き日に肘を灼かれて川下り 山田六甲 六花 202010
暑き夜のニュースコロナは数増ゆる 田中藤穂 あを 202010
暑き日の入りて閑けき山の寺 延川笙子 六花 202011

 

2021年8月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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