青 蔦     88句

青蔦  蔦青し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
学寮の青蔦絡む有刺線 中島霞 ぐろっけ 199909  
青蔦に電車擦過の風立てり 岡本眸 199910  
旅荷解く窓の青蔦衰微見せ 村上光子 馬醉木 199911  
青蔦や夜は一灯をもらすのみ 西山胡鬼 京鹿子 199911  
壁面の余白に青蔦の未来 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
青蔦の鱗がさねに絹の雨 関根洋子 風土 200009  
青蔦や小学校に百年史 川井政子 風土 200009  
こんなところに青蔦のとどきをる 木下野生 200010  
青蔦の一夜の跋扈おそれけり 田中藤穂 あを 200106  
青蔦の明るさに入る美術展 木下節子 俳句通信 200107  
大いなるプロペラ棲めり青蔦屋 小堀寛 京鹿子 200107  
喫茶店青蔦鎧ひ客は居ず 永野秀峰 ぐろっけ 200109  
青蔦の密に茂れり旅支度 山荘慶子 あを 200109  
青蔦の杉の高きへまぎれゐる 山田六甲 六花 200206  
青蔦や誕生石の耳飾り 入江和子 ぐろっけ 200208  
青蔦の首鎌の刃を睥睨す 土肥屯蕪里 雲の峰 200208  
青蔦や石垣古りし無縁坂 芝尚子 あを 200208  
青蔦の先のじわりと紙の箱 木下野生 200209  
青蔦や楽屋に大き荷の届く 杉浦典子 火星 200209  
青蔦の羽交締なる一倉庫 木内憲子 200210  
裸身よぎりたり青蔦の夜の窓 平居澪子 六花 200210  
青蔦の覆ふ堤防真半分 赤座典子 あを 200307  
大木が枯る青蔦を巻きしまま 筧節子 築港 200307  
ゆふづつや青蔦からむ遊女塚 橘沙希 「月の雫」 200404  
青蔦の押し入るけはい夜もすがら 竹内弘子 あを 200406  
青蔦を伝ひて風の登りゆく 大串章 百鳥 200408  
青蔦の珈排館に丸き窓 武本文郎 築港 200409  
青蔦が絡まる白き十字架に 花房敏 ぐろっけ 200410  
青蔦や七つの海の航海図 石山惠子 遠嶺 200410  
青蔦の千切り捨てあり塀の外 田中藤穂 あを 200507  
青蔦や聖書抱きもつ指栞 鎌田政利 京鹿子 200601  
青蔦の中に二つの窓があり 鈴木多枝子 あを 200610  
青蔦や観音開きの雨後の窓 山本正 京鹿子 200701  
青蔦に蕉像そつぽ向いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200706  
青蔦や絶えて久しき夜の客 井上信子 200708  
青蔦のごつぽりと花抱へをり 松崎鉄之介 200709  
鉄塔に青蔦宇宙研究所 藤原はる美 200709  
青蔦や世阿弥遠流の館跡 石原光徳 酸漿 200710  
青蔦の中に窓あり人の声 野路斉子 200710  
青蔦や恋の生まるるバルコニー 藤本章子 200712 ジュリエッタの家
青蔦に息のつまりしフィトンチッド 諸岡孝子 春燈 200801  
青蔦の古看板をかくしけり 大崎紀夫 やぶれ傘 200808  
一面の青蔦に向くオムライス 大山文子 火星 200809  
青蔦の風くる図書の返却日 服部早苗 200810  
青蔦の塔のホテルの受賞式 大坪景章 万象 200810 山田春牛氏
青蔦ののぼりきれざる電波塔 桑島啓司 200810  
青蔦を目印にして商へる 若本彰子 酸漿 200907  
青蔦に業平竹の捕縛さる 千田百里 200908  
青蔦や生まれ変りし酒造跡 今井松子 遠嶺 200910  
斎場を覆ふ青蔦柩出づ 小川玉泉 末黒野 200910  
青蔦の家と言はれて棲み古りし 根橋宏次 やぶれ傘 200911  
青蔦のひろがり登る文学館 荒井千佐代 201007  
青蔦のひゆるひゆる伸びて反抗期 福島茂 201008  
青蔦の埋まりて家の窓灯 長谷川たか子 酸漿 201009  
異国めく青蔦の窓ピアノ曲 田下宮子 201010  
風呂の窓青蔦のれんしたりけり 小山ナオ子 酸漿 201010  
青蔦や土産屋を風通り抜け 苑実耶 201110  
青蔦の儘よままよと伸びにけり 山口裕子 万象 201110  
青蔦や二階の雨戸閉ぢしまま 萩原渓人 やぶれ傘 201112  
青蔦にがんじがらめの式守家 上谷昌憲 201209  
青蔦の搦め捕らむと天狗岩 藤井君江 馬醉木 201210  
青蔦や壁にちひさき窓ひとつ 島谷征良 風土 201211  
青蔦のくまなく包む空家かな 矢野百合子 201211  
青蔦に埋もれて虚子の句碑の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201407  
青蔦や無縁坂より上野まで 布施まさ子 風土 201409  
半身は青蔦半身は鬱 鳥居真里子 船団 201502  
青蔦や登りつめたる葉の游ぎ 吉田政江 201509  
青蔦の土手より鉄路までのびて 渡邊孝彦 やぶれ傘 201510  
青蔦の影の上へ影歪みたる 湯川雅 ホトトギス 201511  
青蔦や大樹を這ふにはばからず 加藤榮一 末黒野 201604  
青蔦や経済学部法学部 中嶋陽子 風土 201607  
青蔦を這はせ並み立つ屏風岩 高橋恵美子 馬醉木 201609  
青蔦の塔より朝のいのり洩れ 高瀬史 馬醉木 201609  
青蔦の窓よりピアノラフマニノフ 楠原幹子 201609  
青蔦の館より洩れ来カルテット 三輪温子 雨月 201609  
青蔦の被ふ洋館窓明り 永井惠子 春燈 201610  
十字架を見上げ青蔦登りゆく 犬塚李里子 201708  
青蔦や団旗七色背に飛翔 杉原ツタ子 201709  
青蔦やときをり開く鬱の窓 小張志げ 春燈 201710  
青蔦を褒めてゐる声塀の外 田中藤穂 あを 201807  
青蔦の這ひ廻りたる古土蔵 藤波松山 京鹿子 201810  
青蔦は抱くよ親鸞さんの寺 津田このみ 船団 201811  
川風に青蔦の色育ちゆぐ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906  
青蔦や松本楼の灯の洩れし 小林共代 風土 201909  
青蔦や二世俳優父に似て 赤座典子 あを 201909  
青蔦の自在白亜の館かな 田中嘉信 春燈 201912  
青蔦や帯に短かし人の伽 菊池和子 京鹿子 201912  

 

2020年6月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。