秋 祭 3    100句

秋祭客の枕を揃へけり    前田普羅

秋祭  秋まつり  春祭

作品
作者
掲載誌
掲載年月
笛太鼓鎮守の森に秋祭 滝沢伊代次 万象 201010
逃げる子の笑ひ通しや秋祭 高倉和子 201011
笛方に少年のをり秋祭 濱田カノエ 酸漿 201011
軒先の提灯古りぬ秋祭 小川玉泉 末黒野 201012
秋祭女の仕切る大厨 田中道江 万象 201012
式台に鶏上る秋祭 中島陽華 201101
船頭に傘借り申す秋祭 荒井和昭 201101
落雷の火柱立てり秋祭 田中臥石 末黒野 201101
あっけなく逝きし今宵は秋祭 竹下昭子 ぐろっけ 201101
秋祭一体走りに人の波 武智恭子 ぐろっけ 201101
片結びせるへこ帯や秋祭 天野美登里 やぶれ傘 201101
秋祭日頃漁師のいなせ振り 津田霧笛 ぐろっけ 201102
燃え尽きる男うつくし秋祭り 布川直幸 201109
秋祭おかめひよつとこをどりたる 滝沢伊代次 万象 201110
新品の白足袋跳ねる秋祭 中山静枝 201111
秋祭神に届けと打つ太鼓 曽根京子 春燈 201112
携帯に訃報の届く秋祭 仁平則子 201112
秋祭雲つく男登場す 加藤みき 201112
もめごとの果て雨となる秋祭 中山純子 万象 201112
ゆるゆると山車の後行く秋祭 須賀敏子 あを 201112
暮れてより素顔のままに秋祭 須賀敏子 あを 201112
秋祭ほんのわづかの寄附をして 今井千鶴子 ホトトギス 201201
復興の二文字大書や秋祭 渡辺崖花 末黒野 201201
ガラス戸に義経ゆがむ秋祭 原田達夫 201201
五万石の貧しき城下秋祭 井上正子 春燈 201201
どの皿もパセリの残り秋祭 荒井千佐代 201201
干瓢の黒き煮染や秋祭 生田恵美子 風土 201201
深呼吸す童巫女舞う秋祭り 福田かよ子 ぐろっけ 201201
年ごとに助つ人の減る秋祭り 三橋早苗 ぐろっけ 201201
秋祭り例のなきほど大喧嘩 濱田ヒチヱ ぐろっけ 201201
三世代漁船を守りて秋祭 和田一 雨月 201201
秋祭けんくわの灘と親しまれ 和田一 雨月 201201
昼網の糶も見せ場や秋祭 和田一 雨月 201201
垂水とふ瀬戸の小港秋祭 和田一 雨月 201201
どの皿もパセリの残り秋祭 荒井千佐代 201201
秋祭出店のあれもこれも欲し 柳生千枝子 火星 201201
秋祭つなぐ母の手あたたかく 柳生千枝子 火星 201201
秋祭暮れて屋台の灯が明し 柳生千枝子 火星 201201
ホステスの寄付は源氏名秋祭 大久保白村 ホトトギス 201202
海見えて幟はためく秋祭 松田明子 201202
曲がるとき雪駄の揃ふ秋祭 吉田葎 201202
綿飴の割箸太き秋祭 天野美登里 やぶれ傘 201202
橋揺るる平家の里の秋祭 苑実耶 大河 201203
赤ん坊に鉢巻食ひ込む秋祭 吉田葎 201205
秋祭り拝観草履左右なき 大西八洲雄 万象 201210
一管の笛からはじまる秋祭 小林美登里 かさね 201211
やはらかな下駄の紅の緒秋祭 小野恵美子 馬醉木 201211
太綱の強く張ったる秋祭 佐藤喜孝 あを 201211
空砲の天つく響き秋祭 坂口郁子 末黒野 201211
鵜飼よりかなしきものに秋祭 高橋将夫 201211
晴れ渡る過疎の村にも秋祭り 青木英林 かさね 201212
焼そばの係となりて秋祭 松木清川 ぐろっけ 201212
秋祭お籠りといふ回り番 井上信子 201212
隣の子薄化粧して秋祭 中山純子 万象 201212
軽業の散楽伝へ秋祭 山口キミコ 201301
世話役も太鼓たたきて秋祭 国包澄子 201301
駆けて行く丸坊主の子秋祭 堀岡せつこ 201301
秋祭山車引くために早退す 池端英子 ろんど 201301
笠取れば碧眼の武者秋祭 松井洋子 ぐろっけ 201301
子の帰り待つ楽しみの秋祭り 足利鉾子 ぐろっけ 201301
暁四時の狼煙が合図秋祭り 足利鉾子 ぐろっけ 201301
威勢よき八百屋先頭秋祭 荒木治代 ぐろっけ 201301
綱を曵く神輿も小さき秋祭 田中臥石 末黒野 201301
路あけて牛鬼通す秋祭 蒲田豊彦 雨月 201301
秋祭笛吹く眉の上下する 吉田葎 201301
秋祭太鼓打たせてもらへし子 細川知子 ぐろっけ 201302
秋祭り屋台の裏手ひつそりと 吉田和子 ぐろっけ 201302
学校は昼でおしまひ秋祭 松田明子 201303
わが小さき町にもありて秋祭 稲畑汀子 ホトトギス 201310
甲冑の子がひきずられ秋祭 吉田葎 201311
秋祭り端榛担ぐ若旦那 森岡陽子 かさね 201311
秋祭りふんどし姿の小さき臀 川井素山 かさね 201311
踏切で神輿止(とど)まる秋祭 小山陽子 やぶれ傘 201311
秋祭り夜店の灯り顔に揺れ 安藤久美子 やぶれ傘 201312
狛犬の顔笑ひしか秋祭 和田勝信 かさね 201312
曳山のからくりに沸く秋祭 石川かおり 201312
行きずりの昼の町なか秋祭 鈴木芙蓉 末黒野 201401
辻々の地蔵見守る秋祭 明石文子 ぐろっけ 201401
煽られて喧嘩で終る秋祭り 足利ロ子 ぐろっけ 201401
石頭の男叱りし秋祭 竹中一花 201401
撥捌きのつと変調す秋祭 生方義紹 春燈 201401
里の子の一目散や秋祭 阪本哲弘 201401
裏声の女形ソプラノ秋祭 廖運藩 春燈 201401
終の地と決めたる町の秋祭 安居正浩 201401
秋祭雨に果てたる闇深し 寺岡ひろし 雨月 201401
秋祭り家族二軒の島なるも 岡田満喜子 ぐろっけ 201401
満作の村の熱狂秋祭 廖運藩 春燈 201401
ひよつとこの面をあたまに秋祭 庄司久美子 201401
鯉の背の光りつつ寄る秋祭 田邊豊子 201402
石段の日だまりに座し秋祭 天谷翔子 201402
布団屋が禰宜の姿に秋祭 酒井みち子 201402
突堤を雲とでてゆく秋祭 佐々木紗知 京鹿子 201402
芦屋とてここら下町秋祭 三村純也 ホトトギス 201402
真つ先に馬場を浄めて秋祭 松田明子 201403
秋祭→ 4      

 

2021年9月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2021年9月16日