秋まつり     58句

秋まつり明るく暗く桶の魚   寺山修司

秋祭  秋まつり

作品
作者
掲載誌
掲載年月
農道に白線引かれ秋まつり 穴澤光江 花菜風 199907
秋まつり鳥威までよく踊り 阿部ひろし 酸漿 199911
岩の上に女化粧へり秋まつり 岡本眸 199912
踏み鳴らす貝殻道や秋まつり 岡本眸 199912
窯元はいづこの里も秋まつり 高橋ふじ 酸漿 200002
じやんがらと有田の里は秋まつり 高橋ふじ 酸漿 200002
秋まつり小江戸絵巻の息づかひ 小島とよ子 新樹光 200007
秋まつり小江戸佐原は川の町 栗原公子 200101
牛飼も背広に着がえ秋まつり 大西和子 ぐろっけ 200201
秋まつり街沸騰の曳つかはせ 大谷茂 飛白 200208
秋まつりしやがむ子にある地べたかな 松本恭昂 火星 200302
ナフタリンの匂ふ提灯秋まつり 浜口高子 火星 200302
かくれ里幣長々と秋まつり 藤原キヨ 風土 200312
秋まつり稚子幾人か減りにけり 藤原キヨ 風土 200312
悪童の一番太鼓秋まつり 安達実生子 200402
曳方に見えぬ星降る秋まつり 小澤克己 遠嶺 200402
秋まつり魚貝焼く燠浜に据ゑ 大高芭瑠子 炎夏 200507

 友の新居を訪ふ

暮れて知る葛西の町の秋まつり

瀧春一 菜園 200509
秋まつり屋台の裏に研ぎ師居り 牧悦子 200512
門灯をつけて出払ふ秋まつり 栗城静子 200512
秋まつり白き卓布の机かな 中山純子 万象 200611
爺につく少女笛方秋まつり 島崎勇作 酸漿 200611
棒ぐひのささくれあたま秋まつり 定梶じょう あを 200711
秋まつり馬を飼ひたる小屋のこる 大西八洲雄 万象 200812
秋まつり足がよろこぶ肩車 堤堅策 200901
布草履すでに完売秋まつり 苑実耶 200902
伊吹嶺に日を納めたる秋まつり 鈴木勢津子 樹間 200911
唐橋をめぐる船渡御秋まつり 石田康子 201011
火男と握手する子よ秋まつり 石井邦子 酸漿 201011
地べたに荷置いて他郷の秋まつり 久染康子 201012
人波に御神灯ゆれて秋まつり 宮脇百百子 201102
防災訓練兼ねて町内秋まつり 篠田純子 あを 201110
秋まつり馬が行列したがへて あさなが捷 201111
綿菓子に顔埋める稚秋まつり 前川明子 201111
綿菓子を不思議がる児や秋まつり 竹内悦子 201112
熨斗つけて寄進の酒や秋まつり 鈴木一三 末黒野 201112
古希といふ風に吹かれて秋まつり 石田きよし 201201
秋まつり伶人そろふみな農夫 佐藤美紀 ろんど 201201
白足袋の突つぱる輿や秋まつり 藤生不二男 六花 201201
危なげにふらつく神輿秋まつり 吉田博行 かさね 201301
あをあをと身を浄む海秋まつり 近藤喜子 201312
秋まつり羽織袴の村の長 塩路隆子 201312
ヨーヨーの水ひやひやと秋まつり 久染康子 201312
献灯に知事の名もあり秋まつり 柴田志津子 201402
白塗りの男は神ぞ秋まつり 柴田佐知子 201411
港まで色変へぬ松秋まつり 山田美恵子 火星 201412
火縄銃とどろく峡や秋まつり 渡会昌広 馬醉木 201501
秋まつり極彩色の皿運ぶ 柴田佐知子 201503
手品師の失敗もあり秋まつり 久留島規子 万象 201608
手品師の失敗もあり秋まつり 久留島規子 万象 201608
御点前は公民館の秋まつり 須賀敏子 あを 201701
神木の洞に灯の点く秋まつり 秋山信行 やぶれ傘 201702
開拓の志未だ秋まつり 大日向幸江 あを 201708
わつしよいのこゑの膨らむ秋まつり 渡邉孝彦 やぶれ傘 201711
桴高く打つて男の秋まつり 永田万年青 六花 201801
秋まつり渡御の子の声山下る 升田ヤス子 六花 201801
重たげな衣装が歩く秋まつり 萩原久代 やぶれ傘 202002
朝の日がまつすぐ墳へ秋まつり 河原敬子 202102

 

2023年9月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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