秋 祭 1      100句

老人と子供と多し秋祭   高浜虚子  五百五十句

秋祭  秋まつり  春祭

作品
作者
掲載誌
掲載年月
赤鬼に変装する子秋祭 増田稜美 円虹 199901
秋祭地酒も空けてしやがれ声 岡野峯代 ぐろっけ 199901
秋祭近し理髪屋客溜 川崎不坐 火星 199902
橋の上の草が根を張る秋祭 高橋さえ子 199902
まだ青き山椒摘めり秋祭 阿部ひろし 酸漿 199911
柚子はまだ潜みて青し秋祭 阿部ひろし 酸漿 199911
一位立つ駅舎の町の秋祭 中里信司 酸漿 199911
人たかり出来ては崩れ秋祭り 桑垣信子 いろり 199911
秋祭子のにぎやかな家見えて 林田加杜子 いろり 199911
翠黛の山をはるかに秋祭 村山秀雄 199912
幟竿運ぶトラック秋祭 白鳥武子 酸漿 199912
雨のあとどつと人出の秋祭 中島徳子 酸漿 199912
船霊へ高砂奏す秋祭 遠藤アサ子 春耕 199912
秋祭練り場にあがる砂埃 志水千代子 俳句通信 199912
海光の路地ことごとく秋祭 岡本眸 199912
秋祭り思わぬ人に逢いにけり 久保田一豊 いろり 200001
秋祭吉良にはためく大幟 手嶋小夜子 200001
金番は下戸にまかせて秋祭 辻雅子 ぐろっけ 200001
童出てこけしの里の秋祭 田中藤穂 水瓶座 200002
献灯の干草いろに秋祭 高橋さえ子 200002
秋祭り済めば老後の事ばかり 水野範子 ぐろっけ 200003
竿運ぶトラック秋祭 白鳥武子 酸漿 200005
秋祭魔法使は辻に消え 塩見恵介 虹の種 200005
先生も老いて健啖秋祭 井上比呂夫 200010
町角に町角に秋祭かな 稲畑汀子 ホトトギス 200010
旅人のすぐに紛るる秋祭 稲畑汀子 ホトトギス 200010
こんぴらの夜の絵巻も秋祭 稲畑汀子 ホトトギス 200010
秋祭見て来て路次の闇歩く 阿部寒林 200010
隣人ら夜店張りをり秋祭 永岡セツ 酸漿 200011
風船を追ひ走る子や秋祭り 内海芙美子 200011
瓜実顔の揃ひし飛騨の秋祭 大久保廣子 火星 200101
道灌も家康もゐて秋祭 川口襄 遠嶺 200101
秋祭提灯並び景気付く 長谷川登美 ぐろっけ 200101
秋祭終日神楽鳴りつづく 長谷川登美 ぐろっけ 200101
ダムとなる一村終ひの秋祭 長しず子 京鹿子 200103
幼な日をたぐりよせをり秋祭 芳賀雅子 航跡 200108
ひとひらの雲消えゆきて秋祭 芳賀雅子 航跡 200108
正客に田の神在す秋祭 石田邦子 祭笛 200109
杉は百年杉と向きあひ秋祭 田村みどり 京鹿子 200109
反りぐせの小爪に朱を秋祭 堀川夏子 銀化 200111
秋祭暮れそめて笛ひびき出す 石本百合子 馬醉木 200112
秋祭終へたる杜に憩ひけり 網野茂子 酸漿 200112
円陣で杜に獅子舞ふ秋祭 菊地英雄 酸漿 200112
秋祭狛犬獅子を見下て 菊地英雄 酸漿 200112
新調の幟真白き秋祭 大塚禎子 春耕 200112
秋祭見馴れぬ男ばかりなり 須賀敏子 あを 200112
秋祭山車の狐はお兄ちゃん 須賀敏子 あを 200112
島唄の濤にこぼるる秋祭 高橋たか子 馬醉木 200201
秋祭り子らの乗りゐる消防車 赤池貴のえ 春耕 200201
亀蛇と云ふはりぼて荒るる秋祭 岡山裕美 雲の峰 200201
秋祭美男揃ひの花奴 岡山裕美 雲の峰 200201
とろ箱は猫の遊び場秋祭 佐野幸子 百鳥 200201
振る舞ひの熱き浜汁秋祭 大塩千代 200201
獅子笛は一子相伝秋祭 久保田由布 ぐろっけ 200201
長男も担き夫登録秋祭 年森恭子 ぐろっけ 200201
少年が青年となる秋祭 島内美佳 ぐろっけ 200201
俎の乾く間のなき秋祭り 足利ロ子 ぐろっけ 200201
秋祭山の子浦の子勢揃ひ 芦田実 200202
巡礼や大師の島も秋祭 林和子 200202
秋祭りほど良く利いた紅生姜 桑原敏枝 いろり 200202
同姓の寄付名並ぶ秋祭 金國久子 遠嶺 200202
若衆の声に始まる秋祭 吉野のぶ子 遠嶺 200202
秋祭太鼓の音に晴れて来し 伊田和風 円虹 200202
女手の枹や手古奈の秋祭 下山田美江 風土 200203
秋祭の端に動きし舫ひ船 小林あつ子 火星 200207
一劃の賑はひ遠し秋祭 稲畑汀子 ホトトギス 200210
先代に負けぬ笛の音秋祭 水上れんげ 200211
蒲焼の匂ふ小江戸の秋祭 朝妻力 雲の峰 200211
秋祭駄菓子を猫のごと抱く 久保秀貴 雲の峰 200212
父いつもをりし神酒所や秋祭 久保秀貴 雲の峰 200212
秋祭きりりと稚児の白襷 中野薫 雲の峰 200212
升酒の香り豊けし秋祭 中野薫 雲の峰 200212
絞められし羽の散らばる秋祭 和田清 雲の峰 200212
ぞろぞろと石となる石秋祭 男波弘志 200212
少年の腰定まらず秋祭 林裕美子 六花 200212
秋祭の太鼓とどろと木暗より 大橋敦子 雨月 200212
ひよつとこに御神酒を注ぐ秋祭 山崎祐子 万象 200212
先頭を提灯が行く秋祭 浅田光喜 対岸 200212
秋祭幟の先の笹騒ぐ 浅田光喜 対岸 200212
早退の子が神楽舞ふ秋祭 目羅忠雄 百鳥 200301
秋祭終へたる棒の横たはり 木下野生 200301
他所者もしばし身内に秋祭り 福島松子 ぐろっけ 200301
秋祭眠りたる子を手渡さる 松本恭昂 火星 200302
秋祭闌けて白狐の風ごろも 田中聡子 遠嶺 200302
秋祭転勤族も加わりて 陶山泰子 ぐろっけ 200303
はためきて芝居ののぼり秋祭 蓮尾あきら 風土 200311
翁路に幟を立てて秋祭 三宅句生 馬醉木 200311
秋祭結婚記念日重なれる 飯田角子 酸漿 200312
六尺の鱧俎に秋祭 川合広保 雲の峰 200312
秋祭り夢の対決夢のまま 出口誠 六花 200312
十二橋すこしく変り秋祭 蓮尾あきら 風土 200312
注連縄の田を越え張られ秋祭 森屋慶基 風土 200312
秋祭筵蹴立てて獅子の舞 高柳かつを 百鳥 200312
月番のみがく大釜秋祭 近藤幸三郎 風土 200401
若者の群に埋没秋祭 斎藤道子 馬醉木 200401
秋祭磯の香りの男どち 中島瑞枝 百鳥 200401
蒟蒻の味よく煮えて秋祭 小林和子 対岸 200401
綿菓子の色の明るき秋祭 綾ひろ子 200401
川越に着くやたちまち秋祭 長志げを 遠嶺 200401
膝うすくなりてなほ待つ秋祭 長志げを 遠嶺 200401
秋祭 →2      

 

2021年9月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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