秋薊(富士薊・鬼薊・山薊)  79句

早發ちに深山薊の露とべり   中村若沙   螢火

  夏薊  秋薊   冬薊

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
童子仏濡れてゐるなり秋薊 高木良多 春耕 199901 高尾山
斜面にも貼りつききの富士薊 鷹羽狩行 199909  
秋薊蝶の豹紋あざやかに 阿部ひろし 酸漿 199910  
燈台の塀の内外鬼あざみ 畑中とほる 春耕 199911  
一と雨の過ぎし遠野や秋薊 松宮幹彦 春耕 199912  
いつはりのなき旅終へて秋薊 小澤克己 遠嶺 200011  
峰近き風の匂ひや秋薊 小山徳夫 遠嶺 200101  
山肌の褐色に濡れ富士薊 江倉京子 あを 200104  
山脈の青緊まりゆく鬼薊 海輪久子 円虹 200109  
廃屋となりたる湯宿秋薊 北吉裕子 雲の峰 200112  
火口湖へつづける径や秋あざみ 高村洋子 遠嶺 200112  
山薊目つむるごとく枯れにけり 岡本眸 200202  
富士薊あつけらかんと絮飛ばす 西山美枝子 酸漿 200204  
をりをりに木を組む小道秋薊 梅谷昌弘 雲の峰 200212  
人知れず奉行所跡の秋薊 高村洋子 遠嶺 200212  
秋あざみ男遍路の足早に 西山美枝子 酸漿 200301  
道連れの欲しきときあり山薊 小田知人 ぐろっけ 200308  
溶岩の砂礫に影す富士薊 和田祥子 馬醉木 200310  
戸隠の峰さだかなり秋薊 清水和子 酸漿 200311  
溶岩の流れし跡に富士薊 須賀敏子 あを 200311  
旅先に道問はれけり秋薊 伊藤敬子 遠嶺 200312  
鎌入れぬ小道ぞ粗き秋あざみ 守屋井蛙 酸漿 200401  
谿下ろす霧に伏し咲く富士薊 有働亨 馬醉木 200402  
海鳴りのひと日となりし秋薊 中和田洋美 万象 200409  
樹海に咲く錫杖草と富士薊 吉成美代子 あを 200410  
秋薊山風ほぐれはじめけり 山田禮子 遠嶺 200411  
海を背に撮りし岬や秋薊 砂川せい輝 遠嶺 200411  
発心の杖に焼印秋薊 卜部黎子 春燈 200411  
白雲の湧き立つ嶺々や秋薊 山田富朗 遠嶺 200412  
並び地蔵十のつづきの秋薊 海野迪子 対岸 200412  
鬼薊と呼ばるる花の愛しさよ 岩淵彰 遠嶺 200508  
秋薊赤裸の山の照りくは 瀧春一 菜園 200509  
金棒にまさる刺もち鬼薊 鷹羽狩行 200512  
悔残す心に痛き秋あざみ 木内美保子 六花 200601  
嶐飛崎の風にすつくと鬼薊 北村香朗 京鹿子 200601  
いななきや日高の牧の秋薊 丸山勝利 遠嶺 200602  
高原の秋の薊は眉の辺に 瀧春一 瓦礫 200606  
木漏日の近道ゆけり秋薊 永見嘉敏 酸漿 200701  
何をするのも命懸け富士薊 小宮山勇 遠嶺 200702  
ロックヒルダムの上なる鬼あざみ 名和節子 200712  
林間の水音幽かや秋あざみ 佐々木幸 200801  
天帝の掌に置く秋薊 林友次郎 天帝 200806  
富士薊今満開といふ気品 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809  
来しときも立ち止まりけり秋あざみ 丑久保勲 やぶれ傘 200901  
真向ひに暮れゆく富士や富士薊 宇佐美ゆき 酸漿 200901  
富士を背に草屋根のあり富士薊 籾山和子 酸漿 200901  
古墳山のぼれば秋の薊かな 大坪景章 万象 200902  
那須岳は霧の中なり秋薊 森下康子 200910  
秋薊富士は小さくなりにけり 鷹羽狩行 200910  
尾根道の蝶と揺れをり秋薊 海老名ムツヱ 酸漿 200911  
隣家より富士薊の絮飛んで来る 石川元子 酸漿 200912  
湖の指呼に展けぬ富士薊 菅野日出子 末黒野 201001  
富士薊絮吹く前に富士のあり 西山美枝子 酸漿 201001  
夕風に獣の匂ふ秋薊 樋口みのぶ 201002  
鬼あざみ嗤ふや太夫屋敷跡 塩路隆子 201009  
流れゆく余日の尾にある秋薊 服部郁史 京鹿子 201010  
鬼あざみむかし忍びの裏街道 松岡和子 201011  
防人を配置の島や秋薊 長濱順子 201012  
鬼薊に浮雲ひとつ留まりぬ 加藤みき 201012  
幻の線路の跡や鬼薊 吉村摂護 201012  
乙女らは睫毛も強し秋薊 斉藤裕子 あを 201012  
秋薊土手に揃ひて色尽す 東芳子 酸奬 201101  
只じつと見下すナース山薊 吉村摂護 201112  
秋薊長屋門まで土の道 湯本実 やぶれ傘 201204  
真っ向に連峰ありて富士薊 熊岡俊子 雨月 201211  
秋薊の絮蝶のやう舞ひ去りぬ 佐藤喜仙 かさね 201211  
落城賦口誦さみをり秋薊 佐藤山人 201212  
山に咲き海恋ふ色の秋薊 吉田順子 201301  
富士薊身に寸鉄の孤高かな 四條進 201312  
指を刺すまだいとけなき秋薊 師岡洋子 ぐろっけ 201403  
ケーブルの駅より歩き秋薊 渡邊孝彦 やぶれ傘 201412  
山に咲き海恋ふ色の秋薊 吉田順子 201608  
決裁の印影斜め秋薊 稗田寿明 201701  
坂道にとげのはみ出す山薊 廣畑育子 六花 201712  
秋薊力凝らして枯れんとす 中根美保 風土 201712  
溶岩原の砂礫に転び富士薊 森清堯 末黒野 201812  
秀野忌の雨に打たるる秋薊 夏生一暁 馬醉木 201901  
向う佐渡吾が丈を越す花薊 藤原翔 201905  
今更の母の強情秋薊 天谷翔子 201905  

 

2020年8月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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