紫陽花 6      148句

紫陽花の最初の色の頃のこと    加倉井秋を

紫陽花  あぢさゐ  あじさい  四葩  額の花  七変化

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紫陽花の藍色深め今朝の雨 中村悦子 200808  
御手洗に紫陽花浮かす神社かな 大西八洲雄 万象 200808  
古き毬つけて紫陽花若葉かな 河野千恵子 酸漿 200808  
祖師堂の紫陽花ばかり控へける 江本路代 酸漿 200808  
まだ蕾紫陽花寺の雨の音 沖倉好秋 酸漿 200808  
紫陽花に触れつ段々小径かな 伊藤一枝 酸漿 200808  
紫陽花の日毎大きくなりにけり 山崎澄子 酸漿 200808  
紫陽花の向うを人の通りけり 宮崎すみ 神々の交信 200808  
霧雨に揺らぐ紫陽花うすみどり 池崎るり子 六花 200808  
夫の忌や紫陽花の花ありつたけ 森山のりこ あを 200808  
空を指す柏葉紫陽花払子めく 赤座典子 あを 200808  
箒手に夫見送りぬ濃紫陽花 斉藤裕子 あを 200808  
蝦夷松に蔓紫陽花の絡みたる 廣瀬雅男 やぶれ傘 200808  
留守頼む子に紫陽花を託しけり 竹内悦子 200809  
SLや小さき町の濃紫陽花 池田加寿子 200809  
歳月の大輪殊に濃紫陽花 曽我美代子 200809  
濃紫陽花マリンブルーを零しをり 新実貞子 200809  
紫陽花の万に沈めるカメラマン 小澤菜美 200809  
紫陽花の白幼しと思ひけり 泉田秋硯 200809  
紫陽花の雨滴やスパンコールめく 奈佐幸子 200809  
紫陽花や戦火なかりし城の跡 澤田緑生 馬醉木 200809  
紫陽花の色深まらず本丸跡 澤田緑生 馬醉木 200809  
紫陽花忌近む白雲育ちつつ 佐藤いね子 馬醉木 200809  
紫陽花の時を紡いでゐるらしき 安田久太朗 遠嶺 200809  
紫陽花や小雨降る夜の真珠婚 七種年男 200809  
紫陽花や栞替はりの参拝券 荒井和昭 200809  
菩提寺の山門華やぐ濃紫陽花 佐藤健伍 200809  
紫陽花や水屋を区切る麻のれん 斉藤小夜 風土 200809  
里坊より水奔り出て濃紫陽花 浅田光代 風土 200809  
母の忌の濃き紫陽花は母の色 寺岡ひろし 雨月 200809  
紫陽花の色吸ひ込みし窓硝子 中村龍 炎環 200809  
紫陽花や金剛峯寺の石の庭 谷村幸子 200809  
一人居に籠一パイの紫陽花挿す 羽生きよみ ぐろっけ 200809  
小暗がり山紫陽花の真白なる 岸野美知子 酸漿 200809  
木漏れ日の紫陽花の道銅鐸響く 岸野美知子 酸漿 200809  
紫陽花にこよなき友と今はあり 岸野美知子 酸漿 200809  
紫陽花の蕾色増す幾日かな 網野茂子 酸漿 200809  
紫陽花の色深めたる今朝の雨 網野茂子 酸漿 200809  
紫陽花の秘めたる色の差しにけり 大山妙子 酸漿 200809  
高原の紫陽花遅き花そろふ 三入久子 酸漿 200809  
雨はじく紫陽花の葉の蠢ける 中条さゆり 200809  
近づきて近づくほどに濃紫陽花 安藤久美子 やぶれ傘 200809  
夢に出て説かれし写生紫陽花忌 工藤義夫 馬醉木 200810  
紫陽花やポスター古き村の駅 丸山勝利 遠嶺 200810  
紫陽花の土手の続きや水豊か 高橋宏行 遠嶺 200810  
黒羽の二の軌跡は濃紫陽花 北村香朗 京鹿子 200810  
濃紫陽花ひと花残る雨の庭 片野光子 ぐろっけ 200810  
紫陽花の萎毬にある朝昼晩 久保田由布 ぐろっけ 200810  
厨窓開けて隣家の濃紫陽花 岩木眞澄 ぐろっけ 200810  
留守三日紫陽花の彩濃くなりぬ 岡本直子 雨月 200810  
あせてなほ紫陽花雨の瑠璃雫 関まさを 酸漿 200810  
紫陽花の紫紺白磁に溢れをり 中村昭子 酸漿 200810  
紫陽花の変化の果てに切られけり 菊谷潔 六花 200810  
紫陽花の終りのいろに日差濃き 青山正生 200810  
星濡るる夜は紫陽花の数ふやす 柴崎甲武信 月日 200811  
形違はず紫陽花の毬と毬 足立幸信 200811  
紫陽花の大小白く古屋敷 浅井青陽子 ホトトギス 200811  
壺いつぱい紫陽花まるく納めたり 秋千晴 200811  
紫陽花の紫はじく雨滴かな 久永つう 六花 200811  
濃紫陽花咲けるホームのはづれかな 大島英昭 やぶれ傘 200811  
紫陽花の雨の変幻日の変化 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
紫陽花や瞬きすればまばたきす 堀内一郎 あを 200906  
池の面にさざ波模様濃紫陽花 伊藤敬子 200907  
濃紫陽花水まつすぐに浅野川 伊藤敬子 200907  
紫陽花の雫に指を絡ませつ 石黒一憲 200907  
紫陽花や瞬きすればまばたかず 堀内一郎 あを 200907  
紫陽花は塵とならざる藩主廟 浜田南風 200908  
紫陽花の坂に喘げる吾が身かな 塩路五郎 200908  
夜の雨に紫紺なほ美し濃紫陽花 三川美代子 200908  
紫陽花やちひろの色に広がれり 鈴木阿久 200908  
紫陽花に見えかくれする黄の帽子 鈴木阿久 200908  
紫陽花を活けて蘭医を語りし日 鈴木阿久 200908  
万葉の彩は変はらで濃紫陽花 鈴木阿久 200908  
紫陽花の彩纏ひつつ友の逝く 鈴木阿久 200908  
ハンセン氏病医の愛でし濃紫陽花 鈴木阿久 200908  
紫陽花や水の香りの風たてり 鈴木良戈 200908  
菖蒲田を囲む紫陽花寺の雨 疋田雪子 炎環 200908  
MRI結果待たるる濃紫陽花 疋田雪子 炎環 200908  
ジーパンの腿の刺繍や濃紫陽花 森戸柚斎 炎環 200908  
紫陽花の埋めをり谷の一ところ 阿部ひろし 酸漿 200908  
紫陽花の島へ小さき渡舟 川島澄子 酸漿 200908  
紫陽花や遷御間近に大師堂 高木千鶴子 酸漿 200908  
紫陽花のけふの彩もつ風あそび 鈴鹿仁 京鹿子 200908  
万葉の色と思へり濃紫陽花 小関栄子 200908  
雨もなく紫陽花ゆつくり色を解く 近藤節子 200908  
日に風に眩しく揺るる濃紫陽花 近藤節子 200908  
濃紫陽花みづうみと色深めあふ 中原吟子 雨月 200908  
紫陽花を飛び出してくるかくれんぼ 東亜未 あを 200908  
母と住む日をうたがはず濃紫陽花 八田木枯 晩紅 200908  
紫陽花忌夜来の雨の霽れ上り 水原春郎 馬醉木 200909  
晴なれば紫陽花と雨恋ふこころ 楯野正雄 200909  
母おもふ日の庭先の濃紫陽花 遠藤和彦 遠嶺 200909  
山紫陽花奥へ奥へと誘ひけり 小澤菜美 200909  
紫陽花に声かけてゆく旅の朝 竹内悦子 200909  
紫陽花の毬はづませて雨催 田中芳夫 200909  
紫陽花の色別院をへだてけり 石脇みはる 200909  
舎利塔を染めて紫陽花虚空かな 西村純太 200909  
わくわくと大紫陽花の真白かな 岩下芳子 200909  
この館の水より知らぬ白紫陽花 丸山佳子 京鹿子 200909  
紫陽花の色より濃ゆく絞り染む 富田範保 200909  
紫陽花寺あぢさゐづくしの茶席かな 小関栄子 200909  
一雨に紫陽花藍色深めけり 小関栄子 200909  
紫陽花の着物大好き女の子 小関栄子 200909  
白紫陽花清艶に咲き蝶誘ふ 小野澤ゆたか 200909  
紫陽花や人慣れしたる鳩ばかり きくちきみえ やぶれ傘 200909  
紫陽花を鉄壁として尼の寺 中島あきら 200909  
紫陽花の昨日の色を探しをり 鈴木浩子 200909  
紫陽花を咲かせて自称晴れをんな 井原美鳥 200909  
差上げるもの無し紫陽花切りにけり 田原陽子 200909  
紫陽花や一日分の髭を剃る 荒木甫 200909  
紫陽花は昔を憶ふいろとなり 野澤あき 火星 200909  
紫陽花のあまた彩る寺明かし 羽賀恭子 200909  
潮騒の紫陽花ロード駅小さし 羽賀恭子 200909  
折からの雨に喜色の濃紫陽花 渡辺安酔 200909  
紫陽花の紫に佇ち一句かな 渡辺安酔 200909  
紫陽花の街美しき広瀬川 加藤克 200909  
山深くまで紫陽花つづく道となり 鈴木多枝子 あを 200909  
紫陽花や正座して待つ弓道場 田村すゝむ 風土 200909  
紫陽花の風と旅する星野の絵 田村すゝむ 風土 200909  
紫陽花へ傘を一振り店に入る 永田勇 六花 200909  
紫陽花や一山一寺洗ふ雨 飯田角子 酸漿 200909  
紫陽花の藍の中より蝶生る 兼子栄子 酸漿 200909  
紫陽花の陰にひそかやお鼻井戸 中里カヨ 酸漿 200909  
紫陽花を乞うて賜はり描きけり 石川元子 酸漿 200909  
昨日の色深めて今日の濃紫陽花 松尾京子 末黒野 200910  
差し伸ぶる手の染むほどや濃紫陽花 木村弓子 末黒野 200910  
月よりの雫の光る濃紫陽花 鈴木英男 末黒野 200910  
紫陽花の滴るしずく青き雨 松村富子 200910  
紫陽花や黙ってゐても目立つ女 隅田享子 200910  
恋告げし紫陽花の道はるかなり 苑田ひろまさ 200910  
紫陽花にぼつてり重き雲居かな 川口襄 遠嶺 200910  
濃紫陽花時には深き湖を恋ふ 寺内信 遠嶺 200910  
神苑へ紫陽花あかり細き道 木村眞樹子 遠嶺 200910  
山門へ抜ける小径の濃紫陽花 有賀昌子 やぶれ傘 200910  
紫陽花の散ること知らず褪せにけり 飛高隆夫 万象 200910  
歳月の妹背句碑さび濃紫陽花 東野鈴子 雨月 200910  
紫陽花の供華真新し虚子の墓 尾崎みつ子 雨月 200910  
毬碧き紫陽花変化止め度し 坂口三保子 ぐろっけ 200910  
紫陽花の宮に花嫁人力車 伊勢ただし ぐろっけ 200910  
紫陽花の雨に耳貸す観世音 井口初江 酸漿 200910  
紫陽花の温れ明るき佐渡の古寺 大西裕 酸漿 200910  
横顔にて拒まれてをり濃紫陽花 あさなが捷 200910  
紫陽花の山へ短き渡し舟 寺田正人 200910  
紫陽花や戸毎橋ある宿場町 渡辺方子 万象 200911  
出格子の連なる町の濃紫陽花 市橋敬子 200911  
紫陽花や高幡不動の庭深き 橋本光子 酸漿 200911  
紫陽花の大毬を打つ雨強し 橋本光子 酸漿 200911  
紫陽花の雨をまとひて濡仏 橋本光子 酸漿 200911  
玉紫陽花丸き蕾を並べをり 海老名ムツヱ 酸漿 200911

紫陽花

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2020年6月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。