紫陽花 4     100句

紫陽花や水辺の夕餉早きかな    水原秋桜子

紫陽花  あぢさゐ  あじさい  四葩  額の花  七変化

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紫陽花の濡れつつ色を尽しけり
横溝幸子
遠嶺
200410
どの家も紫陽花盛る朝かな
山下美絵子
遠嶺
200410
玉紫陽花つぼみつぶらに沢の音
小松鈴子
酸漿
200410
紫陽花の隅田の花火音立てず
大房帝子
酸漿
200410
紫陽花を立ちて白蝶を知りにけり
清水伊代乃
酸漿
200410
落ちぶれし様に色褪せ濃紫陽花
高倉恵美子
200410
紫陽花を愛づ甲州弁駿河弁
望月ひろゆき
百鳥
200410
紫陽花や本陣跡は石碑のみ
中川英子
百鳥
200410
遊子の忌近づく紫陽花の雨よ
今井千鶴子
ホトトギス
200411
紫陽花や琵琶湖は朝の波しづか
清水和子
酸漿
200411
濃紫陽花午後には雨の上がるらし
川島和
帆船
200412
紫陽花やきのふの色に未練なし
成瀬櫻桃子
春燈
200504
六甲の明るき空の濃紫陽花
稲畑汀子
ホトトギス
200506
紫陽花に山風荒き日なりけり
稲畑汀子
ホトトギス
200506
紫陽花の今朝の色見て旅立ちぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200506
濯ぎ女に紫陽花色を濃くしたる
水田清子
200506
朝市のうしろ紫陽花濡れてをり
水田清子
200506
紫陽花に紫陽花のほか見えぬなり
今瀬剛一
対岸
200507
雲脚のはやみて今朝の濃紫陽花
吉弘恭子
あを
200507
紫陽花の毬揺れ風の道を知る
古屋喜水
春燈
200508
紫陽花の無数それより雨無尽
林翔
200508
紫陽花にバイクの鼓動来て停まる
林昭太郎
200508
紫陽花や病室の窓に海ありて
南原正子
酸漿
200508
紫陽花の一日の雨に色づけり
大山妙子
酸漿
200508
憂国の間の紫陽花のまだ蕾
松崎鉄之介
200508

 

里山の結界なせる濃紫陽花
宮津昭彦
200508
紫陽花の径土止めの寺瓦
八代清子
200508
紫陽花の垂る雨粒をためこんで
塩川雄三
築港
200508
はかどらぬ稿や紫陽花日日膨れ
山本圭穂
築港
200508
紫陽花の生気失ふ昼さがり
安井和子
築港
200508
紫陽花の色を深めて夫の忌来
森山のりこ
あを
200508
騙さるる愛も可なりや濃紫陽花
川崎洋吉
遠嶺
200509
家居して雨こそよけれ濃紫陽花
中嶋昌子
春燈
200509
媚びること覚えし幼女濃紫陽花
卓田謙一
万象
200509
紫陽花の重量級のひと揺らぎ
高橋道子
200509
紫陽花や向ふ三軒老夫婦
荒木甫
200509
紫陽花のしなりて雨の上りけり
高木武人
百鳥
200509
紫陽花に雨欲る思ひ重ねけり
出口賀律子
雨月
200509
オタクサの名にいとしめる濃紫陽花
斉藤陽子
雨月
200509
奥社まで紫陽花の道賑へり
斉藤道子
対岸
200509
三歩引き一休さんの白紫陽花
丸山佳子
京鹿子
200509
紫陽花に雨後の水滴日を返す
村田さだ子
酸漿
200509
盲目の少女紫陽花に触れをれり
松本和子
酸漿
200509
紫陽花の鞠まるまると梅雨深し
増田久子
酸漿
200509
談世事に觸れず紫陽花の鞠ひとつ
瀧春一
菜園
200509

 

紫陽花の変化遅速のあるままに
山田敏子
築港
200509
花重く紫陽花垂れしまま変化
山田敏子
築港
200509
排気ガス耐へて紫陽花色深む
山田敏子
築港
200509
濃紫陽花下に幼き毬淡し
山田敏子
築港
200509
紫陽花の濃き紫が好きな色
堀弓子
築港
200509
日が薄くなり紫陽花はむつとせり
青山丈
200509
紫陽花のところどころで厭きてをり
青山丈
200509
図書館に知人と会へり濃紫陽花
香月公恵
200509
紐育にて紫陽花の青い時間
堀内一郎
あを
200509
左見右見とみこうみ紫陽花園の迷路めく
松村富子
200510
紫陽花は長崎の花マリア様
苑田ひろまさ
200510
雨を待つ紫陽花にして日を恋ふる
稲岡長
ホトトギス
200510
薄日射し紫陽花の紺ひかりけり
稲岡長
ホトトギス
200510
廻廊に孔雀の遊ぶ紫陽花寺
藤江朋子
万象
200510
雨引観音
紫陽花や法華経を説く僧若し
森竹昭夫
遠嶺
200510
長谷寺の小径を塞ぐ濃紫陽花
大槻球子
遠嶺
200510
紫陽花やおしやべり舌につばさ生え
沼田巴字
京鹿子
200510
紫陽花の遅き盛りや比叡山
吉川澄子
築港
200510
小説の舞台の余呉湖濃紫陽花
木下栄子
築港
200510
ことのほか濃き紫陽花のこころひく
浅井青陽子
ホトトギス
200511
紫陽花の褪せゆく日々や人老ゆる
佐々木恭子
遠嶺
200511
紫陽花の色を尽くせず枯れにけり
高倉恵美子
200511
紫陽花をかんざしに笑む爺羅漢
山元志津香
八千草
200512
紫陽花にひと色貰ひ句集映ゆ
丸山佳子
京鹿子
200605
澤紫陽花わかものひとり木樵るなり
瀧春一
常念
200606
紫陽花の原種咲かせて客設
稲畑汀子
ホトトギス
200606
紫陽花の毬のさへぎる順路あり
稲畑汀子
ホトトギス
200606
紫陽花に道を迷ひしやうなもの
稲畑汀子
ホトトギス
200606
夕日せきじつの紫陽花寺に逢ひにいく
栗栖恵通子
200606
重すぎる「いつかの奇蹟」濃紫陽花
頓所友枝
200607
紫陽花の己が重みに露こぼす
福澤乙
酸漿
200608
紫陽花の毬より小さき陶仏
土方豊子
酸漿
200608
純白の紫陽花清き時間あり
土方豊子
酸漿
200608
紫陽花に息つめて寄るカメラかな
土方豊子
酸漿
200608
紫陽花や老後のゆふべ静かなる
綿谷美那
雨月
200608
紫陽花の小径続きに由比ヶ浜
森理和
あを
200608
紫陽花の雨に羞らふ色淡く
松村富子
200609
降り出しの雨にかがやき濃紫陽花
飯野勝男
春燈
200609
憂きことは一夜の夢に濃紫陽花
用名仁子
四葩
200609
紫陽花のしずく一滴欲つすかも
天野きく江
200609
紫陽花の色の傾れて海と化す
岩月優美子
200609
紫陽花や休みてながき登り窯
和田あきを
風土
200609
紫陽花の真水の重さもて撓む
山田三江子
200609
紫陽花に身をかしげ行く切り通し
鈴木愛子
ぐろっけ
200609
紫陽花の毬をおのづと手がかこ
阿部ひろし
酸漿
200609
紫陽花のせばめせばめし坂つづく
阿部ひろし
酸漿
200609
あぢさゐもをどる紫陽花祭かな
阿部ひろし
酸漿
200609
紫陽花をくぐりて通る道のあり
浅野恵美子
酸漿
200609
小さめの紫陽花似合ふ皇女の墓
浅野恵美子
酸漿
200609
紫陽花の瑠璃に頬づる少女あり
関まさを
酸漿
200609
紫陽花に触れつつ細き道ゆけり
鈴木幾子
酸漿
200609
紫陽花の浅黄に紅の差しにけり
兼子栄子
酸漿
200609
雨音を親しみ聞くや濃紫陽花
中島静子
酸漿
200609
茅葺の本家と言はれ濃紫陽花
鵜飼紫生
雨月
200609
赤門の紫陽花の寺雨匂ふ
鵜飼紫生
雨月
200609

 

2020年6月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。