残 暑 3 (残る暑さ)    105句

涼し過ぎてゐしにうれしき殘暑かな   松瀬青々

秋暑し  残暑

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
肉厚の筆なる残暑見舞かな ことり 六花 201008  
築山の軽く見えたる残暑かな ことり 六花 201009  
観音の顔の灼けゐる残暑かな ことり 六花 201009  
寄り添ひて残暑の街を介護犬 中山静枝 201010  
太陽の近づき来るかこの残暑 大橋晄 雨月 201010  
残暑なほ凌霄の花宙に咲く 阿部ひろし 酸奬 201010  
孫たちの帰りし後の残暑かな 下井たまみ 酸奬 201010  
しあさってやのあさってと残暑なり 佐藤喜孝 あを 201010  
山葵田の短冊模様残暑退く 井口淳子 201011  
版画展出て絡み付かれし残暑かな 久米憲子 春燈 201011  
熟女等に残暑の車内姦しき 仁平則子 201011  
屋根を葺く職人の背に残暑の陽 羽賀恭子 201011  
締切を二、三抱へる残暑かな 栗栖恵通子 201011  
タンクトップの胸に残暑の紫外線 橋本正二 201011  
朝鴉口開いてをる残暑かな 橋本順子 201011  
列島を残暑手籠めにしてゐたり 久染康子 201011  
休憩の塩飴配り街残暑 吉田政江 201011  
この川の浪花に尽きる残暑かな 丸山照子 火星 201011  
風鎮のひたすら垂るる残暑かな 米澤光子 火星 201011  
ポストまで二三分なる残暑かな 根岸善行 風土 201011  
板チョコの腰の抜けたる残暑かな 奥田茶々 風土 201011  
白壁を朱く染めゆく残暑かな 出口誠 六花 201011  
二階へと真直ぐに入る残暑かな 出口誠 六花 201011  
大木の葉も揺るるなき残暑かな 富田志げ子 酸奬 201011  
残暑光頭上すっぽり凸レンズ 山本孝子 ろんど 201011  
残暑に堪へ命あること唯に謝す 大橋敦子 雨月 201011  
熱帯化と言はれ衰へざる残暑 浅井青二 雨月 201011  
舞台より戻る楽屋の残暑かな 高橋照子 雨月 201011  
四五ぺージまた読み返す残暑かな 村上沙央 201012  
墨磨つて筆の進まぬ残暑かな 桑島啓司 201012  
残暑なほサウナのごとき後架かな 吉村摂護 201012  
揚繰網掛けて繕ふ浜残暑 田中臥石 末黒野 201012  
殊の他夕雲赤き残暑かな 西川みほ 末黒野 201012  
猛と酷二つ付けたき残暑かな 北川キヨ子 201012  
冷え切って喫茶店出し街残暑 井上美智子 201012  
墓碑の句を誦し残暑の忌を修す 石田きよし 201012  
ワープロの残暑見舞の余白かな 藤兼静子 201012  
見るものの歪んで見ゆる残暑かな 塩千恵子 201012  
竹皮の一枚のこる残暑かな 垣岡暎子 火星 201012  
水平線まろき紀南の残暑かな 伊勢きみこ 火星 201012  
森閑と能楽堂の残暑かな すずき巴里 ろんど 201012  
大阪の残暑かきわけゆく歩み 中原吟子 雨月 201012  
居座りし残暑消しゆく沛雨かな 飯田角子 酸奬 201012  
猛残暑往けば往ったでもの想い 中村是空 ろんど 201101  
カレー粉を炒めてゐたる残暑かな 天野美登里 やぶれ傘 201101  
祈りの手十字を切りてより残暑 稲畑廣太郎 ホトトギス 201102  
人々のけふも残暑でありし顔 木村享史 ホトトギス 201103  
妻留守の無聊をかこつ残暑かな 山下青坡 201105  
両肩のパッドに残る暑さかな 笹村政子 初鼓 201105  
くらくらとくらくらくらと残暑かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
何となく気力の支へゐる残暑 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
残暑とていとふ外出となりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
俯瞰して庭の残暑を遠ざくる 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
東京の残暑を置いて旅立ちぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
信州の残暑といへどあなどれず 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
東北・上越・山陽線みな猛残暑 品川鈴子 ぐろっけ 201108  
欲しがりませんこの残暑勝つまでは 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
関東の冷え関西の残暑かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
又今日も残暑に耐ふる限界に 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
添削願ひ残暑見舞の品を添へ 布川直幸 201109  
TPO問はず物言ふ残暑かな 塩路五郎 201110  
横たはる母をうかがふ大残暑 鈴木セツ 201110  
ホツト珈琲殘暑を凌ぐ一つとす 長崎桂子 あを 201110  
アスファルト骨の髄まで殘暑染む 長崎桂子 あを 201110  
稜線に湧く雲あまた街残暑 伊東和子 201111  
傷痕の少し黒ずむ残暑かな 中村紀美子 春燈 201111  
庭に来る猫追ひ払ふ残暑かな 秋千晴 201111  
季の神の怠慢なるや大残暑 松嶋一洋 201111  
暮れてなほ街の喧騒残暑かな 米山喜久子 201111  
君吸ひし煙草の煙り残暑かな 飯田ひでを 201111  
おおかたは生返事して残暑かな 桑名さつき ろんど 201111  
残暑なか封切館へ老四人 林美智 ぐろっけ 201111  
箕面山残暑の楯として聳え 大橋晄 雨月 201111  
混みあへる錦市場の残暑かな 和田一 雨月 201111  
大法会果て堂内の残暑かな 本多正子 雨月 201111  
川風や残暑まばらの鞍馬口 西村雪園 風土 201111  
よく食べて残る暑さを迎へけり 石川叔子 201112  
老犬の舌の忙はしき残暑かな 久世孝雄 やぶれ傘 201112  
絵手紙の嫗は残暑の他にゐて 丸井巴水 京鹿子 201112  
靴に雨このおもくれを残暑といふ 伊藤希眸 京鹿子 201112  
決め事の手順の狂ふ残暑かな 西川みほ 末黒野 201112  
吹き出しのあに濁点の残暑かな 平野みち代 201112  
大佛の膝の上にある残暑かな 城孝子 火星 201112  
残暑なほ運動場の子等に酷 中田寿子 ぐろっけ 201112  
鯉跳ねて泥巻き上げてゐる残暑 野口喜久子 ぐろっけ 201112  
エコバッグ腕にくひ込む残暑かな 史あかり ぐろっけ 201112  
古書店の店先にある残暑かな 石井秀一 風土 201112  
川下り京の残暑に着きにけり 山田佳乃 ホトトギス 201201  
ビル街のどの角曲がりても残暑 山田佳乃 ホトトギス 201201  
野良猫のその濁声も残暑かな 齋藤厚子 201201  
のうぜんの残暑に伸びる蔓の先 辻紅葉 かさね 201201  
残暑光ろくろに纏ひ付く十指 能美昌二郎 201201  
御供への飯を盛りゐる残暑かな 天野美登里 やぶれ傘 201202  
夕風や石に残暑のありにけり 松下八重美 夢見の鐘 201203  
髪切つて残暑お見舞申します 小林朱夏 201204  
炎の文字紙面にをどる残暑かな 小林愛子 辻楽師 201206  
潮の香と君の香に解く残暑かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
稲城駅降りて都心の残暑解く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
ジャズといふ残暑誘ふコードかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
この辺と思ふ会場街残暑 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
風落ちてたちまち残暑つのりくる 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
この残暑つづくと言ひて構へたる 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
残暑とてあなどりがたき二三日 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
あなどりてならぬ残暑であることを 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
これよりの予定に入りくる残暑 稲畑汀子 ホトトギス 201208 残暑→4

 

2014年8月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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