残 暑 2 (残る暑さ)    120句

牛部屋に蚊の声暗き残暑哉    芭蕉

秋暑し  残暑

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
学生の嵩に電車の混む残暑 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
品川といふ坂多き街残暑 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
残暑かな気合ひを入れて風呂に入る 山田六甲 六花 200609  
芦屋川残る暑さを吸ひ込めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
留灸のごとき残暑となりにけり 橋本榮治 馬醉木 200610  
谺して残暑のビルの打鋲音 近藤幸三郎 風土 200610  
安全帽おほかた黄なる残暑かな 竹内弘子 あを 200610  
那覇残暑国際通り一マイル 伊舎堂根自子 万象 200611  
残暑なほ白光かへす文士像 安藤しおん 200611  
残暑なる太陽系の謎めけり 鈴木勢津子 200611  
貨車が音ひきずつてゆく残暑かな 近藤きくえ 200611  
モロヘイヤ摘みぬ残暑の庭先に 大塚美孝 200611  
銀行印忘れて戻る残暑かな 鈴木とおる 風土 200611  
友の老い見しより残暑身にこたへ 畑絹枝 馬醉木 200611  
ビタミンC呷り残暑の街へかな 山田夏子 雨月 200611  
凹凸をでこぼこと読む残暑かな 達山丁字 200612  
雑踏に人見失ふ残暑かな 前田祐治 200612  
口あけて大道芸見る残暑かな 広瀬俊雄 万象 200612  
残暑いま無灯の提灯縦縞よ 丸山冬鳳 京鹿子 200612  
東京の出合ひ頭の残暑かな 篠藤千佳子 200612  
眼に痛みはしる残暑の波頭 小林正史 200612  
残暑中ならべ尽せりパイプ椅子 高田令子 200612  
俳徒われつゞく残暑に逆らはず 浅井青陽子 ホトトギス 200701  
残暑なほつゞく日々なり書にも倦み 浅井青陽子 ホトトギス 200701  
残暑見舞彼に俳画の隠し技 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200701  
残暑光里山ゆたり暮れ初むる 中野英歩 八千草 200702  
増刊号特集を組む残暑かな 中村星児 八千草 200702  
残暑なおアラビア糊はくっつく気 中原幸子 以上、西陣から 200705  
駅降りて都心の残暑放ちけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708  
阪神と残暑何とかならへんか 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708  
ついて行く心の添はず残暑かな 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
皆残暑怖れて庭へ出て行かず 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
刻々と残暑を配る日の出かな 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
段に残る暑さの南禅寺 生田作 風土 200712  
何事もなき一日の残暑かな 小阪喜美子 遠嶺 200712  
耐へ難き土用返しといふ残暑 米原秋城 雨月 200712  
列島にどつかり坐る残暑かな 林日圓 京鹿子 200712  
残暑かな満願の日の長石段 三井孝子 六花 200712  
相槌に間のあり残暑なほきびし 上林孝子 200712  
みんみんも残りて鳴ける秋暑かも 阿部ひろし 酸漿 200712  
マラソンやシカゴの残暑極まれり 中藤百々代 春燈 200801  
何時までの残暑や髪がまた伸びて 坪井洋子 200801  
草といふものにもつとも残暑かな 岩岡中正 ホトトギス 200802  
小錦のだぶだぶと行く残暑かな 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
特攻に帽振っている残暑かな 谷山花猿 頂点 200806  
とある朝残暑一気に去りにけり 杉良介 200808  
夕風の立ちはじめたる残暑かな 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
快晴の朝のはじまる残暑かな 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
着迷うて心添はざる残暑かな 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
一雨のほしいと思ふとき残暑 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
残暑には処する心のあることを 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
来客を案内残暑をねぎらひて 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
しんがりはいつも無口や残暑光 宇都宮滴水 京鹿子 200809  
残暑なほ子らの歩並の揃はずに 宇都宮滴水 京鹿子 200809  
荷揚場を遺す出島や残暑光 坂上香菜 200810  
髪ひとすぢうなじに絡む残暑かな 波田野雪女 炎環 200810  
焙烙に胡麻のはねとぶ残暑かな 神蔵器 風土 200810  
外郎を口に含みし残暑かな 松田千枝 春燈 200811  
市民病院前どつと人吐くバス残暑 和田絢子 春燈 200811  
物忘れ残暑の所為にしてしまふ 大島みよし 200811  
声高な電話の歩く残暑かな 片岡宏文 炎環 200811  
入りたる残暑の薮に誰もゐず 大島翠木 200811  
柩打つ釘の響けり残暑なほ 岸はじめ ぐろっけ 200811  
光るものなし残暑の夜空探れども 山崎靖子 200811  
残暑見舞に空港のいつもの品 数長藤代 200811  
こんなにも血管の浮く残暑かな 宇垣みきえ 200811  
ブロッコリーに塩ひと振す残暑かな 吉田島江 火星 200811  
湾生の我に厳しき残暑かな 徳丸峻二 風土 200811 「湾生」は台湾生れを言ふ
吉野より京の残暑に戻りけり 西村雪園 風土 200811  
月曜の午前眠たき残暑かな 柿沼盟子 風土 200811  
物干しのシャツの片寄る残暑かな 奥田茶々 風土 200811  
残暑なほ胎の子動く孕み牛 繁田たけ子 万象 200812  
水墨の滝を掛けおく残暑かな 浅井青二 雨月 200812  
ウオーキング残る暑さの昼日中 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200812  
立ち止まるたびに残暑とぶつかりぬ 立村霜衣 ホトトギス 200901  
長かりし残暑も共に語りけり 浅井青陽子 ホトトギス 200901  
酷暑残暑に堪へきし髪膚いとほしむ 丹生をだまき 京鹿子 200901  
長かりし残暑を云ひて席に着く  浅井青陽子 ホトトギス 200902  
東京の残暑は置いて来たけれど 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
殊の外残暑厳しと追伸に 稲畑汀子 ホトトギス 200908  
一と雨に托す残暑でありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200908  
雨消してくれる残暑の二三日 稲畑汀子 ホトトギス 200908  
雲湧きて湧きて残暑を去らしめず 稲畑汀子 ホトトギス 200908  
船の水尾より残暑解く風生る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200909  
残暑てふ佳人の顔の歪みかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200909  
絵日記のバスの色問ふ子の残暑 和田政子 200910  
いつまでも負碁引きずる残暑かな 高橋泰子 200910  
絵手紙のまとめ書きする残暑かな 高埜良子 春燈 200910  
花嫁の父寄る辺なき残暑かな 宝田俊幸 200910  
もの忘れ残暑の所為と許されよ 大島みよし

200911  
セミナーの代理出席残暑かな 飯沼邦子 炎環 200911  
路線図の色鮮やかに残暑なり 西川火尖 炎環 200911  
残暑見舞ますらを振りの筆づかひ 長谷川閑乙 馬醉木 200911  
雨漏りの染みそのままに残暑なり 羽生きよみ はらから 200911  
北向きの軌道にのつてゐる残暑 豊田都峰 京鹿子 200911  
舗装路の亀裂が放つ残暑光 藤岡紫水 京鹿子 200911  
片眼に不慣れなままに残暑状 山田をがたま 京鹿子 200911  
引き揚げの五才の話し残暑かな 池田久恵 ぐろっけ 200911  
残暑なほ白さるすべり咲き継げる 永見博子 酸漿 200911  
艇庫へとボートかつがれゆく残暑 大崎紀夫 やぶれ傘 200911  
金色の鯉浮かみくる残暑かな 大島英昭 やぶれ傘 200911  
赤信号長しとおもふ残暑かな 鈴木多枝子 あをかき 200911  
夕ざれて一ト日の残暑解ける風 柴田良二 雨月 200912  
花の絵を残暑見舞に描き添へて 安藤久美子 やぶれ傘 200912  
ひと部屋に余分な父とゐる残暑 松田都青 京鹿子 200912  
残暑様これから少し酔うところ 中原幸子 船団 200912  
露風の地たづねし人に残暑なほ 浅井青陽子 ホトトギス 201001  
坐せばすぐ居眠りつづく残暑かな 浅井青陽子 ホトトギス 201002  
茅葺に観音おはす残暑かな 大島英昭 やぶれ傘 201002  
古雑誌括る残暑をくくるごと 松田泰子 末黒野 201004  
工事場の音に残暑のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
宴果つる頃は残暑のをさまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
古都に降る残暑沈めの雨として 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
雨はげし残暑を洗ひ流すほど 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
又今日も残暑の外出なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
これよりの残暑の旅を思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
星を見る夜風消しくれたる残暑 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
今日よりは残暑と思ひつゝ耐ふる 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
ぶり返す残暑の待つてゐる朝 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
元気かと問はれ元気といふ残暑 稲畑汀子 ホトトギス 201008 残暑 →3

 

2019年8月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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