雪 女 1     268句

錦鯉は夜がくるまでの雪女   尾崎喜八

雪女  雪女郎  雪鬼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
すれ逢ふ風かも知れぬ雪女
稲畑汀子
ホトトギス
199901
火の山の火種をもらひ雪女
鷹羽狩行
199903
熊笹の笹ずれ押さへ雪女
鷹羽狩行
199903
濡縁に月がべつとり雪女
鷹羽狩行
199903
スケジュールをはみ出してみる雪女
夏秋明子
火星
199904
国産みの古事記の里の雪女
吉原一暁
199904
しばらくは掌ぬくき雪女
延広禎一
199904
雪女と人の足跡まじりをり
森景ともね
船団
199912
搭乗の靴を滑らす雪女
品川鈴子
ぐろっけ
200002
雪女塩豆味噌豆辛子豆
今木偉郎
200003
一位の木夜は夜の姿(なり)の雪女
戸田春月
火星
200007
マドラーをすっとグラスへ雪女
篠田純子
あを
200101
ゆるゆるゆるすゆるみゆく雪女
山本順子
船団
200102
みちのくの緒絶えの橋を雪女
金升富美子
200103
それまでの鍵置いてゆく雪女
中原道夫
銀化
200103
もしかして招待状は雪女
曷川克
遠嶺
200104
雪女産湯の井戸を覗きゐる
今井和子
風土
200104
雪女他人の空似とも違ふ
朱間繭生
銀化
200104
横浜に長居は無用雪女
保田英太郎
風土
200105
かまくらの灯ともし頃を雪女
鷹羽狩行
十三星
200105
かと言うて負けたくはなし雪女
橋場千舟
船団
200106
すれ違ふ目を合はさずに雪女
稲畑汀子
ホトトギス
200201
雪女よりも化粧の濃き女
稲畑汀子
ホトトギス
200201
今生の団地に棲みし雪女
保田英太郎
風土
200202
峠にて乗り合はせけり雪女
遠藤とく
200202
雪女母の化身と思ひたり
保坂さよ
いろり
200202
脚生えてゐしアフガンの雪女
泉田秋硯
200203
蘭閨に影ゆれてをる雪女
延広禎一
200203
海をわたる琵琶の音雪女
中野京子
200203
死角より躙り寄りたる雪女
柴田奈美
銀化
200203
雪女ゆうべは近くへ来たやうな
鎌田俊雄
いろり
200203
雪女らしくねっちりつきまとふ
泉田秋硯
200204
雪女来さうと外湯へは行かず
磯野しをり
雨月
200204
しんしんと母つれてくる雪女
樋口多嬉子
雲の峰
200204
霊水を汲む列の尾へ雪女
菅井悦子
200204
雪女紬一反織つて来し
石原歌織
銀化
200204
雪女橋の上にてすれ違ふ
久保田由布
ぐろっけ
200204
大利根の橋にもたれて雪女
吉弘恭子
あを
200205
雪女とて山中へ迷ひ込む
宮原みさを
花月亭
200208
病室を覗きてゆけり雪女
宮原みさを
花月亭
200208
振向かずまっすぐに行く雪女
高橋寛實
帆船
200212
鶴か雪女かよべの機音は
鷹羽狩行
200301
雪女箱根以東は出ぬといふ
本山卓日子
京鹿子
200302
香聞くと遠く鈴おと雪女
柳川大亀
銀化
200302
雪女ドアはたはたと叩きけり
大塚美孝
200303
窓叩くのは雪女かもしれぬ
中坂和子
帆船
200303
雪女権妻(ごんさい)のまま戻りけり
伊藤とら
雲の峰
200303
人込みに紛れてしまひ雪女
猪俣洋子
200304
誕生石問えば答える雪女
鶴目鯛遊子
六花
200304
千代紙を切り散らかして雪女
信崎和葉
六花
200304
雪女化粧落してさやうなら
本山卓日子
京鹿子
200304
山姥たがの雪女にはなれず雪
山陰石楠
200305
赤い嬰産んでしまつた雪女
西村葉子
京鹿子
200305
雪女の帰りし空よ桜の芽
浦川聡子
水の宅急便
200305
熊野古道すたすたと行く雪女
伊藤廸代
ぐろっけ
200308
雪女抱かれて松にもどりけり
山田六甲
六花
200401
一枚を羽織つてゐたり雪女
北嶋美都里
西の峰
200401
夕鶴の更けて雪女となるか
鷹羽狩行
200402
雪女からのメールを待つことも
高橋将夫
200403
雪女にも祭酒ふるまはれ
伊藤白潮
200404
雪吊りのハープ爪彈く雪女
橘沙希
月の雫
200404
こんな夜は人ぞ恋しき雪女
内田稔
遠嶺
200405
雪女無視されること恐れをり
秋千晴
200405
行きずりの町行きずりの雪女
三橋泥太
遠嶺
200406
八雲には妻子のありて雪女
山本浪子
風土
200501
ごみ袋夜陰に捨てし雪女
品川鈴子
ぐろっけ
200502
温泉に更けて白髪の雪女
品川鈴子
ぐろっけ
200502
雪女よろこぶ青色ダイオード
中田みなみ
200503
ここからは下界と嘆く雪女
山田六甲
六花
200503
雪女眉に見覚へありしかな
伊藤白潮
200503
雪女の置いてゆきたる哺乳瓶
高橋将夫
200504
雪女雪降るかぎり齢取らぬ
宮崎すみ
対岸
200504
熱の夜のこころにふつと雪女
門脇なづな
対岸
200504
山一つ越ゆる灯となれ雪女
伊藤希眸
京鹿子
200504
もしかして雪女かも犬吠ゆる
北川キヨ子
200504
子が好きなスクールバスに雪女
ホボーム希子
200504
団欒に割つて這入りぬ雪女
富沢敏子
200504
泊るかと問へば首振る雪女
岸田爾子
200505
雪女とろりとろりと渓に消ゆ
星加克己
ぐろっけ
200505
雪女闇に吸はれし行方かな
本郷桂子
ホトトギス
200506
淋しさを煽りたてるな雪女
ことり
六花
200506
独り居にまつはる春の雪女
宮入河童
200507
雪女すれちがふとき笑ひけり
堀内一郎
あを
200512
雪女となるべし雪の夜の湯浴み
大橋敦子
雨月
200601
レクイエム声なく唱ふ雪女
奥田弦鬼
風土
200601
東欧三同旅を了へ来し雪女
菅沢陽子
春潮
200602
泣きり止まぬ子に来る雪女
柴田雪路
200602
音もなく鯖街道を雪女
坂本俊子
200602
雪女生まる日屋台の燗微温し
禰寝瓶史
京鹿子
200602
月を来て月の匂ひの雪女
大畑善昭
200603
雪女フォークより箸好みけり
菅沢陽子
春燈
200603
雪女神鏡覗き身繕ひ
品田弘子
四葩
200603
雪女思ひ出しては泣く子かな
古川京子
栴檀
200603
初雪の雪女にはなりきれず
近藤幸三郎
風土
200603
雪女後ろしざりに消えにけり
吉村摂護
200603
雪女三途の川へ誘ひけり
泉田秋硯
200604
この手のぬくさ雪女にはなれず
清水節子
馬醉木
200604
雪がふかくて地団駄の雪女
大畑善昭
200604
雪女舞ひて夜毎の月もなき
今井千鶴子
ホトトギス
200605
美しくなければ雪女にもなれず
柴田佐知子
200605
雪女悲鳴の如く現れる
貝森光大
六花
200605
雪女休みし雪のベンチあり
竹下陶子
ホトトギス
200606
ひよつとして秋田美人かも雪女
渡邉民子
200606
雪女ゆきの多さに疲れけり
樋口みのぶ
200608
口赫く赤く雪女の消ゆる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200701
その中の雪女めく佳人かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200701
方言にはじまる一歩雪をんな
宇都宮滴水
京鹿子
200701
幸せを振り返り見る雪女
小林朱夏
200702
雪女黒装束で来たりけり
近藤公子
200702
本当は雪がきらひの雪女
高橋将夫
200703
からみ酒に手を焼いてをる雪女
延広禎一
200703
陶然とたぶらかすらん雪女
大島翠木
200703
雪をんな番の蟹を食べ尽す
天野きく江
200703
雪をんな身に底しれぬ沼のあり
近藤喜子
200703
妻何処雪女として出でよ
佐藤三男
万象句集
200703
かつては太陽だつたと雪をんな
近藤喜子
200704
一瞬で消ゆ新宿の雪をんな
掛井広通
200704
雪女さびれし駅舎覗きけり
樋口みのぶ
200704
眞夜窓を叩くは老いし雪女
吉田多美
京鹿子
200705
紅つけてぼけのきざしの雪をんな
佐藤喜孝
あを
200711
雪女ささら電車に乗つてをり
中島陽華
200802
思はざる強き視線や雪女
土屋啓
馬醉木
200803
捨てられぬ癖持ち歩く雪女
天野きく江
200803
雪女十戸の村を離れざる
宮内とし子
200803
初便り鏡にむかふ雪女
吉弘恭子
あを
200803
美しき人雪女かもしれず
松嶋民子
200804
雪をんな夫より先に逢うてやろ
内野俊子
春燈
200804
一歩でて夫を忘れし雪をんな
あさなが捷
200804
湯宿の灯みえて己も雪女
北澤星子
遠嶺
200804
雪女待つかも知れぬ国へ発つ
稲岡長
ホトトギス
200805
少年にいつも少女は雪をんな
田中芳夫
200805
ぽたぽたと山河にはたと雪女
大島翠木
200805
雪をんな母をさらつてしまひけり
樋口みのぶ
200805
古里の遇うても見たき雪女
谷村祐治
雨月
200805
海峡を声曳きゆくは雪女
湯浅夏以
樹も鳥も
200806
雪女都心に白き贈り物
稲畑廣太郎
ホトトギス
200807
雪女みちのくの夜は更けやすし
稲畑廣太郎
ホトトギス
200901
雪をんな人のまことを恋ひ歩く
堀内一郎
あを
200901
追ひてみたし追はれてみたし雪女
水原春郎
馬醉木
200902
雪女金の指輪を探しをり
本多俊子
200903
融けたくて融かされたくて雪女
松原仲子
200903
雪女胸の奥処はふぶきをり
柴田佐知子
200903
使ひ残しし運に夜な夜な雪女
片桐てい女
春燈
200904
雪女出番待つ間の卵酒
長谷川青雅
春燈
200904
雪女夜更けの音を盗みゆく
宮入河童
200904
玄関に帰りそびれし雪女
須藤トモ子
200904
伴走の吐息聞こえし雪女
濱上こういち
200904
艮も巽も知らぬ雪女
宮崎高根
200904
能の笛野に舞ひゐるは雪女
阿部月山子
万象
200905
雪女の吐息か梁きしみしは
梶川智恵子
200905
途中にて戻りし春の雪女
佐々木みき子
200906
雪女鏡を持つてゐたといふ
竹下陶子
ホトトギス
200907
人の世の詩詠みに来し雪女
竹下陶子
ホトトギス
200907
雪をんな白いマスクをして来る
堀内一郎
あを
201002
雪をんな金箔残る弥陀を訪ひ
小澤菜美
201003
機音に窓を窺ふ雪女
田下宮子
201003
振り返りやはりやつぱり雪女
徳田千鶴子
馬醉木
201003
雪女溶けてラスター彩の壷
大島翠木
201003
そのこゑに心をひらく雪女
松原仲子
201003
民話の会出番窺ふ雪女
佐々木昭
201003
訳もなく逆らふことも雪女
齋藤厚子
201003
きのふよりまた若返り雪をんな
佐藤喜孝
あを
201003
雪女転落したり後無音
阪本哲弘
201004
近づけばわが顔なりし雪女
樋口みのぶ
201004
口紅をひきそれからの雪をんな
近藤喜子
201004
秋山郷何処かに潜む雪女
森山のりこ
あを
201004
密会は俗の約束雪をんな
鎌田悟朗
ろんど
201005
帰るさの信号待つに雪女
森屋慶基
風土
201005
辻堂の裏に眉引く雪女
中田みなみ
201005
橋爪にふと立ちどまる雪女
吉弘恭子
あを
201005
雪女逢うてもみたし月の夜は
矢野百合子
201006
雪女渋谷に居たよ白泉忌
高橋龍
201007
花と雪女神の遊びごころかな
近藤きくえ
201007
雪女出湯に小袖を遺しけり
坂本哲弘
山ざくら
201009
目をこするまでは居たはず雪女
大橋俊彦
201102
完璧に保護色となり雪女
大橋俊彦
201102
雪女過ぎれり守衛誰何せり
定梶じょう
あを
201102
駈け抜けむ梢の上に雪をんな
谷口俊郎
201103
夜更かしの窓辺に立てる雪女
安本恵子
201103
ラフカディオ・ハーンの愛でし雪女
片山博介
春燈
201103
松園の画に魅入る夜や雪女
江島照美
201103
豪雪にまなこをこらし雪女
吉弘恭子
あを
201103
雪女しゃにむに透けてゐる鎖骨
篠田純子
あを
201103
山一つ向うの話雪女
神谷文子
馬醉木
201104
雪女とてロマンチックを好みけり
堀百合子
201104
雪女人の心の諮られず
吉村摂護
201104
良きをとこ皆村を去る雪女
宇都宮敦子
201104
雪女来さうな夜風燠の花
坂口夫佐子
火星
201104
雪女め組の中に紛れをり
七田文子
201104
太陽を隠してしまふ雪女
森屋慶基
風土
201105
雪女頬紅すこし刷き給へ
鶴巻誉白
ろんど
201105
街灯をさけて行きしは雪女
加藤千津
ろんど
201105
通夜座敷明かりの隅の雪女
織田高暢
201106
雪女博多美人でありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
201201
雪女寝起きのこゑの谺あり 丸井巴水 京鹿子 201202
行けませぬ雪をんなより招き文 塩路隆子 201203
風哭くは雪女かも夜終 田下宮子 201203
月蝕の闇たつぷりと雪をんな 海野ふさ子 馬醉木 201203
雪女一邑の灯を袖囲ひ 小林輝子 風土 201203
お多福のお面はずせば雪女 橋本正二 201204
帯解いて母の顔なる雪女 小林朱夏 201204
ふりむかば雪女かも夜の道 西岡啓子 春燈 201204
雪女ホテルの廊下遠ざかる 渡辺安酔 201204
香をまとひ後ろ振り向く雪女 渡辺安酔 201204
雪女より文あらあらかしこなど 定梶じょう あを 201204
空海の井より湧き出す雪女 大島翠木 201205
雪女もどる約束してしまふ 井上菜摘子 京鹿子 201205
雪女自動改札素通りす 野口喜久子 ぐろっけ 201205
雪女障子細目に開けて来る 福島せいぎ 万象 201205
恐れれば形となりぬ雪女 湖東紀子 ホトトギス 201206
真白な闇より生まれ雪女 湖東紀子 ホトトギス 201206
雪男よりも遇ひたし雪女 中村嚢介 ホトトギス 201206
冬帝とアバンチュールか雪女 鎌田慶子 ろんど 201206
身のうちに暗き渕あり雪をんな あさなが捷 201212
雪女確かに君でありしこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
みちのくは神話の里や雪女 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
雪女越後に闇を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
赤く白く青く消えゆく雪女 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
こんな夜は君が雪女に見えて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
せめて雪女くらゐは来て欲しき 稲畑廣太郎 ホトトギス 201301
一献をすすめられをり雪女 竹内悦子 201303
雪女覗くかきしと梁鳴りて コ田千鶴子 馬醉木 201303
雪国に来てまだ会へぬ雪女 藤井彰二 馬醉木 201303
雪女消えて残りし羽根いちまい 楠原幹子 201303
雪女新幹線を止めにけり 高橋将夫 201303
雪女六甲に来て泣いてゐし 山田六甲 六花 201303
真夜中に雨戸をたたく雪女 伊東孝子 201303
あの子が欲しいこの子がほしい雪女 相良牧人 201305
雪女の衣は風の流れなり 中野京子 201305
納棺の義姉(あね)に口紅雪女 古井公代 ぐろっけ 201305
雪女狐の恋を妬いており 松川悠乃 ろんど 201305
星を観に出て雪女連れ戻る 大久保白村 ホトトギス 201306
雪女哭くかと聞けば風の音 木村享史 ホトトギス 201307
雪女ワインに溶けてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401
雪女下田に来れば晴女 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401
雪女に聞いてはならぬ熱き過去 柳川晋 201402
耳さとき馬ゐて雪女が通る 大畑善昭 201402
雪女消ゆモケットの仄湿り 植村一雄 201402
もののふの塚を抱きて雪をんな 西郷慶子 201403
今し方側にゐたのに雪女 森岡正作 201403
木造の三階にゐる雪女 七田文子 201403
雪女ぬるい恋などごめんです 火箱ひろ 201403
原子爐を兩手でつつむ雪女 佐藤喜孝 あを 201403
こきこきと首が鳴ります雪女 たかはしすなお 201403
べと雪に戸惑ってゐる雪女 田中藤穂 あを 201404
みちのくの逢ひたくもあり雪女 碇天牛 雨月 201404
家の前また過ぎてゆく雪女 田中藤穂 あを 201404
野仏の辺より跡をく雪をんな 土屋草子 末黒野 201404
振り向いて深きに誘ふ雪女 江島照美 201404
宿帳に滲む筆跡雪をんな 阪本哲弘 201404
鮟鱇のごとき口もつ雪女郎 佐藤喜仙 かさね 201404
雪をんなゆきの匂ひを置いてゆく 秋葉貞子 やぶれ傘 201404
雪をんな滑る男に魅せられて 秋葉雅治 201404
雪をんな雪ある山へ帰りけり 竹内悦子 201404
雪女舞殿に佇つ夢消えず 宮沢治子 春燈 201404
雪女幼なじみは妖狐なり 有松洋子 201404
仙人の昨日娶りし雪女 岩下芳子 201404
月光を浴びて影無し雪女郎 藤岡紫水 京鹿子 201404
深々と更けゆく闇に雪女 安原葉 ホトトギス 201405
雪女撞きたる鐘か風音か 安原葉 ホトトギス 201405
全貌を見せずに消えし雪女 矢野百合子 201405
髪上げて紅引き直す雪女 柴田志津子 201406
離陸待つ機窓に縋る雪女郎 横山昭子 雨月 201406
雪女その耳たぶの薄きこと 津田このみ 船団 201406
雪女東京駅に降り立ちぬ 奥田茶々 風土 201406
銀座の灯恋うて来してふ雪女 木村享史 ホトトギス 201407
雪女木花之開耶姫に化け 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
美人かも知れぬ消えたる雪女 稲畑汀子 ホトトギス 201501
雪女墓のひとつも欲しと言ふ 柴田佐知子 201501
雪女→ 2      

 

2021年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。