夜 長 4     100句

にせものときまりし壺の夜長かな  木下夕爾  木下夕爾全句集

夜長   長き夜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
いき込みの半分ほどの夜長かな 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
旅のこと話すためにもある夜長 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
旅疲れ消えて夜長の家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
窓開けて夜長の風と入れ替ふる 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
やうやくに夜長の稿のまとまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
稿債のための夜長と思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
降らるるも夜長の心ありし旅 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
おもむろにおそらくはと継ぎ夜長かな 鷹羽狩行 200810  
壜の罅なぞりつづける夜長かな ことり 六花 200810  
窓に顔映し見つむる夜長かな ことり 六花 200810  
しめやかに女身しなれる夜長かな ことり 六花 200810  
踊子の長身豊胸リド夜長 勝原文夫 ペン皿 200811 欧州行
写経する影青白き夜長かな 和田森早苗 200811  
それぞれの部屋それぞれの夜長かな 片岡宏文 炎環 200811  
常連の客と店主の夜長かな 菅原健一 200811  
嫁終へて母と語らふ夜長かな 斉藤裕子 あを 200811  
酒断ちの餉のすぐ終る夜長かな 藤田直美 200812  
芸談に耳をそばだて夜長し 磯崎清 200812  
佳き言葉ノートに写す夜長かな 田麦かつ江 200812  
白猫の最後に帰り夜長かな 新井如月 炎環 200812  
酔うてうたた寝さめて灯の夜長 四條進 200812  
語らひのなくて灯しの夜長かな 岡野ひろ子 200812  
緒形拳の遺作にのめり込む夜長 大橋晄 雨月 200812  
酔へばまた手柄話となる夜長 水谷靖 雨月 200812  
一灯であれやこれやと為す夜長 佐山文子 200812  
祈り終へ牧師帰りし夜長かな 藏本博美 ぐろっけ 200812  
鬣を寝かせて馬の夜長かな 貝森光洋 六花 200812  
足くびの蚊の名残掻く夜長かな 筒井八重子 六花 200812  
向き合ひしが言葉つまりし夜長かな 熊崎昭子 200812  
珈琲の香りにひたる夜長かな 佐川彰 200812  
雄叫びをあげたき思ひ夜長かな 稲田和子 200901  
耳たぶに受話器の温度夜長し 倉持梨恵 200901  
夜長かな一匹の蠅考へる 野崎タミ子 炎環 200901  
遠き日の話の続く夜長かな 羽賀恭子 200901  
飯食うてよりの一入の夜長かな 鈴木とおる 風土 200901  
あの世この世憶ふ夜長の雨の音 塩見育代 200903  
補聴器を外してよりの夜長かな 大塚千々二 ホトトギス 200903  
独り居の早仕舞して夜長かな 岡本直子 雨月 200904  
七人の夜長はじまる今宵かな 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
発条も錆びし時計の夜長かな ことり 六花 200910  
ひんやりと秋の夜長の読書かな 鷲見多依子 200911  
夜長し編集長の座は永遠に 小澤克己 遠嶺 200911  
大壺の大口冥き夜長かな 浅野洋子 春燈 200911  
子の重み知らず稿負ふ夜長かな 千田百里 200911  
瑠璃色の印材を研ぐ夜長かな 山田六甲 六花 200911  
仮名文字のたひらな便り夜長かな 長崎桂子 あを 200911  
エスプレッソ深夜番組待つ夜長 北尾章郎 200912  
望月を独り占めする夜長かな 駒井のぶ 200912  
骨のあるところを聞かせ夜長酒 泉田秋硯 200912  
方言で孫に本読む夜長かな 松嶋一洋 200912  
ひとり起きゐて口乾く夜長かな 菅谷たけし 200912  
昭和史をいつたりきたり夜長酒 柴崎甲武信 春燈 200912  
寝そびれて真夜におよびし夜長の灯 古林阿也子 200912  
枕辺に本並べたる夜長かな 秋田健三 200912  
夜長かな広げたままの旅の地図 遠藤実 あを 200912  
ふと触れし柱冷たき夜長月 杉本綾 201001  
何処からかふるさと唱ふ声夜長 能勢栄子 201001  
一献を誘ひ夜長の雨となる 杉本明夫 201001  
ひとときを眼鏡を外し夜長き 小田嶋野笛 末黒野 201001  
一日をとかす紅茶の夜長なり 中野京子 201001  
心地よき妻の寝息の夜長かな 渡辺安酔 201001  
赤べこは頷くばかり夜長飽く 尾野奈津子 春燈 201001  
こんなにもひとつの言葉待つ夜長 三宅文子 春燈 201001  
夜長の灯消すやシャガール壁に消ゆ 長谷川友子 春燈 201001  
碁敵の逝き独り碁の夜長かな 川崎光一郎 京鹿子 201001  
前略と書きて思案の夜長かな 村上幸子 京鹿子 201001  
ひよんの笛吹いて妻呼ぶ夜長かな 山田春生 万象 201001  
徒然の夜長に若き日のありぬ 岸本幸 ろんど 201001  
家計簿に夜長の妻となりにける 柴田良二 雨月 201001  
夜長妻ロシア小説第二章 陶山泰子 ぐろっけ 201001  
夜長ごとスイング「A列車で行こう」 鶴見遊太 201002  
文楽の木偶のおよよと泣く夜長 小泉貴弘 春燈 201002  
一人旅終へし我家の夜長かな 山内碧 201002  
まどろみて編目はずせる夜長かな 大澤洋子 酸奬 201002  
何するでなく寝そびれて夜長かな 有吉桜雲 201003  
三冊子さらさら読めて老夜長 竹下陶子 ホトトギス 201003  
坂の上の雲読み返す夜長かな 小河平男 201003  
心中をすこし羨やむ夜長かな 栗島弘 201004  
稽古して酒酌み交はす夜長かな 松村光典 やぶれ傘 201004  
黒猫の鼠食べゐる夜長かな 滝沢伊代次 万象 201008  
起きてゐてこその夜長と思ひけり 鷹羽狩行 201009  
きざはしは星に向へる夜長かな 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
海越えて着けば夜長となる泊り 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
記憶力テスト終へ来し夜長かな 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
星を見に夜長の稿の筆置きて 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
書き上げて夜長の時間余しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
ふり返ることも夜長の旅の宿 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
皿二枚洗ひ夜長のはじまりぬ 竹貫示虹 京鹿子 201009  
病み上り十善法語読む夜長 大橋敦子 雨月 201009  
ルーレット一人で廻す夜長かな ことり 六花 201010  
ヘッセ読み少年気分夜長かな 笠井清佑 201011  
夜長かな葉書一枚また読んで 辻直美 201011  
あすへ続く批評半ばの夜長の灯 秋葉雅治 201011  
一本の鉛筆で足る夜長かな 鈴木浩子 201011  
耳聡くなりて一人の夜長かな 高倉和子 201011  
子ら去にて静まり返る夜長かな 大橋晄 雨月 201011  
鴎外の小品を読む夜長かな 竹内弘子 あを 201011  
浦安の浦を縁どる夜長の灯 千田百里 201012  
人生の方程式を解く夜長 高橋将夫 201012  
秋の夜長西太后のものがたり 石脇みはる 201012 夜長→5

 

2019年9月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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