長き夜 1       99句

長き夜や千年の後を考へる   正岡子規

夜長   長き夜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
長き夜の読みて尽きせぬ旅まくら 鷹羽狩行 199811 高橋治著慕情旅まくら帯句
長き夜の桝目に写す千字文 武久昭子 風土 199901  
長き夜の次郎が太郎誹りたる 山尾玉藻 火星 199910  
長き夜の病棟影のやうに辞す 長谷川千枝子 199911  
長き夜の指紋の渦の美しき 小枝恵美子 ポケット 199911  
長き夜や門限のある島泊り 高濱朋子 円虹 199912  
長き夜の自伝は洗ひざらひとす 品川鈴子 ぐろっけ 199912  
長き夜の花眼にかなふ絵本かな 櫨木優子 200001  
邯鄲の舞ひ復習ひをり長き夜 川合広保 俳句通信 200001  
長き夜同じ絵本を読まさるる 足利徹 ぐろっけ 200001  
長き夜や寄木からくり膝に解き 山本雅子 馬醉木 200002  
ワイン乾杯ヴェネチアの長き夜を 佐藤淑子 雨月 200002  
長き夜のごつた煮とろ火仕上げかな 北川孝子 京鹿子 200002  
長き夜の妻の宝の端切箱 川村紫陽 200002  
長き夜とあり病室といふ奈落 本橋怜加 冬牡丹 200003  
長き夜娘夫婦が気がかりで 篠田三七子 いろり 200011  
長き夜の入口に聴くヴイヴァルディー 関根洋子 風土 200012  
厨の打落とし長き夜始まりぬ 深川知子 俳句通信 200012  
長き夜や古きラジオを枕辺に 岩永節子 春耕 200012  
一人居の兄のうたた寝長き夜 池内せつ子 六花 200012  
長き夜や根付の鈴は娘の帰宅 福田みさを いろり 200012  
寝そべって重ね返事や長き夜 桑垣信子 いろり 200012  
遊びたき心に長き夜のありて 浅利恵子 ホトトギス 200101  
長き夜の誘ひ断る訳もなく 浅利恵子 ホトトギス 200101  
難解の書にあて長き夜なりけり しもだたかし ホトトギス 200101  
長き夜や手引に頼るかなづかひ 大久保白村 ホトトギス 200101  
晩学の機器と書斎に長き夜を 大久保白村 ホトトギス 200101  
通信網途切れて長き夜となりぬ 桑垣信子 いろり 200101  
長き夜の目のなき魚の安けさよ 鳥居秀雄 200101  
長き夜や詩の種ひとつ書きとめて 栗原公子 200101  
長き夜や親馬鹿なりし夫も亡く 五十嵐八重子 ホトトギス 200102  
効用を読む長き夜の鼻眼鏡 今井忍 ぐろっけ 200102  
長き夜だんだん袋が威張りだす 武井康隆 船団 200103  
長き夜の洗濯物にぶつかりぬ 篠原俊博 銀化 200105  
あらぬ事考え子を待つ長き夜 桑原敏枝 いろり 200111  
長き夜の外出ままにならずして 篠田三七子 いろり 200111  
瞼とじ何も浮かばぬ長き夜 桑原敏枝 いろり 200111  
長き夜の目を凝らしたる嘘の穴 赤座典子 あを 200111  
言葉なき夫のことばと長き夜を 山田弘子 円虹 200111  
長き夜や戦記を読めば切もなし 田中峰雪 雨月 200112  
長き夜の喪席の畳窪みをり 田中峰雪 雨月 200112  
長き夜のらんぷ阿蘭陀渡りかな 利根川妙子 200112  
検査結果つのる不安や長き夜 大田かづみ いろり 200112  
長き夜の子が新聞紙ちぎるちぎる 浜口高子 火星 200112  
隣家でも湯浴みせる音長き夜 八田節子 ぐろっけ 200112  
長き夜のオンザロックとイプセンと 伊藤重美 雲の峰 200201  
長き夜の夫近しとも遠しとも 高山瑞恵 200201  
長き夜の鏡の中のひとりかな 野口香葉 遠嶺 200202  
シヤンデリア美男のテナー長き夜 岡田芳子 ぐろっけ 200202  
師を語るまづ長き夜の句を引いて 山田六甲 六花 200209  
長き夜の首這ふ虫を払ひたる 山田六甲 六花 200210  
長き夜を酌むべし虚子を語るべし 山田弘子 円虹 200211  
長き夜の藍染に打つ小町針 中川晴美 雲の峰 200211  
長き夜や阿吽の連れも居ずなりて 石岡祐子 200212  
長き夜や夫と競ひし英単語 菊池嘉江 帆船 200212  
長き夜の夫にあはす呼吸かな 岡田万壽美 雲の峰 200212  
長き夜を整理の穴を埋めつくす 島純子 ぐろっけ 200212  
長き夜の一つ残りし二階の灯 西岡美代子 百鳥 200212  
長き夜や二階の奥に夫の部屋 谷渡末枝 万象 200212  
謎解きに長き夜使ひたる欠伸 中原道夫 銀化 200301  
長き夜の身内に荒ぶ一語とは 鉄山幸子 銀化 200301  
長き夜やチャップリンのつと動き出す 浜中雅子 遠嶺 200302  
長き夜の夢寐亡き夫の物言はず 田中嘉代子 ぐろっけ 200302  
長き夜の叩きて枕整ふる 萩原記代 200305  
長き夜の記憶に遠き微積分 塩路隆子 花衣 200307  
長き夜の声をつつしみ鳩時計 鷹羽狩行 200311  
長き夜を計画倒れしてゐたり 塩川雄三 築港 200312  
長き夜の何するとなく時の過ぐ 森田セツ子 築港 200312  
長き夜の秒針の音聞こえけり 木村みかん 200312  
長き夜や化粧落とした顔も好き 玉川梨恵 200312  
長き夜や余生と云ふを持て余し 長屋璃子 火星 200312  
長き夜の答のほしきひとり言 舩越美喜 京鹿子 200312  
長き夜の厨にぎはひ貝づくし 山田六甲 六花 200312  
長き夜の門扉開いて閉づる音 射場智也 六花 200312  
長き夜の古書の朱線を読み返す 大串章 百鳥 200312  
長き夜を貨物列車の通りけり 影山わこ 百鳥 200312  
長き夜やモノクロ映画に雪が降り 影山わこ 百鳥 200312  
長き夜や京城よりの朱の切手 鈴木綾子 百鳥 200312  
長き夜妻との出逢ひ子に聞かれ 丸山敏幸 200312  
長き夜の一泊人間ドックかな 梅本豹太 200401  
長き夜の甲骨文字と勾玉と 近藤きくえ 200401  
珈琲店憩長き夜はや仕舞ふ 宮津昭彦 200401  
長き夜や普段どおりに猫の来て 射場智也 六花 200401  
長き夜や校舎に灯る一ところ 永岡セツ 酸漿 200401  
長き夜や本は心の寄りどころ 北島上巳 酸漿 200401  
見破らる手品の種や長き夜 津田霧笛 ぐろっけ 200401  
病窓に灯る大阪長き夜 山下佳子 200402  
長き夜の星に韻きのある如し 柳生千枝子 火星 200402  
長き夜の時の数打つ鳩時計 広瀬翔 対岸 200402  
長き夜や閉ぢて久しき本を読む 永田勇 六花 200402  
送られて別れて長き夜なりけり 岡本眸 200409  
長き夜や叩いてラヂオ鳴らししこと 細野恵久 ぐろっけ 200409  
拍手聞こゆアテネ五輪の長き夜 赤座典子 あを 200410  
長き夜や息子の愚痴を聞いてをり 木原紀幸 河鹿 200412  
長き夜やまた初めから桃太郎 西面和子 200412  
長き夜のうたげ伽椰琴かやぐむ弾き鳴らし 木暮剛平 万象 200412  
長き夜の序章オペラの始まりぬ 佐々木よし子 200412  
長き夜の繙く手話の単語集 川瀬さとゑ 春耕 200412  
長き夜を夫は早寝をしてしまふ 史あかり ぐろっけ 200412 長き夜→ 2

 

2019年9月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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