作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
夜振浜引きずつて来し流木焚く | 古里蝶次 | 濱 | 199908 |
癌ぼやけ遠くなりたる夜振の灯 | 三浦勲 | 濱 | 199909 |
夜振火やもとより魚に火難あり | 丸山海道 | 海道全句集 | 199910 |
夜振人らし最終のバス降りし | 能村登四郎 | 芒種 | 199911 |
夜振りの火かざせば風の集まりぬ | 櫨木優子 | 狩 | 199912 |
四万十の川面を照らす夜振りの火 | 真鍋瀧子 | ぐろっけ | 200011 |
夜振漁魚籠にあばれる大鯰 | 酒井ひろ子 | 濱 | 200108 |
四万十川の闇をそびらに夜振の火 | 片山由美子 | 狩 | 200205 |
古りし世の余呉の夜振の火なりけむ | 中杉隆世 | ホトトギス | 200209 |
遷宮の祭の如く夜振りの火 | 森田博 | 濱 | 200309 |
夜振火に声掛けたくて歩を急ぐ | 泉田秋硯 | 苑 | 200409 |
夜振火の四番の網をたぐるなり | 藤田あけ烏 | 草の花 | 200410 |
岩鼻の向かうの照らふ夜振かな | 藤田あけ烏 | 草の花 | 200410 |
解禁の鮎に夜振の舟揃ふ | 密門令子 | 雨月 | 200411 |
方丈記いま夜振火の最中なり | 高橋将夫 | 星の渦 | 200507 |
妹は夜振の馬穴提げどほし | 大西八洲雄 | 万象 | 200508 |
四万十の夜振りは魚の鬼火とも | 品川鈴子 | ぐろっけ | 200508 |
もう少し振らねば夜振火とは言へず | 高橋将夫 | 槐 | 200509 |
夜振火や魚らはてなと寄り来たり | 中田みなみ | 空 | 200509 |
夜振火や一駅なれど旅心 | 宮尾直美 | 朝 | 200510 |
旅人として夜振火にあづかりぬ | 上野泰子 | 対岸 | 200511 |
「燎」十周年祝して 火の粉みな星となりゆく夜振かな |
鷹羽狩行 | 狩 | 200607 |
川上へ小さくなりゆく夜振の火 | 滝沢伊代次 | 万象 | 200608 |
夜振火の片手さぐりに岩傳ひ | 瀧春一 | 萱 | 200706 |
星よりも雲うつくしき夜振かな | 鷹羽狩行 | 狩 | 200707 |
臑に魚はね当たりたる夜振かな | 山田六甲 | 六花 | 200708 |
夜振火の消えて海鳴り俄なる | 吉田かずや | 春燈 | 200808 |
夜振火を突きつけられし川の闇 | 吉村摂護 | 空 | 200809 |
夜振火のちろちろちろと眠くなる | 吉田政江 | 沖 | 201009 |
夜振火のカンテラ提げて岩場ゆく | 水谷靖 | 雨月 | 201109 |
夜振火にドガの踊り子飛び込める | 柳川晋 | 槐 | 201208 |
くるぶしに魚の当たってゆく夜振 | 山田六甲 | 六花 | 201309 |
とびしまのしほさゐばかり夜振舟 | 和田照海 | 京鹿子 | 201510 |
岩を噛む白波照らし夜振かな | 横山昭子 | 雨月 | 201512 |
夜振火に闇がぐるりと巻きつきぬ | 高橋将夫 | 槐 | 201609 |
夜振火に浮ぶ人影ふと怖し | 熊岡俊子 | 雨月 | 201611 |
夜振火や小島の姿現はにす | 前田美恵子 | 槐 | 201708 |
深吉野の月影揺らす夜振かな | 和田華凛 | ホトトギス | 201711 |
2021年5月15日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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