若 竹      138句

若竹や夕日の嵯峨と成にけり    蕪村

若竹  今年竹

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
若竹の匂へる嵯峨に入りにけり 鷹羽狩行 199808 丁野弘句集 嵯峨 序句
若竹の力に命見えてをり 稲畑汀子 ホトトギス 199906  
三本の若竹競ふ芭蕉庵 長屋せい子 馬醉木 199907  
若竹やトタン葺なる秋葉さま 阿部ひろし 酸漿 199908  
若竹にしかと残りし指の跡 大内裕家 酸漿 199908  
若竹を踏み折りてある窯場径 中野菊子 春耕 200009  
若竹の空突き抜ける風の音 伊藤翠 船団 200102  
若竹の風の明るし大師堂 田中正造 春耕 200107  
若竹の窓明りせし東司借る 鈴木夫佐子 200107  
若竹のふれ合ふ音の空にあり 鈴木智恵子 風土 200108  
若竹の色匂ひ立つ園のあり 浅野恵美子 酸漿 200110  
皮脱ぎてはや若竹になりすます 有吉桜雲 200204  
一本の若竹揺るる柿林 朝妻力 雲の峯 200207  
若竹のさゆらぎ身ぬち透きゆくも 坂本京子 200208  
若竹にこぞつてめざす天のあり 松永唯道 円虹 200209  
若竹の風のそよぎに加はりぬ 金沢富水 200209  
若竹に朝日のさして岩雫 田中聡子 遠嶺 200209  
若竹や問へばはきはき庵守 若菜純子 200210  
若竹や雲間を僧の水衣 野中亮介 馬醉木 200307  
若竹や経十巻を納めたる 石田阿畏子 馬醉木 200308  
若竹は揺らぎどうしを音にせず 松本鷹根 京鹿子 200308  
若竹や奥座敷より弾む声 川端和子 遠嶺 200309  
若竹に夕べの匂ひ立ちにけり 鳴海清美 六花 200310  
若竹の延びるひと節天の距離 鈴鹿仁 京鹿子 200406  
若竹を仰ぎし空に月のこる 須永トシ 栴檀 200408  
更に伸ぶ若竹風の熄むなし 宮崎すみ 対岸 200409  
若竹の粉を吹く肌の匂ひけり 山村修 築港 200409  
若竹の光りて姫の御座します 関田実香 200409  
若竹の和紙まとふごとさやぎけり 内堀京子 河鹿 200409  
親をしのぎて若竹の反りはじむ 吉原一暁 200501  
なくて七癖若竹のそよぎ癖 坂本京子 200509  
若竹のすつくと風を呼びにけり 密田真理子 200509  
若竹の甍の反りに至るなり 黒田咲子 200510  
若竹のどれも親より幹太に 田口たつお ぐろっけ 200602  
若竹の矩を越えたる高さかな 鷹羽狩行 200606  
若竹にならむと藪を抽きて立つ 阿部ひろし 酸漿 200607  
若竹のうつくしき藪たどるかな 松村多美 四葩 200608 洛西
若竹の伸び放題に武相荘 大西八洲雄 万象 200608  
蒼天をめざし若竹の抜け出す 長島恵吉 酸漿 200608  
添水の音若竹の藪抜けて行く 田中悦子 四葩 200609 詩仙堂
若竹にふれたる指の軋みかな 山田三江子 200609  
若竹のあんなに高くわが掌形 山元志津香 八千草 200611  
若竹に残る翼のやうな皮 前川明子 200708  
若竹や静かに滾る茶釜の湯 寺坂近子 風土 200708  
若竹や光も風もすべりにくる 豊田都峰 京鹿子 200708  
若竹や眞実事実の差を論づ 荻野千枝 京鹿子 200709  
曲ること知らぬ若竹世に挑む 徳永辰雄 春燈 200709  
若竹を抜け行く風に水匂ふ 佐藤正治 200709  
若竹の藪に漲る力かな 菊池由惠 酸漿 200709  
若竹は天指す初心忘るまじ 水原春郎 馬醉木 200709  
若竹のさやげる藪の暗さかな 川口崇子 万象 200710  
若竹を背に虚心大師像 天田美保子 酸漿 200710  
若竹の箸添へられし茶懐石 丹生をだまき 京鹿子 200710  
若竹の彩眺望を解きほぐす 松本鷹根 京鹿子 200710  
忿怒仏若竹いよよ烟らひて 乗光雅子 雨月 200710  
若竹を七十五年守る手練 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801 祝「若竹」九百号
若竹や竹より出でて青き事 立花北枝 ぐろっけ 200805  
若竹や初球から来る変化球 高橋将夫 200806  
老松と若竹ここにともども生く 村越化石 200808  
若竹の風の中なる芭蕉館 新井田晃 遠嶺 200809  
若竹の小路ふはふは人力車 森理和 あを 200809  
若竹や真空パックのやうな路 森理和 あを 200809  
若竹の勢ひ人は日々に老い 川口みどり 200810  
若竹のこのしなやかな勁さ欲し 山田弘子 ホトトギス 200811  
曇り日の若竹の肌むしろ白し 瀧春一 深林 200901  
若竹の雄々しき丈となりたるよ 鷹羽狩行 200907  
若竹や溶けて了ひぬ塩地蔵 篠田純子 あを 200907  
若竹の伸び行く先の深き宙 和田セツ子 遠嶺 200909  
若竹の貴人眠れる墳に生ふ 大橋晄 雨月 200909  
若竹や一粒種の子の手引き 木場田秀俊 200911  
若竹やスクール・ガイドの声さやか 田中みのる 火星 201008  
若竹の我が意通すにいまだしや 井田実代子 雨月 201008  
若竹の匂ひに出会ふ雨上がり 菊谷潔 六花 201008  
若竹に都の春を惜しみけり 菊谷潔 六花 201008  
見とれをり若竹青くすくと伸び 安本恵子 201009  
若竹や雨となりたる若狭みち 臼杵游児 春燈 201009  
若竹に目を休めては原爆図 木下もと子 201009  
若竹の葉に新しき風通る 嶋田一歩 ホトトギス 201010  
若竹の紛るる早さありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
二日三日誰も来ぬ夜の若竹煮 井上信子 201106  
若竹や宿る生命に日の射して 池部久子 酸漿 201107  
狐雨にさへ撓たわと若竹は 窪田佳津子 雨月 201108  
若竹のはや抜きん出て風送る 片岡久美子 201109  
若竹のきらりとひかる光秀忌 中村風信子 馬醉木 201109  
被災地の若竹載せて来る朝刊 蓮尾みどり ぐろっけ 201109  
若竹や風あるときは逆らはず 能美昌二郎 201110  
若竹に通ひ路改めて出来し 嶋田一歩 ホトトギス 201111  
若竹やぴんぴんころりてふ造語 木島茶筅子 かさね 201207  
若竹の渾身の丈雲を呼ぶ 長谷英夫 馬醉木 201209  
若竹や水に遊ばす絹豆腐 山本無蓋 201209  
若竹の日の斑のあそぶ足湯かな 小山直子 末黒野 201304  
若竹の天へと競ふ芯の先 和田勝信 かさね 201310  
若竹や御薄を捧ぐ足運び 三輪慶子 ぐろっけ 201310  
若竹の伸ぶる空あけ雑木山 山内碧 201310  
蒼天へそよぐ若竹たけくらべ 福永尚子 ろんど 201407  
手を抜かず悔い残さずに若竹煮 辺田たか子 ろんど 201407  
誘はれて若竹を見に立ち去れず 原田たづゑ 春燈 201408  
若竹の粉の豊饒白洲邸 甲州千草 201408  
若竹の風に打ちあふ池ほとり 塩村瑞子 雨月 201408  
七十路の坂若竹の勢ひ欲し 岡真紗子 201408  
さらさらと若竹にこゑ生まれけり 竹内悦子 201408  
若竹や近ごろ孫の顔を見ず 長谷英夫 馬醉木 201409  
若竹の伸び代空のどこまでも 服部早苗 201409  
若竹に一雷ひびく中尊寺 原田しずえ 万象 201409  
雨あとの若竹すくと皮をぬぐ 伊藤和子 201409  
若竹や真つ直ぐと言ふ潔ぎよさ 大橋伊佐子 末黒野 201410  
若竹の折れたるところ始発バス 池田光子 201410  
若竹の真一文字の意気地かな 鰭崎洋一 末黒野 201410  
若竹の色を垣根の離宮道 堀田恵美子 雨月 201410  
若竹のひと叢みぎに磴のぼる 有賀昌子 やぶれ傘 201410  
若竹の雨樋低く朝粥屋 宇野慂子 万象 201411  
若竹の奥に師の声師の眼 田村すゝむ 風土 201508  
若竹の曲げてもすぐに真すぐかな 出口誠 六花 201508  
若竹や早瀬のこだま虚空搏ち 薮脇晴美 馬醉木 201509  
千言を研ぐ若竹の勢ひかな 能村研三 201509 「若竹」創刊千号
若竹や扉朽ちたる石祠 松本三千夫 末黒野 201509  
若竹に透け馬場は今調教中 樺山翠 雨月 201509  
伸び過ぎの若竹一本頼りなげ 森理和 あを 201510  
若竹の撓ふに任せいすみ線 能村研三 201608  
若竹に早くも雲を掃く力 高木嘉久 201608  
若竹の直幹風に瑞々し 堀井英子 雨月 201609  
若竹を花器に路傍の地蔵堂 菅野日出子 末黒野 201610  
大日と聴く若竹のそよぎかな 中田禎子 201610  
若竹にたとへられたる頃もありし 今井千鶴子 ホトトギス 201611  
若竹といふ生命のみなぎれる 三村純也 ホトトギス 201611  
若竹の伸びに驚く旅帰り 大久保白村 ホトトギス 201612  
若竹の伸び行く勢ひとどまらず 稲畑汀子 ホトトギス 201706  
伸びるだけ若竹伸びて空広し 稲畑汀子 ホトトギス 201706  
若竹にふつとけものの匂ひせり 内山花葉 201707  
若竹の直線といふしなやかさ 山田天 雨月 201708  
若竹の風の私語聞く嵯峨野道 尾野奈津子 春燈 201709  
若竹の色を潜りて入る茶房 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806  
若竹の今年の力加はりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
若竹の伸びる早さに時刻む 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
若竹の大きく伸びよ空の奥 井上石動 あを 201806  
若竹の風の機嫌に逆らはず 榎本ふじえ 風土 201808  
若竹のいろに染まりて雨の降る 吉村幸子 雨月 201809  
若竹の切つ先向けて駅の路辺 島田万紀子 馬醉木 201809  

 

2019年6月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。