若 竹 2     62句

若竹や夕日の嵯峨と成にけり    蕪村

若竹  今年竹

作品
作者
掲載誌
掲載年月
若竹や近ごろ孫の顔を見ず 長谷英夫 馬醉木 201409
若竹の伸び代空のどこまでも 服部早苗 201409
若竹に一雷ひびく中尊寺 原田しずえ 万象 201409
雨あとの若竹すくと皮をぬぐ 伊藤和子 201409
若竹や真つ直ぐと言ふ潔ぎよさ 大橋伊佐子 末黒野 201410
若竹の折れたるところ始発バス 池田光子 201410
若竹の真一文字の意気地かな 鰭崎洋一 末黒野 201410
若竹の色を垣根の離宮道 堀田恵美子 雨月 201410
若竹のひと叢みぎに磴のぼる 有賀昌子 やぶれ傘 201410
若竹の雨樋低く朝粥屋 宇野慂子 万象 201411
若竹の奥に師の声師の眼 田村すゝむ 風土 201508
若竹の曲げてもすぐに真すぐかな 出口誠 六花 201508
若竹や早瀬のこだま虚空搏ち 薮脇晴美 馬醉木 201509

 「若竹」創刊千号

千言を研ぐ若竹の勢ひかな

能村研三 201509
若竹や扉朽ちたる石祠 松本三千夫 末黒野 201509
若竹に透け馬場は今調教中 樺山翠 雨月 201509
伸び過ぎの若竹一本頼りなげ 森理和 あを 201510
若竹の撓ふに任せいすみ線 能村研三 201608
若竹に早くも雲を掃く力 高木嘉久 201608
若竹の直幹風に瑞々し 堀井英子 雨月 201609
若竹を花器に路傍の地蔵堂 菅野日出子 末黒野 201610
大日と聴く若竹のそよぎかな 中田禎子 201610
若竹にたとへられたる頃もありし 今井千鶴子 ホトトギス 201611
若竹といふ生命のみなぎれる 三村純也 ホトトギス 201611
若竹の伸びに驚く旅帰り 大久保白村 ホトトギス 201612
若竹の伸び行く勢ひとどまらず 稲畑汀子 ホトトギス 201706
伸びるだけ若竹伸びて空広し 稲畑汀子 ホトトギス 201706
若竹にふつとけものの匂ひせり 内山花葉 201707
若竹の直線といふしなやかさ 山田天 雨月 201708
若竹の風の私語聞く嵯峨野道 尾野奈津子 春燈 201709
若竹の色を潜りて入る茶房 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806
若竹の今年の力加はりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201806
若竹の伸びる早さに時刻む 稲畑汀子 ホトトギス 201806
若竹の大きく伸びよ空の奥 井上石動 あを 201806
若竹の風の機嫌に逆らはず 榎本ふじえ 風土 201808
若竹のいろに染まりて雨の降る 吉村幸子 雨月 201809
若竹の切つ先向けて駅の路辺 島田万紀子 馬醉木 201809
若竹のしなふ高さのありにけり 市村健夫 馬醉木 201908
若竹や空の広さを目の当り 出利葉孝 201908
若竹よ目もと涼しき青年よ 久保夢女 201909
若竹の光陰しのぐ伸びっぷり 丸尾和子 雨月 201909
若竹にわが直情を顧みる 亀井福恵 京鹿子 201909
若竹の壮気伽藍の松に伍す 岡澤田鶴 201910
皮を脱ぎたる若竹の青葉肌 佐津のぼる 六花 201910
初孫に重ねし若竹の勢ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
若竹のしなひてそこらぢゆう清む 松本峰春 春燈 202008
若竹の七畳小屋へ稿抱へ 南うみを 風土 202009
若竹や風を捉えて高々と 楠本和弘 202009
若竹や流るるごとく僧過ぎし 柴田佐知子 202010
百幹の若竹風を操れる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
若竹に撓る重さのありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
落し蓋時々覗く若竹煮 赤座典子 あを 202106
若竹や射込む少女の馬手撓ふ 石崎和夫 202108
若竹や鶴見に残る長屋門 菅野日出子 末黒野 202108
若竹の筧茶室に人の声 菅野日出子 末黒野 202108
若竹の伸ぶる青さや報国寺 西計郎 末黒野 202109
若竹のますぐ男の身嗜み 高久正 202110
若竹や風の極楽盗みたり 楠本和弘 202112
若竹や空をくすぐる高さ持ち 沼田巴字 京鹿子 202206
淡き色の太き若竹天を衝く 近藤知子 末黒野 202209
若竹や玻璃戸の開かぬせんべい屋 川崎登美子 202209
若竹→1      

 

2023年6月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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