団 扇 2    90句

のせて見て團扇に重しまくわ瓜    正岡子規

うちわ  団扇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
絵団扇を斜にかまへて濡場かな
大堀柊花
200211
背より吹く風を信じて団扇置く
佐藤よしい
風土
200211
古団扇写楽の鼻のめくれたる
永田香澄
ぐろっけ
200211
よき応へ待たれてゐたる団扇風
片山由美子
200212
絵団扇に藤原紀香微笑めり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
上着脱ぎネクタイ緩めすは団扇
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
絹団扇風を雅にしてをりぬ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
団扇手にわれを眺むるわれが居り
村越化石
200308
指相撲勝たせて寝かす団扇風
熊丸淑子
馬醉木
200309
団扇旧る裏に今無き酒屋の名
岡本明美
雲の峰
200309
配られし団扇鉄腕アトムなり
波田美智子
火星
200309
竿燈を額に極めて団扇上ぐ
澤田緑生
馬醉木
200310
烏団扇高くかかげて友を呼ぶ
小石秀子
酸漿
200310
もてなしに添へて女将の団扇風
永井雪狼
200310
国訛のせて団扇の風送る
中山勢都子
200310
団扇風姑の愚痴に頷けり
太田絵津子
200310
黒石の少女に向けて団扇かな
滝本香世
百鳥
200310
篝火の色の団扇をもらひけり
中島瑞枝
百鳥
200310
おしながき書かれてゐたる団扇かな
村田差久子
円虹
200310
客去りし部屋に団扇のあるばかり
小林朱夏
200310
添寝して団扇と共に眠りたり
瀬口ゆみ子
ぐろっけ
200310
夜半目覚めうつつに団扇使ひをり
奥村光子
築港
200311
身の上を小出しに団扇置き去らる
村越化石
200312
勝ち鶏を棕櫚の団扇で扇ぎやる
中田みなみ
200312
写楽絵の団扇を選び帯に差す
上原口チヱ
ぐろっけ
200312
みづかきの天狗の団扇めく白鳥
伊藤白潮
200404
くるくると団扇まはして向島
高千夏子
200406
その話団扇の裏でしてをりぬ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200407
団扇など借りて五分のロープウェイ
稲畑汀子
ホトトギス
200407
団扇撒争奪圏にとほくゐて
里見輝子
築港
200407
透かし絵の鹿の親仔や奈良団扇
小林成子
200407
房州の団扇づくりの老居職
小松誠一
200409
忍といふただ一文字の渋団扇
辻井桂子
京鹿子
200409
ネクタイを妬く流し目も京団扇
久保一岩
京鹿子
200409
愛うたがはぬ眸「湖畔」の団扇
長崎桂子
あを
200409
下駄はいてみな手に団扇六本木
秋岡朝子
200410
さあさあと団扇風して迎へけり
加藤君子
火星
200410
紺青の夕闇動く京団扇
島崎晃
遠嶺
200410
丸団扇描きし螢飛び出さう
島崎晃
遠嶺
200410
京菓子屋柱に掛けし丸団扇
島崎晃
遠嶺
200410
藍を着て京丸団扇の美人かな
島崎晃
遠嶺
200410
縁台に京丸団扇置かれあり
島崎晃
遠嶺
200410
うしろから風送らるる渋団扇
中谷喜美子
六花
200410
座す処ごとに置きある団扇かな
苑実耶
200410
饅頭の団扇の風に輝けり
長田秋男
酸漿
200411
仏間の火母の団扇に揺れてをり
小林朱夏
200411
交叉点祭の団扇もらひけり
沖増修治
百鳥
200411
景品の団扇加はる反省会
森早和世
ぐろっけ
200411
聖天に舞妓団扇の置かれあり
延広禎一
200508
ブラウスの女将のくれし団扇なり
大山文子
火星
200508
状差しに祭の団扇挿してあり
佐藤悦子
百鳥
200508
長き柄の一転二転団扇撒
服部高明
築港
200508
団扇撒尼僧真顔で飛ばしをり
木下栄子
築港
200508
団扇撒圧倒されしまま終る
木下栄子
築港
200508
先づ拾ふ場所探しゐる団扇撒
木下栄子
築港
200508
団扇から丹波の風が生まれたり
山田六甲
六花
200508
猫の手と団扇を置きて介護人
木野本加寿江
火星
200509
手作りの団扇に己が似顔絵描く
望月久美子
200509
魚河岸に売る七輪と渋団扇
原口洋子
栴檀
200509
幼子の煽る団扇が風を切る
大塚民枝
酸漿
200509
川の絵の前に団扇のありにけり
中田みなみ
200509
団扇から生まるる昔ばなしかな
吉弘恭子
あを
200509
入院を悲しむ母へ団扇風
田下宮子
200510
団扇風はたと止みたる添寝かな
前島昌子
200510
やんはりと窘められし団扇風
大石たか
遠嶺
200510
老いて更に仙人めきぬ団扇手に
佐藤淑子
雨月
200510
この暑さ団扇簾も間にあはず
菊谷潔
六花
200510
蝉時雨笠より団扇手放せず
菊谷潔
六花
200510
団扇得て天狗に力山笠飾る
青山悠
200510
山内の風を団扇に回向聞く
清水伊代乃
酸漿
200511
民話聞くための団扇が二三十
平岡千代子
百鳥
200511
ばさばさと妊婦の使ふ団扇かな
柿澤喜三郎
百鳥
200511
朝市の媼団扇で招きけり
江崎成則
栴檀
200511
切抜きの鹿の細身や奈良団扇
鎌田篤
雨月
200511
艾売るのれんの奥の団扇かな
梅岡貴美子
200512
親方の団扇虻追ふ朝稽古
清水雅子
栴檀
200601
団扇手に踊の振りを思ひをり
後藤比奈夫
ホトトギス
200602
大祓団扇を持つてゆきにけり
高倉恵美子
200602
筋肉質の女のもてる白団扇
瀧春一
瓦礫
200606
眠りゐる母の団扇が送る風
平山風鳥
河鹿
200608
生きものに絶滅危惧種渋うちわ
齊藤實
200608
またおいでやすと団扇の風もらふ
石田きよし
200608
生き生きて生きて今あり手に団扇
村越化石
200608
優しさといふ気体かな団扇風
林翔
200609
御神輿のやうな銀座の稲荷澁團扇
芝尚子
あを
200609
夫の嘘団扇しきりに遣ひをり
窪田粧子
馬醉木
200610
寝る嬰の唇動く団扇かな
廣畑忠明
火星
200610
渋団扇実直な風生みにけり
久染康子
200610
房州団扇祖母の笑顔を思ひ出す
森理和
あを
200610
病む女と昔語りの団扇風
吉田多美
京鹿子
200611

 

2020年7月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。