うちわ 32句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
夕風や破れかぶれの大うちわ | 樫井賢一 | 船団 | 199912 |
リリヤンの房重たかり韓うちは | 川畑良子 | 沖 | 200009 |
勉強は脳を素通りうちわ風 | 長谷川鮎 | ぐろっけ | 200101 |
薬より笑へと老医うちは風 | 中川和子 | 馬酔木 | 200109 |
渋うちは浅草に買ひ持ち歩く | 岡田弘子 | 百鳥 | 200209 |
奈良うちは透かせ夢幻の世を見むか | 出口賀律子 | 雨月 | 200309 |
子規庵に腰なき忘れうちはかな | 神蔵器 | 風土 | 200311 |
美濃うちは美濃の風くる思ひかな | 林之子 | 草の花 | 200411 |
渋うちは屋台に停年ありにけり | 濱崎恵美子 | 河鹿 | 200509 |
生きものに絶滅危惧種渋うちわ | 齊藤實 | 沖 | 200608 |
うちはの絵氷室の氷運ぶところ | 後藤比奈夫 | ホトトギス | 200702 |
まん中に母在る暮しうちは風 | 井尻妙子 | 京鹿子 | 200901 |
瑞光寺深草うちは贈らるる | 林日圓 | 京鹿子 | 200907 |
縦長の深草うちは考案し | 林日圓 | 京鹿子 | 200907 |
焼き印は元政庵のうちはかな | 林日圓 | 京鹿子 | 200907 |
江戸の世に深草うちは人気あり | 林日圓 | 京鹿子 | 200907 |
うちは風遠き日のこと語るすべ | 鈴鹿仁 | 京鹿子 | 200909 |
浮世絵のうちはの動く暑さかな | 島玲子 | 風土 | 200910 |
白うちはかな文字で書く千代女の句 | 藤野寿子 | あを | 200910 |
うちは手に夕星ひとつさそひけり | 豊田都峰 | 土の唄 | 201002 |
青煮それといふいきほひの渋うちは | 東亜未 | あを | 201007 |
ひよいとまた深草うちは現はるる | 林日圓 | 京鹿子 | 201008 |
両親をおおぐうちはのなつめ形 | 林日圓 | 京鹿子 | 201008 |
うちはの柄元政庵の焼き印を | 林日圓 | 京鹿子 | 201008 |
江戸後期名所図会にも描くうちは | 林日圓 | 京鹿子 | 201008 |
うちは風送られて坐す至福かな | 辰巳あした | 雨月 | 201011 |
鵜飼絵の懐かしきかな水うちは | 山崎里美 | 璦 | 201109 |
坪庭の風にうちはの和すひぐれ | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201209 |
鉾囃子聞き招きゐるうちはかな | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201210 |
沖晴れの一日を煽る安房うちは | 小河原清江 | 沖 | 201310 |
うちわ風昭和の匂ひする茶の間 | 荒木治代 | ぐろっけ | 201311 |
出迎への芸妓うちはの白い首 | 奥田筆子 | 京鹿子 | 201607 |
2021年7月20日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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