うすらひ     85句

うすらひやわづかに咲る芹の花    其角

うすらひ  薄氷  初氷  氷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
うすらひの所爲天井のうすぐらき 中原道夫 銀化 200004
うすらひの岸を離れてさすらへる 大橋敦子 雨月 200005
薄氷といへざるほどのうすらひで 大橋敦子 雨月 200005
うすらひにざらざらのわが影法師 山口速 200105
うすらひを持てばかたちも色も失せ 山口速 200105
うすらひのまばたきしげくなりにけり 鷹羽狩行 200203
うすらひに涵る太陽あたたかし 干代田葛彦 馬醉木 200204
うすらひに樹影閉ぢこめ紙漉場 高橋たか子 馬醉木 200204
うすらひの感じ易さや足を置く 小倉行子 風土 200204
うすらひや遅れて知りし知人の訃 岡本眸 200206
消沈の顔うすらひに写しては 伊藤白潮 200304
せきれいやうすらひのはしみづがのる 佐藤喜孝 青寫眞 200304
うすらひや幾度も手紙読みかへし 影山わこ 百鳥 200305
茶筅竹晒すうすらひ月夜かな 長沼冨久子 馬醉木 200306
うすらひや空がもみあふ空のなか 八田木枯 夜さり 200409
うすらひのごとく空あり菊の塵 八田木枯 夜さり 200409
うすらひに風の見えゐる紫野 山尾玉藻 火星 200504
うすらひの意外にこはし鳥渡る 狹川青史 馬醉木 200504
うすらひを纏ひ松葉のあを匂ふ 宮島宏子 200505
うすらひや多摩に赤駒藁の馬 布施まさ子 風土 200505
うすらひに縮緬雛の出できたる 吉田島江 火星 200505
思い羽吹かれうすらひ動くかに 伊藤白潮 200604
うすらひや水の濁りを消してをり 木下もと子 200604
うすらひやきのふをとほき日とおもふ 田中藤穂 あを 200604
うすらひやゆうやけいろを身中に 吉弘恭子 あを 200604
うすらひは松の古木のあるあたり 野中亮介 馬醉木 200606
うすらひは水脱ぐ遊びかと思ふ 掛井広通 200606
うすらひの消ゆるためらひ青小笹 吉村たけを 海市蝶 200606
うすらひに裏のありけり花のごと 深澤鱶 火星 200609
うすらひや一書よすがの風となる 鈴鹿仁 京鹿子 200704
うすらひのB面もいま詩ん中 鈴鹿仁 京鹿子 200704
うすらひのあをさは星のわすれもの 豊田都峰 京鹿子 200705
うすらひの上にうすらひ繊の月 坂本丹荘 遠嶺 200705
たましひを乗せうすらひの動き出す 伊藤白潮 200803
蹼がうすらひ踏みし音なりし 山尾玉藻 火星 200803
うすらひとさざなみとまたうすらひと 林昭太郎 200804
こゑ出さばうすらひ水に戻りさう 伊藤白潮 200805
うすらひや良くも惡しくも守られゐて 折橋綾子 200805
うすらひの裏に息吹のありにけり 竹内悦子 200805
うすらひの張る時山の音聞こゆ 雨村敏子 200805
うすらひの隙ひろげゐる金魚かな 城孝子 火星 200905
うすらひや獣のやうな鶏の脚 笠置早苗 火星 200905
旋回のうすらひ岸を離るとき 成田美代 200908
うすらひを神の柄杓で割りにけり 竹内悦子 201004
うすらひは幼なごころの空映す 上原重一 201004
うすらひの音を聞きたく産土に 雨村敏子 201005
うすらひの下ゆるやかに水うごく 杉浦典子 火星 201005
うすらひが水に女のときを過ぎ 直江裕子 京鹿子 201005
うすらひや少年老いてなほ少年 大畑善昭 200605
うすらひや下校の声の重なりぬ 垣岡暎子 火星 201006
うすらひの薄き挨を日に挿頭す 安立公彦 春燈 201105
うすらひの沼へ石投げ卒業す 大西八洲雄 万象 201105
うすらひや微細な餌をすくふ鳥 服部早苗 201105
うすらひとうすらひの影ちよつとずれ 田丸千種 ホトトギス 201106
天水のうすらひ溶けぬ鎖樋 菅野日出子 末黒野 201106
うすらひの割れしは無常迅速なり 大島翠木 201205
うすらひに寄り添ふ思春期のこころ 近藤喜子 201205
うすらひの動くすなはち水動く 今井千鶴子 ホトトギス 201207
うすらひのただよひそめし金閣寺 山尾玉藻 火星 201303
うすらひの水となりゆく浮力かな 河口仁志 201304
岸離るるうすらひ握手解くやうに 七田文子 201304
うすらひや女は手の甲より老いぬ 山路紀子 風土 201305
うすらひのかけら溶けつつ流れゆく 山路紀子 風土 201305
水瓶のうすらひ割りつ登校児 川井秀夫 ろんど 201305
うすらひの割れ目の水に光負ふ 本多俊子 201405
羽ばたきの余波うすらひへ及びけり 田村園子 201406
うすらひを卑弥呼が鏡かざすごと 服部早苗 201407
うすらひにふれるとすればくすりゆび 荒木甫 201405
うすらひを境にしたるきのうけふ 佐藤喜孝 あを 201504
うすらひに水面の別れ近づけり 山口ひろよ 201505
うすらひの乗り上げてゐる畦の へり 根橋宏次 やぶれ傘 201505
うすらひのこはれはじめのおとをきく 篠藤千佳子 201510
うすらひや隣家の夫と長話 亀井紀子 201604
うすらひをつつけば指のいろに溶け 荒木甫 201605
うすらひの抱きたるものみな透けて 雨村敏子 201605
うすらひや遠き日のごと玻璃のごと 芦田しずく 京鹿子 201701
うすらひのひそひそ溶ける妬心かな 直江裕子 京鹿子 201705
うすらひをつつきわたしも毀れもの 天谷翔子 201705
うすらひの光弾ける杖の先 岡田史女 末黒野 201705
うすらひの下の水音や歯朶のみち 雨村敏子 201805
うすらひのところどころに水乗つて 根橋宏次 やぶれ傘 201805
風音を潜めうすらひ月夜なる 鷺山珀眉 京鹿子 201906
朝の雨うすらひ消えてしまひけり 大川暉美 末黒野 202005
うすらひの溶けゆく水のありにけり 藤生不二男 六花 202005
畝の間のうすらひ割つて堆肥場へ 南うみを 風土 202105
うすらひや硝子戸閉めて和菓子店 土井三乙 風土 202105

 

2022年2月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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