卯 浪      112句

あるときは船より高き卯浪かな    鈴木真砂女

卯波  卯浪  卯月波(浪)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
俯瞰して明るき卯浪見え隠れ
稲畑汀子
ホトトギス
199905
宮島へ渡る五分の卯浪かな
稲畑汀子
ホトトギス
199905
大橋に卯浪つなぎて淡路島
稲畑汀子
ホトトギス
199905
卯浪越えゆけば届ける未来あり
稲畑汀子
ホトトギス
199905
祝 稲岡卓様ご結婚
原子力空母卯浪を蹴立て発つ
稲畑廣太郎
ホトトギス
199905
満潮の磯に卯浪膨れくる
春田淳子
俳句通信
199906
傳説の松伸びてゆく卯浪寄せ
梅原悠紀子
遠嶺
199908
卯浪散る埠頭の鉄路錆び深し
内藤八重
俳句通信
200007
夕星のこぼれて引きし卯浪かな
内藤八重
俳句通信
200007
卯浪その相剋を世も忘れざる
泉田秋硯
月に逢ふ
200103
大渦も小渦も卯浪なりしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200105
戻り路の渦を平らにせし卯浪
稲畑汀子
ホトトギス
200105
百八十人乗りの船卯浪寄す
稲畑廣太郎
ホトトギス
200105
つながれて卯浪に軋む巡視艇
朝妻力
俳句通信
200106
卯浪立つ下田港の通ひ妻
安達加寿子
200108
卯浪立ち日がな船見ぬ佐渡の海
江木紀子
雨月
200109
父ありし日の岬あり卯浪立つ
川端和子
星月夜
200112
大川を繋ぐ卯浪でありしかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200205
卯浪越えゆかん仕事も楽しみも
稲畑汀子
ホトトギス
200205
卯浪蹴り一本釣りの帰帆船
林和子
200208
声届きさうな淡路へ卯浪越ゆ
田中子
円虹
200208
立膝の黒衣に卯浪はしり来る
城孝子
火星
200209
瀬戸大橋と卯浪一と越えタオルの街
金澤明子
火星
200209
ひそやかに漂泊の夢卯浪立つ
祐森彌香
遠嶺
200210
秋燕の疳高きかな阿波卯浪
黒田咲子
200211
卯浪まだ立たざるに逝きたまひけり
松崎鉄之介
200305
悼 鈴木眞砂女様
卯浪立つ昼をひとりの焼むすび
塙三千男
馬醉木
200308
空海も最澄も発ちし海卯浪
堀田清江
雨月
200308
佐渡見ゆる良寛堂や卯浪立つ
田下宮子
200309
海峡の卯浪激突かもめ散る
石岡祐子
200309
逆さ富士崩して伊豆の大卯浪
藤岡紫水
京鹿子
200309
卯浪にも馴れたとメール部活生
松原安治
遠嶺
200310
卯浪立つ海裏返り裏返り
山崎ミチ子
帆船
200406
寄せ返す卯浪砂丘に夜もすがら
田中芳夫
200407
太平洋見て来し卯浪荒るる日に
稲畑汀子
ホトトギス
200505
由比ヶ浜稲村ヶ崎卯浪立つ
直井たつろ
風土
200507
燈台の礁に荒き卯浪かな
神田一瓢
雨月
200507
卯浪の色違ふ島裏島表
落合絹代
雨月
200508
卯浪見て終着駅を引き返す
萩谷幸子
雨月
200508
やがて月出でて照らさむ夜の卯浪
今井千鶴子
ホトトギス
200510
卯浪寄す湾末広に千賀の浦
小島左京
ホトトギス
200511
卯浪寄す大和の時代近づけて
稲畑廣太郎
ホトトギス
200605
卯浪はるかに逆叉を飼ひ慣らし
辻美奈子
200607
一湾の卯浪乗り切る少女の帆
室伏みどり
雨月
200608
卯浪寄すわが郷愁の港町
溝内健乃
雨月
200608
鍵盤を叩く指先卯浪かな
中村星児
八千草
200608
猿岩の果ては卯浪に壱岐の國
後藤洋子
ぐろっけ
200609
生涯のしまひは寝かす卯浪かな
水野恒彦
200610
卯浪立ちがつんと渡船着岸す
山田天
雨月
200701
卯浪立つ東京湾を発ちしこと
稲畑汀子
ホトトギス
200705
卯浪立つ高き心の移民の碑
大橋晄
雨月
200708
殉教徒発ちしてふ磯卯浪寄す
森脇貞子
雨月
200708
両津へのジェットフォイルに寄す卯浪
市橋香
ぐろっけ
200708
卯浪見ることに遠州灘に彳ち
嶋田一歩
ホトトギス
200709
さう言はれさう見る卯浪立ちて来る
嶋田一歩
ホトトギス
200709
途中富士見ることできて卯浪見る
嶋田一歩
ホトトギス
200709
砲台跡は攘夷の証卯浪立つ
落合絹代
雨月
200709
流木へとどかず返す卯浪かな
加藤季代
万象
200710
卯浪うつ礁のしぶき風信帖
南一雄
200711
卯浪越えゆかねばならぬ旅路かな
稲畑汀子
ホトトギス
200805
いひそびれしことば卯浪の攫ひゆく
近藤紀子
200807
卯浪立つ地名に偲ぶ平家の世
和田一
雨月
200807
岩々が咲かす卯浪や犬吠埼
鷹羽狩行
200808
銚子
灯台の隠れ岩にも卯浪寄す
鷹羽狩行
200808
銚子
冠島沓島みえて卯浪かな
谷村幸子
200808
アフロディテ生るる泡かも卯浪立つ
岩月優美子
200808
震禍越え神戸の港卯浪立つ
大橋晄
雨月
200808
港町の風の陸橋卯浪寄せ
溝内健乃
雨月
200808
どこ行きのバスもどこかへ卯浪立つ
中原幸子
船団
200809
島裏へ回りて卯浪どんと打つ
岩垣子鹿
ホトトギス
200811
卯浪寄す銀座の老舗一つ消え
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
卯浪越えゆける大橋渡りけり
稲畑汀子
ホトトギス
200905
船酔を怖れし人も乗る卯浪
稲畑汀子
ホトトギス
200905
卯浪越え来しも阿波へは陸つゞき
稲畑汀子
ホトトギス
200905
渦を巻くやうで巻かざる卯浪かな
稲畑汀子
ホトトギス
200905
阿修羅の前わが胸中に卯浪立つ
千田敬
200907
汐木負ふ独りに夕べ卯浪立ち
渡辺昭
200907
那智越の棚田にひびく卯浪かな
小山香月
酸漿
200907
白砂の流人の泪卯浪立つ
武田漣
炎環
200908
外洋のさだかならずに卯浪立つ
東野鈴子
雨月
200908
卯浪寄す水平線を糺しつつ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200911
小名木川卯浪に倦んでをりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
対岸は妹の国卯浪寄す
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
大橋に来て歪みたる卯浪かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
湾は凪ぎ島裏白き卯浪かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
卯浪寄す潮の息とも鼓動とも
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
暮れなづむ砂丘の虜囚卯浪呼ぶ
泉田秋硯
201008
豪華船停泊卯浪穏しかり
大橋晄
雨月
201008
卯浪寄す横一列に隊なして
太田寛郎
201011
継続は力なりけり卯浪寄す
稲畑廣太郎
ホトトギス
201103
0十年てふ館の未来へ卯浪寄す
稲畑廣太郎
ホトトギス
201105
あの橋の先は卯浪を寄せる色
稲畑廣太郎
ホトトギス
201105
卯浪寄す港イージス艦の黙
稲畑廣太郎
ホトトギス
201105
卯浪越え来たる旅路の大橋に
稲畑汀子
ホトトギス
201105
神業めくタワーの高さ卯浪越
村上すみ子
201108
卯浪寄す九鬼水軍の興りし地
柴田良二
雨月
201108
川幅が卯浪を呼んでをりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
201111
渦巻いて卯浪ぶつかり合ふところ
稲畑廣太郎
ホトトギス
201111
牙を剥く卯浪と知りて怖れけり
稲畑汀子
ホトトギス
201205
卯浪見てゐて被災地に置く心
稲畑汀子
ホトトギス
201205
少し渦巻ける卯浪を越えて旅
稲畑汀子
ホトトギス
201205
接岸の艇を卯浪の引き離す 荒井千佐代 201207 軍艦島
離島せば船窓叩く卯浪かな 甕秀麿 201209  
曽祖父の島へ卯浪の手漕ぎ舟 長山あや ホトトギス 201210  
卯浪越えゆかねばならぬ旅路あり 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
阿波近き俯瞰渦巻く卯浪かな 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
夕富士の影一湾の卯浪かな 河野美奇 ホトトギス 201310  
嫁ケ島時に沈めて卯浪かな 藤呈念 ホトトギス 201310  
相州の富士へかむさる卯浪かな 井上石動 あを 201306  
卯浪寄す渚に恋を語りし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
快晴の卯浪越えゆく旅路あり 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
卯浪越えゆける旅路を折返す 稲畑汀子 ホトトギス 201405  

 

2014年5月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。