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父がつけしわが名立子や月を仰ぐ   星野立子   立子句集

  秋の月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
池の月消えし竜頭船着いて 浜口高子 火星 200712  
奉書紙のもとより白し月の膳 深澤鱶 火星 200712  
月あかり満つからつぽの物理室 丸山照子 火星 200712  
薬袋の片耳抓む月の夜 米澤光子 火星 200712  
月天心白紙のままの句帳閉づ 鎌倉喜久恵 あを 200712  
月待てば離宮の草樹匂ひたつ 加瀬美代子 200712  
外はいつか月の傾く起居かな 福地初江 200712  
バス停の見知らぬ人と月を待つ 小泉万里子 200712  
月煌々アイガー白く迫り来る 金山藤之助 200801  
湖に浮くマッターホルン昼の月 金山藤之助 200801  
臥待の月出でにけり寝まりけり 稲岡長 ホトトギス 200801  
経典を船で運びし月下かな 水野恒彦 200801  
月の人漢詩を読んでゐたりけり 谷村幸子 200801  
かの貝を月の渚に探さむか 小山徳夫 遠嶺 200801  
五百戸の窓癒しつつ月渡る 上田繁 遠嶺 200801  
月の夜の声あげて読む師の句集 西口鶴子 遠嶺 200801  
障子明け三更の月独りじめ 小島正子 春燈 200801  
たどたどしトランペットや月隠る 小島正子 春燈 200801  
水の月生る一悼に舟離れ 浜口高子 火星 200801  
顧みて可もな不可もな月仰ぐ 浅井青二 雨月 200801  
残されて月の柱に凭りかかる 田村すゝむ 風土 200801  
空開けて月の出を待つ坐禅石 田村すゝむ 風土 200801  
さはやかに昼の月上ぐ吐月峰 関根洋子 風土 200801  
ことだまに逢ふ月の夜の山平ら 外川玲子 風土 200801  
月の座に師の顔や月のぼる 外川玲子 風土 200801 二十五年前の観月祭
眠れざる眼の二つ月の海 間島あきら 風土 200801  
仕舞ひ火の火の粉飛び交ふ月の庭 柴田久子 風土 200801  
月仰ぐ眼のみ健やか他は病めり 林翔 200801  
燦然と月下の湖を船しずか 渕上千津 200801  
石山を訪ひそこねしも膳所の月 千田百里 200801 近江
月仰ぐ人さし指を書にはさみ 丸山佳子 京鹿子 200801  
片割月西へ急く夜のおもひごと 北川孝子 京鹿子 200801  
看取る夜の月への梯子はづしおく 井上菜摘子 京鹿子 200801  
いくつかの吾れのひとつへ月の雫 井上菜摘子 京鹿子 200801  
乗り替へてけふより月の人となる 村田冨美子 京鹿子 200801  
月雫一滴足せば銀の靴 鳥羽夕摩 京鹿子 200801  
月より撮りし地球の水の澄みてをり 松崎鉄之介 200801  
天心の月を仰ぐも谷戸住ひ 西山薫 200801  
肌をもてつつまれて月待ちにけり 柴田佐知子 200801  
厨への廊下きしみしころの月 柴田佐知子 200801  
月も入れ阿蘇高原の茶会かな 秋千晴 200801  
月と浴む極楽てふ名万座の湯 手島南天 万象 200801 万座温泉
耳たぶのダイヤモンドは月の色 倉持梨恵 200801  
金泉や長湯疲れの月の庭 勝野薫 ぐろっけ 200801  
一日分一切合切古りて月 池田澄子 200801  
月下にて投函を待つポストかな 真保喜代子 200801  
皓皓と月の奈良坂翁舞 山下佳子 200802  
気高しや月から出たる地球の出 辰巳比呂史 200802  
茶の作法聞きつつ飲茶宿の月 田中敬 200802  
ビルにぶつかりながら月昇りけり 内原弘美 ホトトギス 200802  
街の灯のひとつとなつてをりし月 内原弘美 ホトトギス 200802  
人の灯を離れて神の月となり 内原弘美 ホトトギス 200802  
雲を呑みつくして月となりにけり 塙告冬 ホトトギス 200802  
月の出や投網仕舞の舟つなぎ 薮脇晴美 馬醉木 200802  
横顔のびつしより月に濡れてをり 吉原一暁 200802  
白骨のやうな捨て舟月の浜 寺島京子 200802  
牧帰り空に居残る昼の月 佐々木新 春燈 200802  
つと口を衝きし名吟月の湖 大谷茂 遠嶺 200802  
書に栞はさみ今夜の月を見に 村田文一 遠嶺 200802  
真夜中の月寄り添ひし布達拉宮 松村義男 遠嶺 200802  
影させる月への思ひかぐや姫 横田実 遠嶺 200802  
月影の手にひとしづく落つるかな 横田実 遠嶺 200802  
笑ふだけ笑つて月の真下かな 倉持梨恵 200802  
水たまり月をこぼれてきたばかり 倉持梨恵 200802  
漁火の遠きにありて月の海 落合絹代 雨月 200802  
円かなる月をあげをり石舞台 小林優子 酸漿 200802  
船旅のナイルの濤に眉の月 大西裕 酸漿 200802  
月待つに風の出でくる毛馬堤 谿昭哉 200803  
大淀の月の出潮に鯔飛べり 谿昭哉 200803  
猛毒はいつも真っ白月欠ける 中原幸子 船団 200803  
「かぐや」からあばたの月のセレナーデ 岡本幸枝 ぐろっけ 200803  
月仰ぐ昼間出会いし靴磨き 磯田せい子 ぐろっけ 200803  
月代や猫一匹の走り去る 東良子 首座星 200804  
息入れて月に傾く紙の鶴 東良子 首座星 200804  
二つ目の坂下りつつ月の中 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
月の村脱腸の人いるような 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
昼の月淡し少女期いつか過ぐ 品川鈴子 自選100句集 200805  
丘の上の一草として月に侍す 豊田都峰 草の唄 200805  
月あげて影ひくもののほそかりき 豊田都峰 草の唄 200805  
あたたかや子の描く月は目鼻持ち 畑絹枝 馬醉木 200806  
自分史の一行飾る月の詩句 峯桜子 遠嶺 200806  
月を得て石舞台まで歩まばや 峯桜子 遠嶺 200806  
外に出でて月待つこころ育てんか 峯桜子 遠嶺 200806  
月しんしんと小面に見つめらる 柴崎英子 絹の波 200806  
月の出を待ちて翁と媼なり 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
月上げてインド料理の奈良ホテル 城孝子 飛火野 200808  
月を見て月の畳に座りけり 城孝子 飛火野 200808  
影ならぶむかしながらの月の下 水原秋櫻子 馬醉木 200809 『うたげ』
月を恋ふ時には何時も君が居て 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809  
月の道とは故郷の香りして 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809  
旅終へし日より満ちゆく月となる 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
月と湖死の静けさに光りあふ 竹貫示虹 京鹿子 200809  
月白の竹幹に猫身を擦りし 山尾玉藻 火星 200809  
水音のして月白の札所寺 白数康弘 火星 200809  
月天心波が渚の石攫ふ 白数康弘 火星 200809  
猿沢の真上の雲や赤き月 稲見寛子 炎環 200809  
月の出の高々とある阿佐家かな 橋本榮治 馬醉木 200810  
月の塵蒼々松に校倉に 伊丹さち子 馬醉木 200810  
瓶に紙入れてありけり月の浜 山田六甲 六花 200810  
絹ごしのごとくに月の上り来し 山田六甲 六花 200810  
潮満つる舟屋の舟に月の影 山田六甲 六花 200810  
抱きしむる蕪村の石へ須磨の月 山田六甲 六花 200810  
女の手頬撫づるかに月包む 山田六甲 六花 200810  
臥龍松支ふる棒も月の中 山田六甲 六花 200810  
潮騒を眼下に須磨の月愛づる 山田六甲 六花 200810  
肘ついて月の光に浸りけり 山田六甲 六花 200810 月 →6

2019年10月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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