玉蜀黍     22句

赤んぼに抱き抱へられ玉蜀黍    呉田刈歩

もろこし  玉蜀黍  唐黍

作品
作者
掲載誌
掲載年月
盆礼に玉蜀黍を持たせけり 野沢しの武 風土 199811
雲合いや玉蜀黍のひげ伸びる 中原幸子 遠くの山 200010
にこやかに玉蜀黍の粒そろひ 斉藤小夜 風土 200011
片恋や玉蜀黍の穂のねばり 利根川博 銀化 200011
研ぎたての包丁で切る玉蜀黍 古井君枝 ぐろっけ 200011
玉蜀黍に亡夫の菜園懐しむ 木戸波留子 いろり 200108
男ひとり玉蜀黍を昼餉とす 大串章 百鳥 200110
玉蜀黍粒びつしりと終戦日 土屋酔月 火星 200110
借り農園玉蜀黍が境界線 府川みよ子 200311
玉蜀黍熊に盗られぬうちに穫る 佐々木とく子 200411
ふるさとの玉蜀黍を飽かず食ふ 市川翠峯 200411
玉蜀黍歯の躊躇つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200509
丸齧りしたき白桃玉蜀黍 植田利一 春燈 200910
新聞の上に玉蜀黍二本 高田令子 200911
玉蜀黍並んで食べて飛鳥かな 谷村幸子 201102
蚊くすべに玉蜀黍の髭を干す 山田六甲 六花 201208
祭来る玉蜀黍に髭の出て 岩木茂 風土 201311
ひつそり閑として玉蜀黍の花 布川直幸 201407
うり坊の玉蜀黍畑に消えて行く 大日向幸江 あを 201410
笊かぶせ湯気立ち上る玉蜀黍 斉藤裕子 あを 201510
玉蜀黍食ふ一心になりてをり 野沢しの武 風土 201610
玉蜀黍のひげを集めて尉と姥 高木晶子 京鹿子 201910

 

2021年8月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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