鳥雲に 7    53句

鳥歸る  鳥引く  引鳥  鳥雲に

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鳥雲に澄雄生家はこのあたり 藤生不二男 六花 202005
フットサルコート三面鳥雲に 大島英昭 やぶれ傘 202005
鳥雲に忘れられゆく童唄 早川俊久 馬醉木 202005
捨舟の崩す引波鳥雲に 石川幸子 馬醉木 202005
ひと言に離れし心鳥雲に 石本百合子 馬醉木 202005
鳥雲に組まるる四手網櫓 岩木茂 風土 202006
大池の杭影揺れず鳥雲に 森清堯 末黒野 202006
とある日の午後のアンニュイ鳥雲に 鷺山珀眉 京鹿子 202006
鳥雲にその先の道ありますか 小池桃代 末黒野 202007
捨畑の鍬の痕跡鳥雲に 太田良一 末黒野 202007
鳥雲に入る義経の腰越状 大沢美智子 202007
その姿いつしか鳥雲に入る 柴田靖子 202007
七色の洗車の飛沫鳥雲に 大内幸子 六花 202007
鳥雲に帰巣本能吾にあるや 山下健治 京鹿子 202008
葉山まで一望の丘鳥雲に 森清信子 露の堂 202008
鳥雲に入るまで眺め畑仕事 園部蕗郷 春燈 202008
灯台は真白が似合ふ鳥雲に 和田啓 末黒野 202008
鳥雲に入るを促し波尖る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
鳥雲に入りて現世遠ざける 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
鳥雲に入る人間は閉ぢ籠る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
マトリョーシカ並べる遊び鳥雲に 小林陽子 202105
鳥雲に入るを見守る聖ヨセフ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
懇ろに「生きよ活きよ」と鳥雲に 米田紀子 202106
鳥雲に古墳かたどる石の数 鹿間島あきら 風土 202106
手際良きブードルカット鳥雲に 林いずみ 風土 202106
湖の汀優りや鳥雲に 根岸善行 風土 202106
図書館の閲覧休止鳥雲に 平沢恵子 春燈 202106
置き去りの玩具の砂場鳥雲に 山下健治 春燈 202106
大の字に寝て見る空や鳥雲に 山口地翠 春燈 202106
人生にも卒業ありや鳥雲に 山口地翠 春燈 202106
比良の嶺に未練残して鳥雲に 四辻進 京鹿子 202106
束ね捨つ俳句の手帳鳥雲に 升田ヤス子 六花 202106
鳥雲に郡衙出土の円面硯 間島あきら 風土 202107
逆光の波のひとすぢ鳥雲に 中村洋子 風土 202107
強靱にしなる万羽の鳥雲に 田丸千種 ホトトギス 202108
鳥雲に入る湾岸をひと舐めし 田丸千種 ホトトギス 202108
鳥雲に入る淡交に飽きたらず 田丸千種 ホトトギス 202108
鳥雲に逢魔が時の空深し 亀井福恵 京鹿子 202108
折りふしの禍福の昭和鳥雲に 今村千年 末黒野 202108
枕木に微動の名残り鳥雲に 森祐司 202110
枡酒に表面張力鳥雲に 関根揺華 202205
鳥雲に入る散骨はこの海に 小林陽子 202205
鳥雲に街は上着を脱ぐ陽気 丑久保勲 やぶれ傘 202205
映画跳ね潮の匂ひや鳥雲に 小原芙美子 風土 202205
人の世に絶えぬ戦や鳥雲に 佐藤信子 春燈 202206
鳥雲に明日はあの山越えてゆく 梅原ひろし 京鹿子 202206
生きてきて戦見るとは鳥雲に 須賀敏子 あを 202206
湖の村とほく一閃鳥雲に 笠井令子 202207
もらひ欠伸こらへる涙鳥雲に 江草礼 春燈 202207
ステージは四と兄より鳥雲に 林徹也 202208
古墳かも知れぬ野阜鳥雲に 升田ヤス子 六花 202206
神の田の売地となりぬ鳥雲に 横田敬子 202211
アルバムに残せぬ写真鳥雲に 押田裕見子 202302
鳥雲に→ 1

 

2023年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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