天高し 3     100句

天高し眉間をまもる郵便帽  磯貝碧蹄館  ザ・歳時記

天高し  秋高し  空高し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
天高し鳴門の渦の巻きはじむ 近藤きくえ 200401
天高し護摩焚かぬ日の摩尼の山 水島夜雨 京鹿子 200401
天高し上野の山に紙芝居 永橋久子 百鳥 200401
砂まんぢゆういつぱい並べ天高し 藤森万里子 百鳥 200401
砂遊び飽きることなく天高し 藤森万里子 百鳥 200401
天高し長靴履くをよろこべり 藤森万里子 百鳥 200401
インコ捜す紙貼つてあり天高し 藤森万里子 百鳥 200401
天高し翁の飛ばす竹とんぼ 金川眞里子 百鳥 200401
背伸びより始む体操天高し 岡淑子 雨月 200401
東京より戻りて大和天高し 鈴木照子 200401
噴く島も海も一望天高し 北川キヨ子 200401
天高し応挙の虎に追われ出て 坂井法 200401
リモコン機の周回飛行天高し 宮川秀穂 200401
天高し落慶を祝ぐ菩提寺に 大関とし子 築港 200401
繰り返すスタートダッシュ天高し 渡邊美保 200401
天高しパドックに佇つソフト帽 川口襄 遠嶺 200401
ジーンズを二本新調天高し 小山徳夫 遠嶺 200401
天高し古城にねむるロゼワイン 三沢蘭 遠嶺 200401
父祖の地に大会迎へ天高し 沼口蓬風 河鹿 200401
天高く神馬のふぐり重かりし 芝生南天 河鹿 200401
笑顔からはじまる手話の天高し 芝生南天 河鹿 200401
深呼吸して我れは点天高し 田宮勝代 酸漿 200401
旧道を迷はず選び天高し 萬年昭子 200402
選挙への連呼ヘリより天高し 沼口蓬風 河鹿 200402
天高し石ごろごろと積まれあり 城尾たか子 火星 200402
原つぱの外野手一人天高し 若林杜紀子 百鳥 200402
地に描く子等の未来図天高し 平居澪子 六花 200402
天高し藷善哉の患者食 石川元子 酸漿 200402
笑みたまふ木喰仏に天高し 朝倉富次 酸漿 200406
飛行機のUFOめきて天高し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200410
昨夜星を隠せし今朝の天高し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200410
天高し何粍減りしわが身丈 林翔 200410
綱先は韋駄天祐二天高し 朝妻力 雲の峰 200410
千尺のダムの放水天高し 加藤二三子 帆船 200410
オリーブの冠を乗せ天高し 須賀敏子 あを 200410
轍めく氷河擦痕天高し 赤座典子 あを 200410
天高し音百選の刻太鼓 立脇操 雲の峰 200411
校庭に引く白線や天高し 堀一郎 雲の峰 200411
天高しダンプ操る柳髪 岡田滋夫 雲の峰 200411
天高し「あ」から始まる辞書に恩 丸山佳子 京鹿子 200411
天高く刈る草の香のかんばしき 沢聰 馬醉木 200412
天高し少年草魚釣り上ぐる 森田和子 万象 200412
若さとは持て余すこと天高し 玉川梨恵 200412
天高くいのちを刻む砂時計 田村園子 200412
天高し根室十景巡りけり 大川智美 風土 200412
初孫てふ熱き塊天高し 海野迪子 対岸 200412
天高し一輪車の子手を広げ 長野純顕 対岸 200412
一投にみなぎる気合天高し 小山内巌 百鳥 200412
父の押すストップウォッチ天高し 杉江美枝 百鳥 200412
太筆でさつと刷く雲天高し 岩谷正子 百鳥 200412
内蔵は算盤塾や天高し 前阪洋子 春耕 200412
湖に島のいくつか天高し 松本重昭 200412
天高し色の飛び出す大漁旗 高倉和子 200412
掌にひびくホース伸ばして天高し 中田みなみ 200412
天高し人種の坩堝てふ都 山本浪子 風土 200501
釣竿を吟味してをり天高し 野口光江 遠嶺 200501
天高し尾を靡かする調教馬 川野喜代子 雲の峰 200501
天守より望むアルプス天高し 有田蟻太 200501
天高しゼブラの肢体艶を増す 石岡祐子 200501
天高しユングフラウに息を呑み 横井明子 200501
天高しメタセコイアの並木道 藤田京子 ぐろっけ 200501
馬の名を月によまれて天高し 野澤あき 火星 200501
天高し旧聖堂のドイツパン 深澤鱶 火星 200501
天高し強運の肩とつれ立ちて 北川孝子 京鹿子 200501
天高し天上りゆく観覧車 吉川澄子 築港 200501
天高し先づ目に入る観覧車 北瀬照代 築港 200501
膨れゆく史と景の街天高し 沼口蓬風 河鹿 200502
昼餉食ふ髭づら漁師天高し 清原彰子 河鹿 200502
天高し先発メンバー告げらるる 藤井智恵子 百鳥 200502
棟梁の耳に鉛筆天高し 柿澤喜三郎 百鳥 200502
飛び石に歩幅の乱れ天高し 鳴海清美 六花 200502
鶴の湯百景どれも天高し 佐原正子 六花 200502
天高し奇巌にそそる修道院 近藤真夫 遠嶺 200502
天高く妻の歩を待つ長城や 高安勝三 遠嶺 200502
天高し吾が真贋を妻知るや 渡辺隆 遠嶺 200502
風鐸に天高き空ありにけり 竹内喜代子 雨月 200503
天高く飛び立つ気球海に融け 佐藤利夫 200504
園児らと句の爺ちゃんや天高し 伊富貴耀堂 200505
若沖と琳派きらめく天高し 林日圓 京鹿子 200509
天高し三解脱門高ければ 鷹羽狩行 200510
神饌の鶏は籠中に天高し 鷹羽狩行 200511
羽衣の松の上なる天高し 鷹羽狩行 200511
切株に腰下ろす老天高し 村越化石 200511
近江牛見えぬ近江路天高し 柴田正子 築港 200511
天高しくぢらの骨に肩手あり 東亜未 あを 200511
天高し体重計に猫のせる 安部里子 あを 200511
天高し吾が家はすでに女帝在り 吉田裕志 200512
人文字の揺れる応援天高し 中山勢都子 200512
孫等への絵本の包み天高し 山下雅子 四葩 200512
天高し島の足湯に裾濡らし 石川等 200512
遊ぶ子の翼もつこゑ天高し 田中春生 200512
天高し母乳の嬰の固太り 水原春郎 馬醉木 200512
荒事の三枡の袖や天高し 渡邊泰子 春燈 200512
天高し素直に山の並び聳つ 村上一葉子 200512
復元の馬の埴輪や天高し 高見岳子 雨月 200512
天高くなりたる水を掬ひけり 山尾玉藻 火星 200512
天高し折り目のままの安全旗 丸井巴水 京鹿子 200512
名水を汲む列にゐて天高し 有元文子 風土 200512
天高し犬が留守番してゐたり 永川絢子 築港 200512
切株に腰をおろして天高し 榎本みや 築港 200512
天高し4      

 

2021年9月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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