タンポポ   37句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
タンポポの風より出づる始発駅 野口香葉 遠嶺 199806
お胸がねタンポポタンポポ言いますの 佐伯のぶこ 船団 199811
洋館を背にタンポポの黄が眩し 関ただお 199907
タンポポの絮毛の数を思ひゐる 森津三郎 京鹿子 199908
犬の屍にカーネーション添へタンポポ添ふ 花房敏 ぐろっけ 199909
隊長はポチですタンポポ探険隊 松木知子 ヒッポ千番地 199910
お地蔵が寒タンポポになりきれと 丸山佳子 京鹿子 200001
旅立ちを正午と決めてタンポポ団 星野早苗 空のさえずる 200002
吹くよりは他なしタンポポ語を知らず 塩見恵介 虹の種 200005
タンポポを消印にして別れ文 塩見恵介 虹の種 200005
曇天に伏してたんぽぽ吹いてタンポポ 塩見恵介 虹の種 200005
タンポポや外反母趾になつかれて 飯塚ゑ子 火星 200007
人工島先住民はタンポポたち 富沢秀雄 船団 200007
タンポポノポがポリープに狂詩曲 佐々木峻 ヒッポ千番地 200007
病院の芝のタンポポただひとつ 岩田ひろあき 船団 200009
洋タンポポ綿毛坊主の風待てり 奥村鷹尾 京鹿子 200202
タンポポやコンクリートの棲家なる 物江昌子 六花句集 200205
にこにこと嬰児のタンポポ寄りてふく 雲所誠子 帆船 200208
タンポポの踏まれて白き血を流す 宮原みさを 花月亭 200208
タンポポにつまづく風のありにけり 宮原みさを 花月亭 200208
象フナてふタンポポ雀逆立ちす 佐藤喜孝 青寫眞 200304
飛行機を描きし昔黄タンポポ 寺門丈明 あを 200507
タンポポの中にD51身じろがず 井上加世子 ぐろっけ 200608
タンポポの綿毛名残もみせず失せ 木村茂登子 あを 200707
冬タンポポ些事を温めゐたりけり 小形さとる 200802
学ヶ丘和タンポポかとしやがみ込む 品川鈴子 ぐろっけ 200904
タンポポやいつも使ひし竹箒 遠藤実 あを 200905
勢揃ひしてタンポポの返り花 岡野ひろ子 201201
毛タンポポ我が人生の行方かな 佐瀬晶子 ろんど 201211
タンポポの穂絮の下に蟻の群 菊地崇之 かさね 201307
タンポポの綿毛ふはふは病疲れ 大日向幸江 あを 201306
タンポポの笑顔さびしい雪予報 鎌田慶子 ろんど 201403
未来都市タンポポだけが昭和なり 田中信行 201407
臼塚にタンポポ根付き咲きほこり 芝宮須磨子 あを 201408
首のべてタンポポの絮唱ひ出す 澤近栄子 京鹿子 201508
タンポポの飛英追ひかけ奥つ城へ 佐藤恭子 あを 201601
庭飾る緑の中のタンポポや 水谷直子 京鹿子 201610
タンポポの絮追ふ鳥のホバリング 七郎衛門吉保 あを 201707
ソチコチにタンポポ笑ふ又一年 水谷直子 京鹿子 201709
タンポポの返り咲きたる白秋忌 藤井美晴 やぶれ傘 201901
タンポポの鉢抱く男いる日向 近藤綾 201906
耳の遠い祖母でも分かるタンポポは 林田麻裕 202006
花屑の中にタンポポ咲き乱れ 菅原朋子 202105
風待ちのタンポポの絮そこここに 黒澤次郎 やぶれ傘 202108
風待ちのタンポポの絮揃ひけり 栗原完爾 春燈 202207
咲ききつてタンポポ天へ還りけり 高村令子 風土 202208

2023年4月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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