3     100句

たうたうと瀧の落ちこむ茂り哉    士朗

  瀑布

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
滝飛沫切り立つ岩に乱反射
小阪律子
ぐろっけ
200111
十六夜の石空打ちの行者滝
黒坂紫陽子
馬醉木
200112
滝落ちて吾に真すぐな師糸あり
栗山よし子
馬醉木
200112
琴滝やみたましづめの絃鳴らす
塩貝朱千
京鹿子
200112
瀧讃ふ大きな聲を出し合ひて
大森ムツ子
ぐろっけ
200112
大声でストレス全て滝壼へ
川副民子
船団
200201
野生派の滝にスカートちょっと濡れ
蔵前幸子
船団
200201
涸滝を雲も猟師も素通りす
大串章
百鳥
200202
黙祷の正午を滝の前にゐる
柴田いさを
船団
200202
主流傍流分かちて瀧落ちにけり
西田もとつぐ
船団
200202
滝はなれ滝の残像なまこ壁
本山卓日子
京鹿子
200202
日に風に瀧は澗れむと身づくろふ
小澤克己
遠嶺
200203
山の宿新そば晒す滝の水
寺田きよし
酸漿
200204
虹描く日も重陽の滝飛沫
西山美枝子
酸漿
200204
滝見えてそれより山の径けはし
長沼紫紅
200204
もう一歩出れば滝壺見える距離
稲畑廣太郎
ホトトギス
200206
滝に来て転調をせし流れかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200206
清滝は小滝ながらも一の滝
阿部ひろし
酸漿
200206
大き幣吊りし小滝の音さやか
阿部ひろし
酸漿
200206
空が近くて涸滝の洞れしまま
仲村青彦
200206
一条の滝十条の水音秘め
稲畑廣太郎
ホトトギス
200207
太陽に吹き上がりたる滝しぶき
大串章
百鳥
200207
滝となり濁流となり滝となり
大串章
百鳥
200207
滝飛沫うねりて山の歪みけり
大串章
百鳥
200207
山毛欅林越しに雄滝の飛沫かな
浅川正
雲の峯
200207
瀧けぶる齢けぶるを待つやうに
中原道夫
銀化
200207
名の滝も鍍金の剥げてをりしかな
松本康司
銀化
200207
平らかに生き垂直に死せる瀧
十見達也
銀化
200207
滝音のはげしき橋を渡りけり
大串章
百鳥
200208
滝に立ちつくして滝になりきれず
大串章
百鳥
200208
大滝の音全山を洗ひけり
徳永真弓
百鳥
200208
一双の山水画より瀧飛沫
小澤克己
遠嶺
200208
壺中へと滝の一念通しけり
川名将義
銀化
200208
一条の滝の力に行場あり
山田弘子
円虹
200208
滝落つる木木の合間に見えかくれ
高木昌子
築港
200208
寸分の隙なき白さ瀧行者
川島真砂夫
200208
せつせつと小滝も虹を架けにけり
大島雄作
200208
七色に裏見の滝の日差しかな
渡部節郎
200208
青瀧や谺かさねて滅びざり
宇都宮滴水
京鹿子
200208
瀧見えて明るくなりし山の径
中道錦子
200208
山中に瀧の音きく石の椅子
中道錦子
200208
滝落ちて水面ゆるりと整へり
田中重子
雲の峰
200208
かづら橋渡りて祖谷の滝を聞く
山口マサエ
雲の峰
200208
丁石や涙の滝音さぐりゆく
三村禮子
酸漿
200208
加速して滝垂直に流れ落つ
栢森定男
あを
200208
滝壺へ球投げ犬をけしかける
品川鈴子
ぐろっけ
200208
滝壺に水の因子の鬩ぎ合ふ
能村研三
200209
一山の天より滝の落つるなり
矢崎すみ子
200209
滝となる水のふるさといづくかな
小野寺節子
風土
200209
滝となりよき名もらひし水のいろ
小野寺節子
風土
200209
滝音をかぶり独房流刑小屋
柴田由乃
風土
200209
フイヨルドの絶壁落つる瀧千条
山下佳子
200209
滝音の線刻仏を包みけり
小田道知
円虹
200209
一村の水を纏めて滝となる
小西石蕗
円虹
200209
とどろきて滝ゆるやかにしなひをり
松永唯道
円虹
200209
滝壼を出でて流転の水となる
進青亀
円虹
200209
滝けぶり阿鼻叫喚の水の声
長谷川守可
百鳥
200209
滝口を天の最中に押し上ぐる
鷹羽狩行
200209
八段の滝の五段目まで上がる
朝妻力
雲の峰
200209
吊橋や滝は見えねど滝の音
十河恭子
雲の峰
200209
葛城に滝の音聞く日曜日
渡辺周子
雲の峰
200209
全山の歓喜や瀧の吹き割るる
曷川克
遠嶺
200209
瀧の音響き案内人の黙
石山民谷
遠嶺
200209
滝頭日の斑の遊び静かなり
池田草曷
雨月
200209
一筋の滝の連山引締むる
池田草曷
雨月
200209
脳天の蓋開けて聴く滝の音
朱間繭生
銀化
200209
落ちる瀧水の胆力見てをりぬ
渡辺知美
銀化
200209
滝の水落ちる刹那に後悔す
島貫アキ子
銀化
200209
滝飛沫橋の朱塗りをあざやかに
栢森定男
あを
200209
人影の佇ちて滝音乱れけり
長沼三津夫
200209
滝水のうすく辷れるひとところ
佐藤佐代子
200209
滝にひとり来し方が見え欹てる
堀内一郎
あを
200209
徐ろに手帳より出す瀧の音
堀内一郎
あを
200209
滝壺の水やはらかくなり流る
小西瑞穂
ぐろっけ
200209
月山に爺のみの知る瀧ありぬ
高沢昌江
ぐろっけ
200209
滝のまへ神輿迎への火のゆらぎ
東尾淀子
馬醉木
200210
那智まつり火責めの滝の轟々と
東尾淀子
馬醉木
200210
滝の面をわが魂の駈け上る
後藤比奈夫
ホトトギス
200210
真剣の光を帯びて滝沈む
高木晶子
京鹿子
200210
滝壷と阿吽の間合日がさして
高木晶子
京鹿子
200210
阿修羅滝阿修羅の心ゆりさます
高木晶子
京鹿子
200210
女滝そばだつ岩をけむり落つ
高木晶子
京鹿子
200210
魚止めの滝魚よりも光散らす
高木晶子
京鹿子
200210
いくつもの滝に紛るゝひとごころ
高木晶子
京鹿子
200210
根こそぎの大木滝に引つ掛かり
甲斐遊糸
百鳥
200210
滝までを歩くと決めし一歩かな
阪上多恵子
雨月
200210
滝落ちて水の鼓動の伝はり来
塩川雄三
築港
200210
その奥の滝見えてをり付書院
田邊英夫
円虹
200210
一瞬に纏ふも霊気瀧行場
橋本佐智
円虹
200210
夕日の滝の一物仕立てかな
大嶋康弘
銀化
200210
延命水飲み干し仰ぐ那智の滝
藤野澪子
春耕
200210
決まりたる筋をひたすら滝の糸
渡邊誓不
200210
白糸の世にも閑けき滝の音
渡邊誓不
200210
糸滝の落ちきり淀むこともなし
渡邊誓不
200210
滝殿や四方よりの風匂ひたち
粂谷京子
200210
滝行の不動明王と眼の合へり
熊口三兄子
ぐろっけ
200210
薔薇を見て疲れきし目に小滝あり
三宅句生
馬醉木
200211
白糸の丈を揃へて滝襖
鷹羽狩行
200211
滝しぶくところ苔むす木も石も
鷹羽狩行
200211
滝落つる泡に青さのありにけり
羽根田和子
百鳥
200211

 

2020年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。