涼 し 13    200句

転寝やお骨のはたの涼しうて    古館曹人   妻死す

涼し  涼気

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
星涼し金環食のありし空 藤浦昭代 ホトトギス 201210  
灯台を臨む食堂灯の涼し 松本三千夫 末黒野 201210  
人涼し俳句一つに結ばれて 古賀しぐれ ホトトギス 201210  
気の強き子の涼しさの泣き黒子 辻美奈子 201210  
森に入れば涼しき風の織りなせる 大橋晄 雨月 201210  
あかつきの湖に翔ぶものみな涼し 佐々木紗知 京鹿子 201210  
風涼し電気自動車占める街 谷口俊郎 201210  
涼しさや愁眉描きて人形師 荒井千瑳子 201210  
涼しさの指先釈迦の説法印 間島あきら 風土 201210  
涼しげに寝そべる猫や控の間 長濱順子 201210  
涼しくて老いたることを笑ひ合ふ 柴田佐知子 201210  
涼しくて新聞隅々まで読みぬ 神谷耕輔 201210  
旅涼し友の情に身を委ね 高橋照子 雨月 201210  
坊跡の荒石垣や月涼し 藤井君江 馬醉木 201210  
養老の霊水ふふみ涼しけれ 服部珠子 雨月 201210  
夕涼し音立て刻む畑のもの 村上光子 馬醉木 201210  
龍之介のホ句遺る茶屋風涼し 堀田こう 雨月 201210  
涼しかりけり死に方を論ずれば 荒井千佐代 201210  
涼しけれ身を飾るものみな外し 武政礼子 雨月 201210  
路地裏を掃いて涼しき風通す 柴田久子 風土 201210  
露涼し魁夷の青き世界かな 竹内悦子 201210  
老杉の風のまにまに頭の涼し 木多芙美子 春燈 201210  
木偶小屋の引幕涼し初演待つ 塩路隆子 201210  
尺差しの氏名涼しき妣の筆 座古稔子 201210  
墨書して壁に涼しき座右の銘 史あかり ぐろっけ 201210  
雌軍鶏の涼しく立てり夕かげり 大湾宗弘 万象 201210  
鐘涼し階のぼるわらぢ虫 藤原若菜 春燈 201210  
腹ばひの涼しさわれに羊らに 南うみを 風土 201210  
指先の法輪涼し観世音 大坪景章 万象 201210  
浮玉の旗ひらひらと月涼し 伊藤美音子 万象 201210  
病む地球ガイア知るや知らずや月涼し 千田敬 201210  
表札は未だ夫の名灯涼し 安田とし子 ぐろっけ 201210  
尾鰭まで蘭鋳に似る雲涼し 小川玉泉 末黒野 201210  
堂涼し若冲「月夜の芭蕉図」絵 橋添やよひ 風土 201210  
月涼し町のはづれのこんにやく屋 上谷昌憲 201210  
大寺の涼しき音の文庫鍵 中村洋子 風土 201210  
もらひ湯や母と仰ぎて星涼し 山崎郁子 万象 201210  
オリンピック結果だけ観て涼しかり 塩田博久 風土 201210  
竹林に抜け道ひとつ風涼し 加藤静江 末黒野 201210  
わた菓子の袋ふんはり月涼し 大川ゆかり 201210  
ヒマラヤの岩塩ピンク風涼し 坂上香菜 201210  
御用邸跡の公園滝涼し 松本三千夫 末黒野 201210  
坪庭は鴎外を知る風涼し- 東秋茄子 京鹿子 201211  
津島笛朝の川面に来て涼し 味村志津子 雨月 201211  
地球今涼し兜太と水母居て 竪山道助 風土 201211  
大寺の楠の枝ぶり蝉涼し 大橋伊佐子 末黒野 201211  
船長の母音涼しき地中海 竪山道助 風土 201211  
千年と言ふ涼しさの樅の樹下 笹倉さえみ 雨月 201211  
千一体の千手をろがみ秋涼し 酒井秀郎 返り花 201211  
蝉涼し富士のかたちの釘隠し 有本惠美子 ろんど 201211  
青年の会釈の涼しセーヌ河畔 藤井久仁子 ぐろっけ 201211  
甲子園を目指す走りや月涼し 上月智子 末黒野 201211  
星涼し風の磨ける山上湖 齋藤晴夫 春燈 201211  
湯上りを抜けゆく風の秋涼し 坂口郁子 末黒野 201211  
森出づる日の眩しさや朝涼し 小川玉泉 末黒野 201211  
新聞紙に寝かせ涼しき高野槙 坂口夫佐子 火星 201211  
麩饅頭包む笹の葉香の涼し 岡野里子 末黒野 201211  
子規自筆伊予青石の句碑涼し 塩見英子 雨月 201211  
涼しさを分かち合ひたる大広間 村田岳洋 ろんど 201211  
涼しさを眼に逆光を戻る馬 大畑善昭 201211  
涼しさよ稲荷の小さき扉あき 島谷征良 風土 201211  
涼しさや丈長く着て峡泊り 清海信子 末黒野 201211  
涼しかりけり死に方を論ずれば 荒井千佐代 201211  
涼しいなジェットコースターに風が飛ぶ 塩路遼 201211  
十年の旅券更新秋涼し 塩見英子 雨月 201211  
車椅子自由に使へ廊涼し 小川玉泉 末黒野 201211  
秋涼しサラダボールを木に変へて 栗原公子 201211  
秋涼し伝ひ歩きの妻の音 酒井秀郎 返り花 201211  
夕涼し猫の寄り合ふ外階段 大内幸子 六花 201211  
涼しさの噴き出したりポンプ井戸 岡野里子 末黒野 201211  
せせらぎの灯影涼しや峡の宿 片岡久美子 201211  
海豹の旋回妙技涼しかり 伊東和子 201211  
腕時計外づせしのみに涼しとも 小倉正穂 末黒野 201211  
若き日を皆が涼しく語らるる 安原葉 ホトトギス 201211  
車椅子を伴侶と定め涼しけれ 堀内五齢 春燈 201211  
嗣治の白の涼しき裸婦画像 手島靖一 馬醉木 201211  
百畳の涼しき御堂読経流る 佐瀬晶子 ろんど 201211  
仁右衛門島の由緒語れば涼しかり 大場ひろみ 馬醉木 201211  
八十九齢知足の心涼しけれ 大橋敦子 雨月 201211  
畑涼し日の入りあとの一仕事 大木清美子 201211  
星涼し湯浴み仲良く古希と喜寿 岡野ひろ子 201211  
日輪をよぎる金星翳涼し 竹下陶子 ホトトギス 201211  
日と月の入れ変はりたり海涼し 石脇みはる 201211  
砂に寝て星の涼しき御前崎 酒井秀郎 返り花 201211  
佐比売嶺を躍りいでたる月涼し 竹下陶子 ホトトギス 201211  
今日連れて昇る太陽まだ涼し 古川忠利 ろんど 201211  
縁涼し手斧跡ある千年家 荒木稔 ぐろっけ 201211  
なんとなく情報外にゐて涼し 北川英子 201211  
黒漆の床の涼しき好文亭 舩坂輝美子 万象 201211  
ねぎらひの訛風より涼しくて 小倉正穂 末黒野 201211  
みづうみを眼下に句碑の涼しさよ 大坪景章 万象 201211  
闇を行く沖の灯涼し崎泊 前川美智子 末黒野 201211  
釣銭にまざる新札秋涼し 生方義紹 春燈 201212  
尊きは涼しさ谷の磨崖佛 丸井巴水 京鹿子 201212  
渓深く橅林涼し仙山線 松井洋子 ぐろっけ 201212  
瀬戸内の航跡涼し大橋四つ 松本アイ ぐろっけ 201212  
新住所おぼえて道も朝涼し 森田子月 ぐろっけ 201212  
岩棚へ着地せる音涼しかり 松本文一郎 六花 201212  
回送電車涼しげに通過せり 竹内弘子 201212  
夕涼し猫の寄り合ふ外階段 大内幸子 六花 201212  
あひ触れずあひ光り合ひ星涼し すずき巴里 ろんど 201212  
ざりがにの涼しき川の鼓動聞く 竹下陶子 ホトトギス 201212  
竹林の涼しき豆腐いただきぬ 北村ちえ子 六花 201212  
ロボットの働く職場涼しけれ 村田岳洋 ろんど 201212  
退院の近き沙汰聞く涼しさよ 安原葉 ホトトギス 201301  
星の夜のベンガル湾の風涼し 高柳正幸 やぶれ傘 201301  
帷子は涼しげなれど着しことなし 後藤比奈夫 ホトトギス 201301  
涼しさに魚の会話のきこえさう 岩岡中正 ホトトギス 201301  
馬の目の涼し流鏑馬馬場に待ち 松井洋子 ぐろっけ 201301 日光東照宮流鏑馬神事
諷詠の心に寄れば秋涼し 水田むつみ ホトトギス 201302  
海よりの風の涼しき松原に 宮崎正 ホトトギス 201302  
瀬音より秋の涼しさ誘へる 宮崎正 ホトトギス 201303  
鐘涼し階のぼるわらぢ虫 藤原若菜 春燈 201303  
新聞紙に寝かせ涼しき高野槙 坂口夫佐子 火星 201303  
みどりごの旋毛をなぞる涼しさよ 広渡敬雄 201303  
時といふ岸に涼しく氷川丸 木暮陶句郎 ホトトギス 201304  
この町の名残惜しめば涼しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
神職の浅葱の袴涼しげに 須賀敏子 大宮吟行 201305  
帰路は又海越えてゆく涼しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
面影を追へば涼しき龍野かな 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
座敷蔵暗しと入りて涼しとも 野沢しの武 風土 201305  
シャンデリア涼しホテルの華やぎに 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
遺墨見る充福の時悶とは涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
シャンデリア星を集めし涼しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
露涼し熱く語りし日は遠し 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
涼しさや蕪村の裔といふ佳人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
手作りの短冊配る涼しさよ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
再手術名医にゆだね露涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
二た三言交す言葉の涼しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
投票を終へて涼しき幹事かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
クラクション涼しく響く鉄の橋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
虎涼し自力優勝消滅す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
虚子遺墨一字一字に灯涼し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
看護師の楚々と涼しき笑顔かな 稲畑汀子 ホトトギス 201307 看護師へ
涼しさを繋ぎて都心副都心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
露涼し熱く語りし日は遠し 稲畑汀子 ホトトギス 201307  
かおりんのガイド涼しく訛りをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
風涼し欅の洞をのぞきこむ 田中藤穂 あを 201307  
虚子踏みし甲板に立つ涼しさよ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
再手術名医にゆだね露涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201307 魚谷先生へ
二回目の手術涼しく終りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
よもぎ餅食べて馬籠の川涼し 丸山酔宵子 かさね 201307  
涼しさや裾タワーの灯ひろがりに 吉成美代子 あを 201308  
かはせみの木杭涼しく残りけり 坂口夫佐子 火星 201309  
野外能涼しき月の出でにけり 烏居美智子 ろんど 201309  
明け切らぬ光のカーテン涼しかり 筒井八重子 六花 201309  
百足標縄古りて涼しき山社 中田のぶ子 ろんど 201309  
飛行雲連れきて小樽涼しかり 石坂比呂子 ろんど 201309  
湖に人の住む島寺涼し 大石よし子 雨月 201310  
古切手貼つて涼しき風を呼ぶ 福永尚子 ろんど 201310  
大佛に継ぎ接ぎあまたあり涼し 深澤鱶 火星 201310  
月涼し甕にあしたの水満たす 杉浦典子 火星 201310  
月涼し集ふ父祖の地蔵開き 相沢有理子 風土 201310  
月涼し湖は鱗の波たたみ 藤岡紫水 京鹿子 201310  
卒寿の母と語る来し方湖涼し 伊東和子 201310  
渓流の瀬音涼しや雲ヶ畑 松田和子 201310  
全快の夫や涼しき長寿眉 塩路隆子 201310  
川風に襟元涼し雲ヶ畑 松田和子 201310  
宇宙儀の星座数へる涼しさよ 大川ゆかり 201310  
石をもて水もて鎧ひ城涼し 古賀しぐれ ホトトギス 201310  
星涼し口笛を吹くまだ吹ける 大川ゆかり 201310  
星涼し「銀河鉄道の夜」を読む 中井弘一 201310  
漁り火の寄りては離れ星涼し 松本三千夫 末黒野 201310  
虚子慕ひ学びきし道露涼し 安原葉 ホトトギス 201310  
鐘塚を涼しく虚子の訪ひしこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201310  
少年の歌声涼し弥撒の朝 榎美幸 万象 201310  
兜煮の鯛の目玉の涼しさよ 杉浦典子 火星 201310  
砌とふ文字ありなんとなく涼し 辻美奈子 201310  
六段の調べ涼しき野点かな 鳥井美智子 ろんど 201310  
連山を仰ぎしあとの涼しさよ 高倉恵美子 201310  
涼しさに振つて水切る小笊かな 松田泰子 末黒野 201310  
涼しさう目高すいすい水の中 筒井八重子 六花 201310  
涼しけれ握手いとはぬ卒寿の師 大橋淳一 雨月 201310  
涼しかりスパンコールの衣揺るる 高田令子 201310  
秋涼し牧場を分つ朝日影 小柳千美子 かさね 201310  
幽遽の聖地の室生蝉涼し 室伏みどり 雨月 201310  
海望む丘の墓域や風涼し 岡田史女 末黒野 201310  
迷路めく路地風涼し荷風の居 平城靜代 201310  
無心てふ涼しさのあり陶工房 松岡和子 201310  
書斎涼し学ぶ姿勢の夫想ふ 相沢有理子 風土 201310  
棺上刀湾刀の形涼しけれ 森屋慶基 風土 201310  
蕉翁像へ真つ直ぐ通す風涼し 大川暉美 末黒野 201310  
館涼し折紙付きの蒔絵太刀 石橋萬里 ぐろっけ 201310  
水路閣てふ明治の遺産涼しかり 小河原清江 201310  
八角堂摩尼の切り絵の白涼し 豊田高子 万象 201310  
俳句とは信仰と言ふ人涼し 古賀しぐれ ホトトギス 201310  
波音の届く本堂朝涼し 宮田香 201310  
最北の鉄路尽きたる駅涼し 伊藤純子 201310  
灯の涼し藍のいろ濃き手塩皿 福永幸子 末黒野 201310  
店先の木賊涼しや甘味店 和田勝信 かさね 201310  
待合の粗壁涼し鳥語降る 石黒興平 末黒野 201310  
月涼し譲れるものは皆ゆづり 土屋草子 ろんど 201310  
衣をたたむ母の習慣朝涼し 伊東和子 201310  
闇涼し霊気は遠き星にこそ 水野恒彦 201310  
院庭に配す十五の石涼し 岡淑子 雨月 201310  
パラボラの大いなる皿星涼し 細川洋子 201310  
釣人の眠る始発や秋涼し 川井素山 かさね 201311  
早立ちの一学級や朝涼し 吉田きみえ 末黒野 201311  
銭湯の窓に実景富士涼し 北尾章郎 201311  
橋畔に涼しく在すマリア像 祐宗千代子 雨月 201311 涼し→ 14

 

2015年8月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。