涼 気     49句

炎天を槍の如くに涼気過ぐ   飯田蛇笏   白嶽

涼し  涼気

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
一堂に円空仏の涼気みつ 松崎鉄之介 199809  
合掌村産土神にみつ涼気かな 松崎鉄之介 199809  
ストローを細き涼気の昇りゆく 林翔 199908  
一山の涼気すなはち杉の直 鹿野佳子 200011  
外つ国へ急報届く涼気かな 能村研三 200107  
睡りより死へと涼気のながれゐて 能村登四郎 200108  
青々と涼気を籠めし竹の節 島崎晃 遠嶺 200109  
竹幹を涼気の昇る嵯峨野かな 島崎晃 遠嶺 200109  
漬物蔵その不思議なる涼気かな 田辺博充 200109  
痩身の誰より先に知る涼気 能村登四郎 羽化 200110  
大仕込み桶は涼気を抱きかかふ 岸はじめ ぐろっけ 200112  
百疊はある藤棚に涼氣棲む 中原道夫 銀化 200208 唐津城
鬼気涼気巨大石筍呼吸する 土肥屯蕪里 雲の峰 200209  
翌檜の巨木を仰ぐ涼氣かな 石田邦子 遠嶺 200209  
瓔珞の絢爛にして涼気満つ 阿部ひろし 酸漿 200310  
寝ころべば身体は山河涼気生る 関洋子 200410  
佇めば小滝ながらの涼気あり 永田二三子 酸漿 200410  
涼気いま身のすみずみに初心我れ 小澤克己 遠嶺 200509  
三番叟涼気だんだん降りて来し 岡崎桂子 対岸 200511  
鐘楼へ山の涼気の集まり来 坪井洋子 200609  
鑿跡の残る銀山涼気満つ 桜井菜緒 200611  
白線の引かるグランド涼気みつ 矢澤壽美 200611  
押入にひそみゐたりし夜の涼気 渡邉友七 あを 200611  
涼気満つ一萬本の杉木立 小城綾子 200709  
花川戸の履物店に涼気みつ 佐藤ふみ子 200709  
炎天にとつて返して涼気過ぐ 神蔵器 風土 200710  
竹人形の髪の先まで涼気かな 安達実生子 200809  
水紋の同心円や涼気生む 泉田秋硯 200811  
慈悲相の露座仏に受く涼気かな 新堀満寿美 末黒野 200910  
撫で肩の観音さまの涼気かな 村上絢子 馬醉木 200910  
江戸図絵の橋の名にある涼気かな 能村研三 201008  
地を叩く鹿のささらの涼気かな 能村研三 201009  
踏み込めぬ樹海地の底より涼気 靜寿美子 ぐろっけ 201009  
荒目刃の氷のこぎり涼気なる 能村研三 201010  
炎帝に抹殺されし涼気かな 駒井でる太 201012  
室内に風の道あり涼気あり 佐野つたえ 風土 201110  
涼気満つ東尋坊の黒い崖 加藤峰子 201110  
岩盤浴地下に涼気の水琴窟 松木清川 ぐろっけ 201110  
倒木に苔生えてゐる涼気かな 高橋あさの 201209  
登り来てまず神杉の涼気受く 菅野日出子 末黒野 201211  
永訣の畢山の筆や涼気立つ 鳥居美智子 ろんど 201312  
細雨の真鯉ひらりと涼気かな 高橋あさの 201509  
西塔の内陣に満つ涼気かな 落合絹代 風土 201510  
涼気漂ふ円空の木端書 吉田政江 201510 高山千光寺
目礼に目礼返し涼気過ぐ 望月晴美 201510  
ビオロンとサンドアートの涼気かな 石田きよし 201609  
奔放な高校生の句の涼気 七郎衛門吉保 あを 201708  
生れたてのこゑ張るパンダ涼気満つ 卜部黎子 春燈 201709  
「手の椅子」に座して涼気をもらひけり 持田信子 春燈 201810 岡本太郎美術館

 

2019年7月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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