睡 蓮 3     100句

睡蓮に鳰の尻餠いくたびも   川端茅舍   定本川端茅舍句集

睡蓮  未草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
睡蓮の咲き始めたる日の盛り 五ケ瀬川流一 六花 201008
睡蓮に佇ずめば鯉つどひけり 杉本綾 201009
睡蓮の眠りをさそふ魔女の杖 荒井書子 馬醉木 201009
睡蓮のとびとびに五指ひらくかな 長田等 201009
睡蓮と波と光のシンホニー 山本無蓋 201009
睡蓮の黄金の蕊を掲げけり 中根美保 風土 201009
睡蓮や良き日たまはる吟行日 岡久枝 酸漿 201009
睡蓮や鯉の魚紋に水匂ひ 橋場美篶 末黒野 201010
睡蓮に真夜をかしづく黒き鯉 荒木甫 201010
睡蓮の反橋渡り句碑尋むる 和田崎増美 雨月 201010
大輪の睡蓮真白清しかり 桂敦子 201011
睡蓮の閉づる時間へ咲き急ぐ 湯川雅 ホトトギス 201011
睡蓮の水方円に従へり 直江裕子 京鹿子 201011
睡蓮の白ひといろに法の池 和田崎増美 雨月 201011
睡蓮や昨日と同じ花の数 須賀敏子 あを 201011
枯れもせず池の睡蓮春立ちぬ 小川玉泉 末黒野 201105
亀の押す睡蓮の葉の鉄色に 山田六甲 六花 201105
睡蓮のモネの絵親し初夏の風 松田和子 201108
モネの絵に勝る睡蓮比叡山 松田和子 201108
支那鉢も咲く睡蓮も師の形見 木下慈子 馬醉木 201108
睡蓮の水面見てゐて雨を知る 高橋将夫 201108
睡蓮の池を見つめてモネごこち 横田矩子 201109
睡蓮の隙間自在のあめんばう 大坪景章 万象 201109
睡蓮の静かに閉ぢて暮れなづむ 鎌倉喜久恵 あを 201109
睡蓮や経のまつはる鎖樋 鈴木一三 末黒野 201110
睡蓮の水飲んでゐる猫の舌 根本ひろ子 火星 201110
睡蓮の水の中からオラトリオ 岩岡中正 ホトトギス 201111
睡蓮に沼ふところの静寂かな  河野美奇 ホトトギス 201112
南門へ渡る睡蓮浄土かな 雲所誠子 風土 201201
古瓶の枯睡蓮や微笑庵 黒澤登美枝 201205
睡蓮へ飛び石一つ二つ三つ 鶴濱節子 始祖鳥 201206
睡蓮の目ざめぱつちり金の蕊 上原重一 201207
睡蓮のゆるるにまかす水輪かな 吉弘恭子 あを 201207
日の中に睡蓮めざむ倭のいろに 吉弘恭子 あを 201207
睡蓮のすこし離れしにごり水 芝宮須磨子 あを 201207
氏素性なき睡蓮の淨らなり 宮崎左智子 201208
睡蓮の一花をかかぐ夜明け前 福島せいぎ 万象 201208
睡蓮を揺らす黒衣のやうな鯉 石田きよし 201209
睡蓮や眠りかけたるバギーの子 岡澤田鶴 201209
睡蓮や波紋うかせて魚跳ねる 安田一郎 京鹿子 201209
睡蓮の葉を騒がせり鯉の鰭 山本無蓋 201209
睡蓮のそこはかとなく水匂ふ 根本ひろ子 火星 201209
睡蓮に集まる光掬ひたし 宮田香 201209
睡蓮や池の漣ほしいまま 青木ちづる 201209
睡蓮を揺らす黒衣のやうな鯉 石田きよし 201209
睡蓮や頼りなく翔ぶ蜻蛉かな 吉弘恭子 あを 201210
睡蓮にひと呼吸せる蝶の翅 吉弘恭子 あを 201210
睡蓮や雨止むらしき空の色 廣瀬雅男 やぶれ傘 201210
葦高し睡蓮の風とめかねて 吉弘恭子 あを 201210
睡蓮へさざなみ風は木々を抜け 安藤久美子 やぶれ傘 201211
睡蓮に巻葉を添へて活けにけり 國保八江 やぶれ傘 201301
睡蓮の咲くころあひに宿を出る 須賀敏子 あを 201308
睡蓮やスーチーさんの髪飾り 山本孝子 ろんど 201309
睡蓮の水珠走り風渡る 後藤克彦 かさね 201310
睡蓮の咲き極まりて散るばかり 中島知恵子 雨月 201310
風一縷モネの睡蓮より生まる 山田天 雨月 201310
睡蓮を眠らす雨の瑞光寺 岩木茂 風土 201310
お屋敷の朝の睡蓮モネは居ず 池田久恵 ぐろっけ 201311
睡蓮の葉は花よりも風を知る 中野匡子 ホトトギス 201401
睡蓮や光の遊ぶモネの庭 鈴木照子 201407
牛蛙鳴き睡蓮の池揺する 江木紀子 雨月 201408
葉畳に白睡蓮の白極め 江木紀子 雨月 201408
山門自在睡蓮は白耀かす 浜福惠 風土 201408
睡蓮鉢二輪も咲けばいつぱいに 白水良子 201409
睡蓮の目覺め佳きもの、悪しきもの 久保東海司 201409
睡蓮の万の静寂や亀浮かぶ 藤原照子 201409
睡蓮の睡りをくぐり稚魚の群 浜福惠 風土 201409
睡蓮の黄花青花モネの池 福島せいぎ 万象 201409
睡蓮の真白なりけり法の池 密門令子 雨月 201409
睡蓮の葉照りかげろふ多宝塔 田中貞雄 ろんど 201409
睡蓮を見てモネ思ふそれも陳腐 後藤比奈夫 ホトトギス 201410
睡蓮や水にしたがひ水に和す 島田喜郎 201410
睡蓮の間に間にありし水の闇 湖東紀子 ホトトギス 201410
睡蓮のそよぐことなき葉を広げ 湖東紀子 ホトトギス 201410
睡蓮のいくつ咲いても淋しかり 梅村すみを 201410
埴輪立ち睡蓮揺るる神の池 磯野しをり 雨月 201410
和州くんなか睡蓮は佛陀の黄 西田孝 ろんど 201410
睡蓮が庭で華添へ琳派展 伊吹之博 京鹿子 201410
睡蓮の水面に消えし憂ひかな 鴨下昭 201410
睡蓮の一面覆ふ沼の黙 川上久美 ろんど 201411
睡蓮は広がってから考える 津波古江津 船団 201505
睡蓮の水の濁りも春めきぬ 荒井和昭 201506
睡蓮の眠りに着きぬ午後三時 福田禎子 末黒野 201509
睡蓮の紅よりも黄の際立てり 大橋胱 雨月 201510
くちぼその死は睡蓮の葉の上に 原田達夫 箱火鉢 201511
夢の数ほど睡蓮の咲きにけり 岩岡中正 ホトトギス 201511
睡蓮の浮き葉浮き葉に散紅葉 杉山瑞恵 雨月 201602
モネの睡蓮静寂に石を投げ 大日向幸江 あを 201608
睡蓮の自若篠つく雨の中 楠原幹子 201608
睡蓮やここにはじまる神田川 山田春生 万象 201609
睡蓮の花蕊日ざしを照り返す 山本とく江 万象 201609
睡蓮の遠くの花のひかりけり 穂苅照子 万象 201609
睡蓮や鉄の門扉の開かれて 黒滝志麻子 末黒野 201609
睡蓮の鉢を栖に雨蛙 駒井でる太 馬醉木 201610
雨に佇つモネの睡蓮モネの青 高木晶子 京鹿子 201611
睡蓮や池の余白を雨意の風 安斎久英 末黒野 201611
睡蓮の動くや鯉の跳び跳ねて 長田厚子 末黒野 201611
睡蓮の水に秘したきことのあり 吉田順子 201612
晴れ切つて睡蓮覆ひ尽す沼 河野美奇 ホトトギス 201612
睡蓮も抱つこのややも眠くなる 河野美奇 ホトトギス 201612
睡蓮 →4      

 

2017年6月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
17/08/01 2017年8月1日 2017年8月1日