未 草       94句

睡蓮  未草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
水位出でし安堵に未草は咲く 大橋敦子 雨月 199808  
旅づかれ水涼しくて未草 田中藤穂 水瓶座 200002  
群れ乱すこと許されずひつじ草 志野蕗子 200010  
しづかなる池こそよけれ未草 盛良孝 200010  
未草咲く頃下山バスの便 品川鈴子 船出 200104  
漣にたたむ旅愁やひつじ草 岩崎きゑ子 馬酔木 200108  
呉州扁壺観し目に展け未草 桑田青虎 ホトトギス 200109  
祖父の手に成りし泉水ひつじ草 駒井でる太 200109  
未草ここで生まれて育ちけり 佐藤京子 百鳥 200111  
黙っている老人に応えひつじ草 山田緑光 海程 200112  
水のたなごころの上に未草 足立幸信 200202  
鯉寄りて少し揺れたる未草 野村信幸 200208  
きのふ蛇泳ぎわたりし未草 黒田咲子 200208  
奥滋賀に浮かべて静か未草 須賀敏子 あを 200210  
伝へ得ぬ思ひの夛し未草 山荘慶子 あを 200210  
ポンペイの壁画の女未草 鈴木勢津子 200210  
水鉢に一花を上ぐる未草 岡田章子 ぐろっけ 200309  
雲映し池塘賑やか未草 須賀敏子 あを 200310  
一塊の風を映せりひつじ草 宮川みね子 風土 200310  
未草開花待ちゐるカメラマン 岡村容子 築港 200311  
鯉につつかれ目覚めしか未草 桑島啓司 200311  
風吹けば浮島揺らぐ未草 藤田京子 ぐろっけ 200312  
老境に入りきれざる未草 橘沙希 月の雫 200404  
さざ波のきらめきに覚め未草 神山ゆき子 200408  
雨を呼ぶ風の行くへや未草 永田歌子 遠嶺 200411  
未草鳳鳳堂を逆しまに 藤田京子 ぐろっけ 200411  
未草暮六つを指す江戸時計 森山のりこ あを 200508  
泥眼や天水に浮く未草 寺田すず江 200509  
雨あとの日差はきはき未草 松岡隆子 200510  
サイレンに目覚めをりけり未草 高松由利子 火星 200510  
日常を遠巻きにしてひつじ草 木山杏理 京鹿子 200511  
唐門を開かずの門に未草 宮津昭彦 200609  
八甲田山映りし沼や未草(睡蓮沼) 名取袿子 200611  
未草ひらき音なき宙となり 近藤きくえ 200709  
ひつじ草水甕のつや幾百年 長崎桂子 あを 200710  
水音に魂のとけこむ未草 本多俊子 200710  
昼ながら音無き世界未草 佐治奈津 雨月 200711  
深呼吸できた喜び未草 近間雄道 やぶれ傘 200808  
曇日の時をたがへず未草 阿部ひろし 酸漿 200808  
おしくらの亀の浮石ひつじ草 久保田美智子 200808  
未草寝入る水面の月あかり 池部久子 酸漿 200809  
咲くほどに池も清らや未草 浅野恵美子 酸漿 200809  
やうやうに目覚めて淡し未草 青木政江 酸漿 200809  
池ながら動く水あり未草 徳丸峻二 風土 200810  
未草雲浮く隙のなきほどに 吉沢陽子 200810  
枯れゐたる葉もあり秋のひつじ草 藤原春子 六花 200901  
旅心姫逃池の未草 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
未草朝の山気の白を抱く 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
身の丈に生くや清しき未草 佐藤弘香 ろんど 200909  
小さきもののせて息づく未草 篠原幸子 春燈 200909  
一巻葉花と競ひし未草 鈴木武夫 200909  
ひつじ草寄り離る性古都の風 高埜良子 春燈 200910  
良寛の澄みし書の跡ひつじ草 前島佐喜子 炎環 200910  
その頃の底なし沼や未草 関根喜美 200910  
未草カリヨンに花閉ぢにけり 伊藤季実 炎環 200910  
雲切れて来し隠沼の未草 河合とき 末黒野 200911  
未草を遠まなざしに観世音 粟倉昌子 201009  
未草開くを待てり画学生 水原春郎 馬醉木 201107  
谷戸深き池の澱や未草 山崎稔子 末黒野 201108  
未草鯉ゆるやかに反転す 小山繁子 春燈 201108  
未草宇宙受信の刻を待つ 野口喜久子 ぐろっけ 201109  
水泡より生まれたところ未草 山口ひろよ 201111  
トロ箱に特価で売られ未草 松井洋子 ぐろっけ 201209  
橋脚は天保七年ひつじ草 南奉栄蓮 風土 201211  
未草閉ぢ一景を閉ざしたる 湯川雅 ホトトギス 201212  
山の影映る沼面のひつじ草 玉田瑞穂 万象 201212  
金打や副将軍の未草 烏居美智子 ろんど 201309  
隠沼に小灯り点すひつじ草 能村研三 201310  
未草弁天堂を囲みたる 内藤恵子 万象 201311  
遠きほど白きよらかな未草 田所節子 201408  
昼からの刻の長さや未草 吉田葎 201409  
雨粒か鯉の吐息か未草 野村重子 末黒野 201409  
未草鯉のあぎとふ寺の池 辻井ミナミ 末黒野 201410  
文知摺石の鏡石てふ未草 阿部綾子 ろんど 201410  
二時の陽を鋭角に受けひつじ草 上野紫泉 京鹿子 201411  
ほとばしる暗渠の水や未草 岡田史女 末黒野 201509  
水中に明日待つ蕾未草 仙頭宗峰 万象 201509  
筑波嶺の風に吹かるるひつじ草 石橋邦子 春燈 201509  
神のこゑ湧くごと午後の未草 水野恒彦 201510  
雨静か姫逃池の未草 山田閏子 ホトトギス 201512  
モネの部屋出でてもモネの未草 岸本順子 京鹿子 201601  
未草鳥語に醒めてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
佇みて屈みて愛づる未草 神谷さうび 末黒野 201610  
水嵩を使ひ切つたる未草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707  
未草山気霊気に目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707  
鯉の尾の起こして廻る未草 山口ひろよ 201708  
亀三匹捨てる企てひつじ草 田尻勝子 六花 201708  
峡の日の淡きに目覚め未草 黒滝志麻子 末黒野 201710  
未草目覚め始めし尾瀬ヶ原 今井康子 201712  
未草眠たく咲いて真昼なる 井上石動 あを 201808  
天水のゆたかに溢る未草 寺田すず江 201909  
雨上がり大瓶に咲く未草 小林紫乃 春燈 201909  
未草長けゐて支へ合ひをりぬ 廣畑育子 六花 201910  
水澄んでまだ咲いてゐる未草 田中藤穂 あを 201912  

 

2020年6月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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