素 秋   30句

金秋  白秋  素秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
帆船の綱の造形素秋なり 能村研三 200010
どの遺書も母上様とある素秋 栗山恵子 雨月 200111
湯の町の端より暮るる素秋かな 竪ヤエ子 雲の峰 200501
全身に素秋のひかり貰ふ朝 出来由子 200511
石蹴つて石の昂り嵯峨素秋 鈴鹿仁 京鹿子 200610
小峰城より素秋三百六十度 千田百里 200611
一川の眦上げてゆく素秋 ほんだゆき 馬醉木 200612
噴煙を素秋の白とおもふかな 辻直美 200612
ゆつくりと星座組まるる素秋かな 加藤京子 遠嶺 200812
歌舞伎座へ素秋の風を道連れに 橋本良子 遠嶺 200912
白秋をしのぶ素秋や帆型の碑 楠原幹子 201112
野も山も素秋に入りぬ水の唄 和田照海 京鹿子 201202
隣人といふ遠きもの素秋かな 水野恒彦 201211
言の葉を紡ぎ紡ぎて素秋かな 亀井福恵 京鹿子 201401
素秋の山織部の魂と出合ひたる 鈴木初音 201412
竹林の径はひとすぢ嵯峨素秋 鈴鹿仁 京鹿子 201610
写経する素秋高野の別世界 七郎衛門吉保 あを 201611
ビル街の辻に素秋の風立ちぬ 東小薗美千代 末黒野 201611
風素秋毛並揃うて来る羊 甲州千草 201711
風素秋毛並揃うて来る羊 甲州千草 201711
竿出して湖の素秋に前屈み 松本鷹根 京鹿子 201711
魚影に魚がおどろく嵯峨素秋 塩貝朱千 京鹿子 201810
素秋の風弥陀の御顔となり眠る 伊藤希眸 京鹿子 201811
追伸の「秋」の一文字窓素秋 鈴鹿呂仁 京鹿子 201910
竹林の風の持て成し嵯峨素秋 鈴鹿仁 京鹿子 201910
御座船の白き舳先の素秋かな 野口宗久 京鹿子 202001
妣の歳一つ越したる素秋かな 伊藤希眸 京鹿子 202011
嵯峨面の裏はしろじろ素秋なる 村田あを衣 京鹿子 202109
椎大樹素秋の風の通りけり 黒滝志麻子 末黒野 202201
風素秋成すべきことの時間割 能村研三 202211

2022年11月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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