白 秋      30句

金秋  白秋  素秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
流木に座し白秋の九十九里 松井志津子 200112
手を浸しゐる白秋の水明り 櫛原希伊子 百鳥 200212
白秋の七島八島黒耀石 中島陽華 200601
少年の無垢な瞳にある白秋 鈴鹿仁 京鹿子 200610
白秋や終のけぶりのゆらめきぬ 佐藤恭子 あを 200702
白秋や入魂の碑に和の一字 大山妙子 酸漿 200802
白秋やバテレン地蔵山寺に 花岡豊香 酸漿 200901
白秋の風に午睡の夫寧し 植村よし子 雨月 200912
白秋や輩(ともがら)一人燃やすべく 水野恒彦 201012
白秋や飛簷(ひえん)の反りに力あり 天野みゆき 風土 201112
身近なる白秋の野辺日は真上 鈴木初音 201201
白秋の五百羅漢に夫の顔 金森教子 雨月 201312
白秋の青のそれぞれ海と天 あかさか鷹乃 ろんど 201401
白秋や白壁著き白鷺城 鍋島武彦 末黒野 201512
白秋や硝子に揺らぐ人の影 柿沼盟子 風土 201512
白秋の光の中の水の粒 東英幸 船団 201612
白秋の池面に遊ぶ嵯峨の雲 鈴鹿呂仁 京鹿子 201710
白秋や祢宜の妻女の割烹着 藤原若菜 春燈 201801
白秋の小径に続く蜜柑山 持田信子 春燈 201802
神さぶる古道の行く手嵯峨白秋 鈴鹿呂仁 京鹿子 201810
白秋や大釈尊に祈り一つ 塩貝朱千 京鹿子 201811
白秋の印象派展親し一日 長崎桂子 あを 201811
白秋や天井絵より龍吼ゆる 上野紫泉 京鹿子 201901
白秋や供華より低き野の仏 亀井福恵 京鹿子 201902
白秋と言ひ赤もまた秋の色 和田華凛 ホトトギス 201903
白秋の雨教皇の御衣にも 近藤紀子 202002
風の音眼で確かめし白秋の 大日向幸江 あを 202110
生の尊厳向き合っている白秋 由良則子 202212
白秋や波に崩るる砂の綾 岡野里子 末黒野 202212
白秋や存念消ゆる空の青 本郷公子 京鹿子 202301

 

2023年9月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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