代 田    222句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
貂の尾の金色代田明りかな 井口弥江子 馬醉木 199807  
球場の灯の揺らめける代田かな 荒井千佐代 199810  
子等のこゑ水平に来る代田かな 栃内和江 199907  
満目の代田となりて村暮色 鎌田亮 199908  
代田とは腰から老いてゆく聖地 櫂未知子 銀化 199908  
雲流る嶺々逆しまに夕代田 大谷茂 遠嶺 199908  
代田掻く8の字8の字くり返し 中村祭生 ぐろっけ 200006  
餌を漁る鷺のきてをり代田掻 小山香月 酸漿 200006  
核家族代田を雲の出てゆかず 安藤和子 海程 200008  
棚なして代田一枚づつ月夜 工藤義夫 馬醉木 200008  
鳩ヶ峰映して澄める大代田 吉岡久江 火星 200010  
夜の闇の棚田の代田明かりかな 安藤孝助 200107  
山際へ星吹かれ寄る代田寒 羽根嘉津 200107  
源五郎代田の水に棲めるもの 粟津松彩子 ホトトギス 200110  
一枚の代田に映しきれぬ山 三枝かずを ホトトギス 200110  
濁りゐる代田に棲みて鳴きもせず 本村照香 ホトトギス 200110  
代田中はや棲みつきしものの影 大下雅子 ホトトギス 200110  
代田はや鷺を呼びたる明るさに 吉村玲子 ホトトギス 200110  
生命を待つ輝きの代田かな 立村霜衣 ホトトギス 200110  
代田ゆく風は銀色朝の峡 大下雅子 ホトトギス 200110  
方形に富士を置きたる代田かな 小島典子 ホトトギス 200110  
橋一つ越えれば代田ばかりなる 中野匡子 ホトトギス 200110  
夕には水の落着く代田かな 小島典子 ホトトギス 200110  
張水の機嫌に明けてゆく代田 中川萩坊子 ホトトギス 200110  
昃れば代田に戻る水の色 本村照香 ホトトギス 200110  
都会の子来るを待ちゐる代田かな 原三猿子 ホトトギス 200110  
代田中よぎり最終列車の灯 大下雅子 ホトトギス 200110  
今一度夕べ代田の水を見に 原三猿子 ホトトギス 200110  
広々と代田と水とありにけり 粟津松彩子 ホトトギス 200110  
太陽を溶かし代田となりにげり 立村霜衣 ホトトギス 200110  
そのかみの伊達天領の代田かな 鈴木とみ子 ホトトギス 200110  
雲映すさへも代田の静心 中川萩坊子 ホトトギス 200110  
さざなみの光代田を微塵にす 本村照香 ホトトギス 200110  
みづうみと沼と代田とありにけり 粟津松彩子 ホトトギス 200110  
獅子舞の笛渡りくる大代田 古市文子 春耕 200206  
代田掻く人に住持の遠会釈 浅川正 雲の峯 200207  
苗を待つ代田広がる水鏡 小黒加支 酸漿 200208  
マンションの全灯写す代田かな 小西瑞穂 ぐろっけ 200209  
吹き降りとなる青鷺の代田かな 桑田眞佐子 火星 200209  
峡の灯を倍にしてゐる夜の代田 大東由美子 火星 200209  
しばらくは水攻めに遭ふ代田かな 和田照海 京鹿子 200302  
千枚の代田例外なく平 朝妻力 雲の峰 200305  
淡海と代田平らに明けてきし 戸栗末廣 火星 200307  
草々のかたまり浮ける代田かな 伊藤とら 雲の峯 200307  
切藁のかたまり浮かぶ代田かな 藤井淑子 百鳥 200307  
夕ぐれの雲のみ過ぐる代田水 藤井昌治 200307  
山削り墓苑を高く代田水 十河波津 200310  
一昼夜かけて満たせり代田水 苑実耶 200310  
煌めきは百の代田や翳るまで 長坂ヤス子 酸漿 200407  
日の機嫌そこねぬやうに代田掻く 中村翠湖 馬醉木 200407  
ほぐれゆく筑波山つくばの雲や代田澄む 石川笙児 200407  
生きものの小さき泡立つ代田かな 高野清風 雲の峰 200408  
村すべて代田となりて暮れにけり 岡田滋夫 雲の峰 200408  
鉄塔の影くつきりと代田澄む 鈴掛穂 200408  
安達太良の嶺やはらかき代田かな 山田怜子 遠嶺 200408  
舗装路に点々と落つ代田土 年森恭子 ぐろっけ 200409  
月うつる本番を待つ代田かな 霜嵜恵美子 六花 200410  
山映し代田百枚平らなり 尾辻のり子 河鹿 200506  
代田守るごとく棕櫚の葉羽摶けり 加藤夕陽子 百鳥 200507  
夕映を鋤き込んでゆく代田掻 田中英子 火星 200507  
夕さるや明日へ吹きそむ代田風 太田佳代子 春燈 200507  
さざ波の一枚ごとの代田かな 太田佳代子 春燈 200507  
大江連峰映す代田の仕上りぬ 柴野静 200508  
銀色に寝かせて在りぬ代田かな 工藤ミネ子 風土 200508  
夕暮の代田に鴨の番かな 小野タマ枝 酸漿 200508  
鴉どち代田に濡れて鉄骨へ 黒田咲子 200508  
山影を風に消さるる代田かな 若井新一 200509  
ラヂオ体操代田眼下にはじまりぬ 浜口高子 火星 200509  
一面の代田に旅荷解きにけり 浜口高子 火星 200509  
新緑の山塊朝の代田に澄む 瀧春一 常念 200606 富士見附近
残雪の山を浮べし代田なり 増田久子 酸漿 200607  
また泥が耳まで刎ねし代田掻 藤井昌治 200607  
代田掻き子のをらぬ村動き出す 三井孝子 六花 200608  
代田寒遊山の袋負ひ直す 風間史子 200608  
思はずも襟元たてる代田風 中村邦彦 200608  
微動だにせぬ白鷺の代田かな 松元末則 酸漿 200608  
奈良盆地光り代田の景となる 綿谷美那 雨月 200608  
山下る段々代田水たたふ 小平恒子 酸漿 200609  
大佐渡の嶺を映せる代田かな 本間勇 酸漿 200707  
代田の泥しこたま付きし農衣かな 椿和枝 200707  
それぞれに植ゑどきのある代田かな 松山直美 火星 200707  
駿河路や一夜にて澄む代田水 鷹羽狩行 200707  
代田水澄みパラグライダー日和 布川直幸 200708  
道のべに忌札代田さざなめり 小林輝子 風土 200708  
青空や代田に映すけふの顔 高尾豊子 火星 200709  
峰々の神降りたまふ代田掻 中村翠湖 馬醉木 200710  
代田へと溜池の水放たれて 仁平則子 200807  
騒がしく入る水出る水代田冷え 布川直幸 200807  
くつきりと代田鏡に峡の山 井関祥子 酸漿 200807  
奔放にさざ波走る代田かな 関根洋子 風土 200807  
遠近に小鷺の立てる代田かな 山田六甲 六花 200807  
代田みな神在す山の水を引き 長谷英夫 馬醉木 200808  
空白に時間の流れ代田の絵 瀬下るか 200808  
代田水まへにお食事処かな 大島英昭 やぶれ傘 200808  
一面の代田布石を待つごとし 岡澤田鶴 200808  
代田へとひたすら急ぐ田川あり 大山妙子 酸漿 200809  
空青く代田の続きゐたるかな 松本文一郎 六花 200809  
日を返す代田つらなる車窓かな 松村光典 やぶれ傘 200809  
水満ちし代田を鴨のひと泳ぎ 大山妙子 酸漿 200809  
能舞台ほどの代田を掻いてをり 伊藤白潮 200811 『生きめやも』
代田水守りて畦の冷たかり 布川直幸 200907  
くろがねの代田拡げて暮れゆける 水谷靖 雨月 200907  
雲切れて代田の水の耀へり 寺村年明 春燈 200907  
見下ろして近江の代田広ごりぬ 中根健 200908  
代田掻く幸いは住む峡の村 鎌田悟朗 ろんど 200908  
丘の上より村じゅう代田照る 定梶じょう あを 200908  
沼に入る川に代田の濁りかな 奥太雅 万象 200908  
夕照りのクロスワードの代田かな 山崎靖子 200908  
戸を閉てて鈴木医院は代田中 大島英昭 やぶれ傘 200909  
銅鏡のごとき明日香の代田水 小阪律子 ぐろっけ 200909  
霊山の水走り来る代田かな 山田六甲 六花 201006  
朝の日に小さき代田の光あり 渡辺裕子 酸漿 201007  
筑波嶺に雲なき朝の代田かな 安立公彦 春燈 201007  
太陽を代田に置きて去りゆけり 久津見風牛 201007  
ひとところ水の濁りし代田かな 近藤紀子 201009  
はや水輪作るものゐて代田澄む 生田恵美子 風土 201009  
水張つて山の逆立つ代田かな 藤岡紫水 京鹿子 201009  
水の輪を広げる雨の代田あり 大房帝子 酸漿 201009  
水満ちし代田に鴨のくつろげり 岡田房子 酸漿 201009  
遠山の映る代田の水鏡 大泉美千代 雨月 201009  
方円の器になじむ代田水 中野京子 201010  
一幅の代田の絵なり柿若葉 大房帝子 酸漿 201010  
荒梅雨や湖の飛沫を受く代田 山田六甲 六花 201106  
夕暮や代田に映る湖の空 山田六甲 六花 201106  
梅雨空の揺るる近江の代田かな 山田六甲 六花 201106  
近江いま代田の水に浮びけり 市村健夫 馬醉木 201108  
里山の陵線映し代田成る 伊東和子 201108  
神の裔瑞穂の国の代田掻く 小野千枝子 万象 201108  
見下ろして代田植田とこもごもに 根橋宏次 やぶれ傘 201109  
出来立ての代田の水の落ち着かず 市村健夫 馬醉木 201109  
暮れなづむ代田明りの日本海 和田照海 京鹿子 201109  
遠つ嶺の映りて澄める代田かな 大橋伊佐子 末黒野 201109  
一枚は代田のままに暮れにけり 大島英昭 やぶれ傘 201109  
山なみや代田一面水鏡 有賀昌子 やぶれ傘 201110  
連山の浮き立つてゐる代田かな 高倉恵美子 201110  
一枚の代田に映るしるべ石 安武晨子 201110  
晩鐘のひびき水面に代田かな 渡辺安酔 201207  
行楽の列車の間近代田掻く 斉藤マキ子 末黒野 201208  
ファンデーション色に濁れる代田かな 山本久江 201208  
代田千枚田毎の月の揺らぎあり 栗山恵子 雨月 201209  
しばらくは夕日の休む代田水 中野京子 201209  
湧水の一筋垂るる代田かな 齋藤博 やぶれ傘 201211  
胡麻まぶす大にぎりめし代田縁 山田六甲 六花 201306  
中空に雲の隙間や代田澄む 山田六甲 六花 201306  
村の灯をさざめかしゐる代田かな 山田六甲 六花 201306  
足を抜くときに代田へ四つん這ひ 山田六甲 六花 201306  
ここだわつて代田の畦を塗直す 山田六甲 六花 201306  
掃き浄めながら代田を渡る風 山田六甲 六花 201306  
にやんと鳴く舌もて代田波立たす 山田六甲 六花 201306  
雲上に太白一つ代田べり 山田六甲 六花 201306 太白(金星)
とくとくと棚の水音の来る代田 山田六甲 六花 201306  
帰りつつ代田幾度も振り返る 山田六甲 六花 201306  
雉子過ぎる代田眼下にしてをれば 山田六甲 六花 201306  
霊水を源とする代田かな 山田六甲 六花 201306  
塊の土頭だす代田かな 山田六甲 六花 201306  
来世から夕風の来し代田かな 山田六甲 六花 201306  
蝦蟇出てきて代田にごりかな 山田六甲 六花 201306  
野風増の掻きし代田の静かなる 山田六甲 六花 201306  
苗下ろす雇ひ若衆代田べり 山田六甲 六花 201306  
美辞麗句などはいらざる代田かな 山田六甲 六花 201306  
腰手拭抜けば代田に老いにけり 山田六甲 六花 201306  
足跡に生まれゐしものゐし代田 山田六甲 六花 201306  
こんこんと代田の隅に引ける水 山田六甲 六花 201306  
天上は代田の中にありにけり 山田六甲 六花 201306  
ラヂオから正午の時報代田波 山田六甲 六花 201306  
明けきつて曙光溢るる代田かな 石本秋翠 馬醉木 201307  
甲斐駒を映し澄みきる代田かな 佐藤喜仙 かさね 201307  
巫の脛の映りし代田かな 大山文子 火星 201309  
ハイウェイの影が貫く代田かな 奥田順子 火星 201309  
百枚の代田漣繋げゆく 山田佳乃 ホトトギス 201311  
朝日子も夕日もまぶし雪代田 工藤ミネ子 風土 201406  
空映す代田上総の国拡げ 荒井千瑳子 201407  
木も山も雲も入れたる雪代田 工藤ミネ子 風土 201407  
ふるさとの面影ふつと代田かな 渡部節郎 201407  
代田澄む那岐山系を遠く置き 生田作 風土 201408  
雲流れ代田光りの過疎の村 岡野ひろ子 201408  
たはたはと発つや代田の鴉二羽 松本三千夫 末黒野 201408  
白鷺の彳ちて整ふ代田かな 荒木甫 201408  
夕空のひかり奪へる代田かな 原田達夫 201408  
連山を映す代田の繋がらず 布施由岐子 末黒野 201408  
車窓いま代田の景を賜りぬ 小田嶋野笛 末黒野 201408  
日輪の真ん中昏き代田風 湯谷良 火星 201408  
堰いくつ越えきて今日の代田水 茂木なつ 春燈 201408  
通ひ慣れし代田の畦を母がりへ 近藤紀子 201409  
神事待つ代田に声のさざめける 奥田順子 火星 201409  
通り雨にぎやかに過ぐ代田かな 河村啓花 ろんど 201409  
代田けふ空の深さとなりにけり 今井春生 201410  
大八洲代田水より生まれけり 中島悠美子 京鹿子 201508  
代田いま順に満ちゆく千枚田 山口ひろよ 201508  
真四角の代田代田の光りあふ 奥田茶々 風土 201508  
夕づきし代田に鷺の降り立ちぬ 岡淑子 雨月 201508  
満々と代田の面に映る空 秋川泉 あを 201508  
曙の光とけゆく代田かな 及川照子 末黒野 201509  
注連張れる代田より夜の白みけり 滝澤圭子 雨月 201509  
夕空のひかりを奪ふ代田かな 原田達夫 箱火鉢 201511  
代田にも映る合掌造の灯 後藤比奈夫 ホトトギス 201512  
曙の光とけゆく代田かな 及川照子 末黒野 201604  
弁天の水を代田へ送りけり 山田六甲 六花 201606  
水走り風走りたる代田かな 水谷文謝子 雨月 201607  
水口に風波向かふ代田かな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201608  
ご破算をしてすつきりと代田掻く 佐藤山人 201608  
苗代田のめつきり減りし宇陀郡 上辻蒼人 風土 201608  
青々と水の空なす代田かな 三屋英俊 万象 201608  
近江富士映りて代田拡ごれり 森幸 雨月 201608  
満々の水にいやさる代田かな 時澤藍 201608  
一枚に八ヶ岳を映せる代田かな 森清堯 末黒野 201609  
夜の代田にほつほつともる暮らしの燈 近藤紀子 201609  
さざ波の芥を寄する代田かな 笹村政子 六花 201609  
水口の音の高まる代田かな 藤生不二男 六花 201609  
紅葉狩千代田区千代田一番地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
山巓の雲の動かず大代田 森清堯 末黒野 201610  
月映し峡の代田の水鏡 塚越弥栄子 末黒野 201704  
名園に代田の水の微笑めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
代田水蝦夷に大地のある限り 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706  
漣の生れて代田の出来上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706  
役に立つ喜び代田へ水急ぐ 有松洋子 201708  
代田かぜ藁屋根を打つ日章旗 加藤峰子 201708  
さざ波の立ちては消ゆる代田かな 荒井ハルエ 春燈 201708  
近江より遠州にかけ代田かな 大橋晄 雨月 201708  
青空を倍に広ぐる代田かな 是松三雄 末黒野 201709  
刈りあとの麦の茎浮く代田かな 石原健二 やぶれ傘 201709  
さざ波の立ちては消ゆる代田かな 荒井ハルエ 春燈 201803  

 

2015年5月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


 

2015年5月7日 15/05/07