代 田 2     55句

代田   代掻き

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ご破算をしてすつきりと代田掻く 佐藤山人 201608
苗代田のめつきり減りし宇陀郡 上辻蒼人 風土 201608
青々と水の空なす代田かな 三屋英俊 万象 201608
近江富士映りて代田拡ごれり 森幸 雨月 201608
満々の水にいやさる代田かな 時澤藍 201608
一枚に八ヶ岳を映せる代田かな 森清堯 末黒野 201609
夜の代田にほつほつともる暮らしの燈 近藤紀子 201609
さざ波の芥を寄する代田かな 笹村政子 六花 201609
水口の音の高まる代田かな 藤生不二男 六花 201609
紅葉狩千代田区千代田一番地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
山巓の雲の動かず大代田 森清堯 末黒野 201610
月映し峡の代田の水鏡 塚越弥栄子 末黒野 201704
名園に代田の水の微笑めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705
代田水蝦夷に大地のある限り 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
漣の生れて代田の出来上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
役に立つ喜び代田へ水急ぐ 有松洋子 201708
代田かぜ藁屋根を打つ日章旗 加藤峰子 201708
さざ波の立ちては消ゆる代田かな 荒井ハルエ 春燈 201708
近江より遠州にかけ代田かな 大橋晄 雨月 201708
青空を倍に広ぐる代田かな 是松三雄 末黒野 201709
刈りあとの麦の茎浮く代田かな 石原健二 やぶれ傘 201709
さざ波の立ちては消ゆる代田かな 荒井ハルエ 春燈 201803
近江富士映り代田のかがよへり 中村風信子 馬醉木 201807
春志へ代田明りの畦を踏み 南うみを 風土 201808
風騒ぎ代田の水をあふれしむ 岡田史女 末黒野 201808
山際まで細波光る代田かな 大川暉美 末黒野 201808
代田から乾いた轍伸び夕陽 贄田俊之 やぶれ傘 201808
見下ろせば光る代田は木々の間に 贄田俊之 やぶれ傘 201810
まつさらな朝の代田の明るさよ 谷田明日香 風土 201901
苗束を代田に配る下手投げ 大霜朔朗 末黒野 201904
望郷や代田の水に雲浮び 田中臥石 末黒野 201907
自転車の五人連なり代田寒 上谷昌憲 201907
田の神の走り代田を波立てて 間島あきら 風土 201909
小学校の始業のチャイム代田掻き 天野美登里 やぶれ傘 201910
一村の代田となりて明日を待つ 安原葉 ホトトギス 201911
しばらくは代田のつづく旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 202006
早々と命育む代田かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
体内に水張るごとく代田掻き 熊川暁子 202008
遥かまで光綾なす代田かな 大川暉美 末黒野 202008
十六文の足跡のある代田かな 廣畑育子 六花 202009
千代田区を発ち港区へ小鳥来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
さみだれの水輪かさなる代田かな 藤生不二男 六花 202010
踏みあとの草起ち上がる代田べり 小原芙美子 風土 202011
きはやかに杉の秀浮かぶ代田かな 東小薗美千代 末黒野 202104
代田水山影ゆれてをりしかな 山田佳子 202106
叡山の風になびきて苗代田 浅田光代 風土 202107
いちめんの代田月夜となりにけり 待場陶火 202108
昼月のとどまり午後の代田かな 笹村政子 六花 202108
波立ちて代田の畦の洗はるる 藤生不二男 六花 202108
日の光遍く代田俯瞰せり 木下圭子 ホトトギス 202110
種下し代田に揺らぐ雲一朶 長尾タイ やぶれ傘 202207
さざ波の光さ走る代田かな 犬川暉美 末黒野 202208
夕映えの代田眩しき水鏡 五味紘子 末黒野 202208
四五枚の代田に勇姿八ヶ岳 山咲和雄 末黒野 202209
堰板の今日より高し代田風 深川淑枝 202304
代田 →1      

 

2015年5月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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2015年5月7日 15/05/07