新 酒 2     74句

征く君に熱き新酒とおぼえけれ   石橋秀野

新酒   今年酒  新走

作品
作者
掲載誌
掲載年月
あと一口あと一口と新酒空 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
新酒酌む鳴呼泊雲よ余花朗よ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
新酒とは祝勝会にこそ似合ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
新酒酌み新監督の話など 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
その中にロマネコンティや神酒新酒 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
直汲みの新酒を喉にいただけり 能村研三 201611
古酒新酒キープボトルの主の名 岩下芳子 201611
思ふことすべて告げたき新酒かな あさなが捷 201611
板前に久しと注がる新酒かな 石田きよし 201612
新酒酌む言葉の端の国なまり 木村梨花 春燈 201612
有機米談義果てなし新酒汲む 辻響子 201612
開店に新酒振る舞ふ四斗樽 鈴木石花 風土 201701
杉玉の青し新酒の上々に 丸尾和子 雨月 201702
新酒酌み紅に染めをり項まで 片岡さか江 末黒野 201704
禁酒してなほ気にかかる新酒かな 稲畑汀子 ホトトギス 201710
忽ちに新酒の話題ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201710
新酒酌む敬称略の男どち 森村江風 201711
新酒酌む子にまかせたきことあまた 笹村政子 六花 201801
唇のしつぽり濡るる新酒かな 谷口一献 六花 201801
新酒酌みはては煙となる身かな 高橋将夫 201801
川沿ひの白壁長し新酒どき 松本美簾 馬醉木 201801
新酒注ぐ上戸の父の墓石かな 永島雅子 春燈 201801
貧と富の綯ひ交ぜの幸新酒酌む 神田恵琳 春燈 201801
米寿祝ぎ白寿を目指し新酒酌む 大久保白村 ホトトギス 201802
妻は下戸料理に新酒惜しみなく 大久保白村 ホトトギス 201802
パリに酌む新酒は灘の生一本 和田華凛 ホトトギス 201802
新酒でも古酒でもよいがあと一本 大久保白村 ホトトギス 201802
新酒の香女性に杜氏の道開け 中原吟子 雨月 201802
新酒汲むわが誕生日八十路かな 水井千鶴子 風土 201802
新酒もて丹波杜氏の誇り満つ 涌羅由美 ホトトギス 201803
美味珍味丹の盆に盛り新酒酌む 片岡さか江 末黒野 201803
バス席の下に新酒の二升瓶 是松三雄 末黒野 201803
ふるさとの川の名に酔ふ新酒かな 山田正子 201804
新酒の香供へ忌心整へる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
新酒ききたる会のことふたみこと 稲畑汀子 ホトトギス 201810
湧水の新酒を提げて帰らむか 小原芙美子 風土 201901
重さうに陶の狸の新酒提げ 前田美恵子 201902
新酒積む蔵の河童に見送られ 前田美恵子 201903
塞翁が馬の半生新酒汲む 平野無石 201904
新酒だと聞いてこくなる酒の味 江口九星 201905
膝がしらたたいて酔へる新酒かな 大橋櫻坡子 雨月 201909
新酒とや虚子命名の酒所 稲畑汀子 ホトトギス 201910
新酒とて禁酒の我に遠慮なく 稲畑汀子 ホトトギス 201910
新酒の香纏ふ忌日の虚子之塔 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
淡海の夕照称へ新酒酌む 松本鷹根 京鹿子 201912
酒の銘問ふて新酒を酌み交わす 山田暢子 風土 202001
温めし新酒を酌むや浜の宿 延川五十昭 六花 202001
色白の項うす紅新酒注ぐ 安田優歌 京鹿子 202001
新酒くむ七分の愚痴は許されて 菊池和子 京鹿子 202001
到来のワインの新酒セ・シ・ボン 鷺山珀眉 京鹿子 202001
新酒酌む声のもれ来る暖簾かな 及川照子 末黒野 202001
新酒酌む齢馴染の友ありて 松本鷹根 京鹿子 202001
新酒汲む夫との会話少なくも 森清信子 末黒野 202002
朱の鳥居くぐり新酒の化粧樽 有賀昌子 やぶれ傘 202002
ためし酒これがまことの新酒とや 鈴木としお 春燈 202004
故里の新酒に冠せし「山頭火」 高野昌代 202004
鳥兜子もくららも好きな新酒酌む 杉本薬王子 風土 202011
新酒酌む無敗牝馬の秋華賞 秋川泉 あを 202012
新酒酌む旨みを醸す能登訛 坂下成紘 202101
味醂買ふ新酒の試飲ほどほどに 安藤久美子 やぶれ傘 202101
新酒の香供へ忌心静心 松山牧子 ホトトギス 202103
青竹に注ぐ新酒の甘さかな 奥田茶々 風土 202104
天上に顔の揃うて新酒かな 竹中一花 202107
紫の座布団すすめ新酒かな 中田光介 202108
新酒酌む丹波堅田を梯子して 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
死ぬ大事忘るることも新酒かな 鈴木基之 202112
師の句集かたはらに措き新酒酌む 三好康子 風土 202201
常連のこゑに声たす新酒の夜 岡温子 京鹿子 202201
新酒酌むあては板わさだけで良し 北城美佐 202201
新酒注ぐ陶淵明の墓にかな 竪山道助 風土 202202
新酒持ち友来る二日化粧せず 大日向幸江 あを 202203
この店はまだ百年と新酒売る 山田正子 202208
不自由な生活解かれて新酒酌む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
猪口ひとつ買つて新酒の試飲して 佐藤稲子 やぶれ傘 202302
新酒 →1

 

2023年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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