春 潮 2       120句

美しき春潮の航一時間    高野素十   野花集

春の潮  春潮

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
春潮や石はこぶ船の他にあらず 瀧春一 菜園 200509  
春潮や鵜をぶちまけて大きうねり 瀧春一 菜園 200509  
春潮や大タンカーを引く小舟 渡辺玄子 酸漿 200603  
小半日春潮に乗る船の旅 望月晴美 200604  
春潮の潮目著けき美らの海 河合佳代子 栴檀 200604  
春潮や能登の表裏に句碑二つ 能村研三 200605  
春潮やふくも絹女も連れ歩く 山田暢子 風土 200605  
春潮にもののいのちの色増ゆる 椿和枝 200605  
春潮に地球は凝りをほぐすごと 北上良一 四葩 200605  
鵜の屍裂け春潮は清みとほる 辻恵美子 栴檀 200605  
春潮の闇を重たく揺れ合へる 長沼三津夫 200605  
開眼経春潮も鳴りひそめをり 北川英子 200606  
春潮にただよふ琉歌旅愁曳き 安藤しおん 200606  
春潮のふくれに瘤のやうなもの 加藤峰子 200606  
汀田島の春潮ここゆ征きし者 遠藤とも子 ぐろっけ 200606  
春潮や明石岩屋のタコフェリー 池崎るり子 六花 200606  
春潮や別れを刻む腕時計 菊地光子 200607  
うばめ樫忽と春潮見え始む 国永靖子 ぐろっけ 200607  
春潮を拒む渚の角度かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703  
春潮は砂洲の細みを責めてをり 能村研三 200704  
春潮に引きゆく海女の命綱 小山香月 酸漿 200704  
春潮の音なく満つる南白亀川 横田初美 春燈 200707  
春潮や斜面にちらす生活の灯 布川直幸 200707 長崎
春潮や午前七時の窓辺まで 金澤明子 火星 200707  
春潮のさざめくに似て子の寝息 黒辻美奈子 200707  
春潮や風のくすぐるふくらはぎ 吉田明子 200707  
春潮を臨みて移民一家の像 堀井英子 雨月 200707  
春潮の満ちて水牢城の底 品川鈴子 200708  
旅つづく春潮騒を胸もとに 高橋さえ子 200708  
春潮に地震の昂り残る能登 藤浦昭代 ホトトギス 200709  
春潮や力を抜けば生き易く 間宮あや子 馬醉木 200710  
音たてて春潮すべる岩畳 内山けい子 200801  
春潮に素足あそばせ汀かな 南一雄 200802  
春潮の音生む茶釜たぎらして 竹貫示虹 京鹿子 200803  
春潮にふくらむ瀬戸や島渡船 水原春郎 馬醉木 200804 大崎上島
春潮の音に吸はれて行く佳人 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804  
春潮や島の全てが利尻富士 山本無蓋 200806  
春潮の引きぎは早し月と日と 石脇みはる 200807  
春潮にゆらりと傾ぐ釣筏 村上絢子 馬醉木 200808  
春潮の端に碇を下ろしけり 柴田佐知子 200808  
春潮に外国巨船割つて入る 伊勢ただし ぐろっけ 200808  
春潮や節理あらはに日御碕 渡辺玄子 酸漿 200812  
春潮を蹴立て出でゆく貨物船 羽田岳水 馬酔木 200905  
春潮の満ちくる島の朱の鳥居 杉浦典子 火星 200905  
春潮の間近く寄する志度寺かな 山口耕堂 万象 200906  
春潮に産着干したる舟屋かな 岡崎春菜 万象 200906  
春潮の向ふ煙突ありにけり 数長藤代 200906  
引き合へば春潮の香やほんだはら 浅野恵美子 酸漿 200906  
春潮の藍明るうすいつくしま 水田壽子 雨月 200907  
消灯ラッパ春潮ふかく眠り落つ 梶浦玲良子 六花 200907  
春潮の穏やかに寄せ夫婦岩 冨田君代 酸漿 200907  
ストローの春潮の色上がりくる 佐土井智津子 ホトトギス 200908  
春潮に舳先あづけて水尾を引く 田島洋子 200908  
春潮に転舵の渦の大きかり 渡部節郎 転舵の渦 200911  
春潮と鳶を眼下に崖観音 渡部節郎 転舵の渦 200911  
春潮に白波立てる大河かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004  
春潮を詠みし蕪村やワイン館 柴野静 201005  
春潮や海女は逆さに白き足 諸戸せつ子 春燈 201005  
春潮に八十の歳月氷川丸 西田史郎 201006  
春潮のあたりいちめん引き切りぬ 高田令子 201006  
春潮や藻くづに混じる胡桃殻 佐野和子 万象 201006  
春潮に洗ひ上げたる漬菜かな 冨松寛子 201006  
春潮のしぶき向かうなる白山 豊田都峰 京鹿子 201006 北陸行
飛行機の窓の春潮藍深む 広瀬峰雄 201006  
舷を叩く春潮舟屋の灯 石原光徳 酸漿 201006  
洞窟を出で春潮に眼を細む 小川玉泉 末黒野 201007  
春潮に浮かぶ魚の浮き袋 高橋将夫 201007  
ゆるやかに春潮空へひいてゆく 今橋眞理子 ホトトギス 201009  
春潮に虚子の声聞く由比ケ浜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春潮の寄せて古里香りくる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
由比ケ浜春潮悲史を乗せて退く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
父の忌近し春潮の藍深め 荒井千佐代 201104  
春潮の寄せ来る如き佛千手 狹川青史 馬醉木 201105  
春潮へ道とほければ師もとほく 遠山みち子 201105  
大八州春潮寄せてきたりけり 服部早苗 201105  
水軍の島春潮の荒るるまま 塩路隆子 201106  
春潮や日間賀島まで海鳥と 安藤久美子 やぶれ傘 201106  
春潮滔々夢見の鐘一打 延広禎一 201106 祝『夢見の鐘』上梓
藻を拾ふ足春潮に曳かれけり 武政礼子 雨月 201106  
春潮が津波と化して人攫ふ 恒成久美子 ぐろっけ 201106  
津波去り春潮のたりのたりかな 磯崎清 201107  
砂丘より春潮のいろ淡く見ゆ 遠山みち子 201107  
手毬唄春潮ひがな浜に寄す 山下朝香 春燈 201107  
昼の地震春潮高くうねりたる 山口千代子 万象 201107  
春潮の沖大空を押し上ぐる 雨村敏子 201107  
筑波嶺まで春潮のうち寄する 雨村敏子 201107  
春潮の銀びかり島ひとつ 加藤静江 末黒野 201108  
春潮や神の計画てふ試練 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204  
春潮に遊びしままに舫ひ舟 松本信子 かさね 201204  
春潮や垂の領巾振る夫婦岩 千田百里 201204  
春潮の脈乱したる七ツ釜 秋千晴 201205  
春潮や釣船進む阿波の水門みと 笠井清佑 201206  
ややありて春潮の河逆流す 佐々木薫 かさね 201206  
春潮に日ざしあまねし納骨す 加藤みき 201206  
風見岩より春潮の大眺め 遠藤真砂明 201206  
春潮の昂ぶる荒磯鳶の笛 中野久雄 末黒野 201206  
春潮に打ち寄せられし胡桃かな 田中佐知子 風土 201207  
春潮や逢魔が刻を巌噛んで 松本三千夫 末黒野 201207  
春潮の満ちくる浜のめし処 佐藤良二 末黒野 201207  
春潮の磯に残さるる潮だまり 小林美登里 かさね 201208  
春潮の残せしものの中に節 平居澪子 六花 201208  
耳鳴りのごと春潮の迫り来る 吉田耕人 ぐろっけ 201209  
春潮ののこしてくれし珊瑚かな 前田恵美子 青鷹 201210  
君が旅春潮照れと言ひて帰る 水原秋櫻子 馬醉木 201302 『浮葉抄』
春潮や彼処の岩に朱の鳥居 松本三千夫 末黒野 201305  
遠富士や春潮に岩そびえ立ち 藤井美晴 やぶれ傘 201305  
智恵の輪を映し春潮匂ひける 鈴木照子 201306  
春潮を見て来て飢ゑのやうなもの 岩岡中正 ホトトギス 201307  
春潮や一湾白く照りかへす 松本周二 かさね 201307  
春潮の光る離陸となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201404  
春潮に追ひつき追はれ石叩き 神田美穂子 万象 201405  
春潮のひたひたと安芸一の宮 野上杏 201405  
春潮の瀬戸内さすが鯛の飯 渡部法子 201405  
春潮や三角点の艶々す 佐藤凉宇子 ろんど 201405  
春潮に心のさざ波こだましぬ 槇野あさ子 風土 201406  
春潮の窪みに消ゆる鴎かな 笹村政子 六花 201406  
春潮の日がな一日舫ひ杭 日下部亞こ ろんど 201406  
春潮や見えざるものに出合ひたる 加藤みき 201406  
水中翼船往く春潮を真つ二つ 森岡正作 201406  
春潮のはこぶ流れ藻うすみどり 宮内とし子 201407 春潮 →3

 

 

2016年4月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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