春 愁 6     93句

春愁をづかづか歩く渚かな   鈴木真砂女   都鳥

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
浪人に春愁もなき受験の子 長谷川史郊 馬酔木 200905  
料理本めくり春愁裏返す 長谷川翠 馬酔木 200905  
春愁や光源氏は竹人形 野坂民子 馬酔木 200905  
春愁や今日も夕日を見てゐたる 竹下昌子 200905  
春愁や人差し指で弾くピアノ 本多滋子 春燈 200905  
春愁や梃子でも動かぬこと多し 増田大 春燈 200905  
鏡なくばわが春愁の顔見えず 山中宏子 200906  
春愁や優先席の眠り姫 有田蟻太 200906  
胃カメラを呑む春愁の一日にて 柴野静 200906  
春愁や石の扉のむかう側 三宅一城 200906  
春愁の机上にたまりゆく仕事 小澤克己 遠嶺 200906  
祝婚歌弾くや春愁真つ只中 荒井千佐代 200906  
春愁をいのちの艶と思ひけり 藤原はる美 200906  
春愁や父祖に関はる古墳出づ 荻野千枝 京鹿子 200906  
春愁やすこし薄着で町へ出づ 鈴木直充 春燈 200906  
春愁やあまた兵士の征きし駅 劔持信夫 春燈 200906  
春愁の身にかぶりたる土埃 加藤克 200906  
春愁や夫の蒙刻なぞりては 濱田カノエ 酸漿 200906  
春愁や一枚硝子に人動き 中谷葉留 風土 200907  
春愁や糸付紅茶の糸垂れて 柴田久子 風土 200907  
春愁を積みては降ろすエレベーター 竪山道助 風土 200907  
春愁や消してもみたき波の音 林紀夫 春燈 200907  
淋しさを秘めて春愁濃くしたる 井田実代子 雨月 200907  
春愁や聞き返されし独り言 柴田良一 雨月 200907  
春愁や父の印伝きせる入れ 小塩世津 200907  
春愁や阿修羅わづかに眉寄せて 澤井玲子 200907  
春愁や草食系の男の子殖ゆ 三崎千恵子 ろんど 200907  
春愁の罅より声の女身仏 伊藤紀子 ろんど 200907  
春愁や少年あくまでも無口 泉田秋硯 200908  
春愁のハイネ黄門ドラマに涙して 苑田ひろまさ 200908  
春愁や欄間に残る軽き塵 井口初江 酸漿 200908  
春愁やまなざし深き阿修羅仏 成田なな女 春燈 200908  
姿見を拭く春愁の息かけて 品川鈴子 はらから 200911  
春愁のまゝに立ち寄る宝飾店 品川鈴子 はらから 200911  
銀食器落とす春愁かと思ふ 小嶋洋子 泡の音色 200912  
春愁のむらさき滲む参籠札 吉岡知香 京鹿子 201001  
春愁に一つ足したる角砂糖 安居正浩 201004  
切り過ぎし憂さ深爪も春愁も 秋葉雅治 201004  
春愁に稽古の唐手ぶちかます 品川鈴子 ぐろっけ 201004  
いちまいの和紙の春愁散らし書き 田中美智子 201004  
春愁や駅のホームに長き貨車 早崎泰江 あを 201004  
春愁や九官烏の媚びる癖 片岡久美子 201005  
春愁といふはこころの秘境より 鷹羽狩行 201005  
猫の目と合ふ春愁の別れ径 橋本良子 遠嶺 201005  
春愁や所在なく揺れ象の鼻 西山美枝子 酸漿 201005  
春愁の友を励ます長電話 林佳枝 酸漿 201005  
春愁や書き足して歌詞あふれをり 服部早苗 201005  
春愁や手より落ちたるティスプーン 笠井敦子 201006  
春愁の吾れゐる鏡拭きにけり 竹下昌子 201006  
春愁や心にたたむ襞の数 谷岡尚美 201006  
春愁や砂を歩けば砂のこゑ 高根照子 201006 鳥取砂丘
春愁や手擦れ歳時記いとおしみ 有田蟻太 201006  
春愁の淵へ一粒チョコレート 北川英子 201006  
春愁や閉ざされしまま三面鏡 梶川智恵子 201006  
春愁や波を見つめて海を見ず 峰幸子 201006  
春愁やワイン・グラスをはじく音 篠原幸子 春燈 201006  
春愁や木椅子に残るガラス瓶 宮崎紗伎 春燈 201006  
春愁や据りの悪き石一つ 溝上正利 春燈 201006  
傘閉じて春愁の街かけぬける 和賀俊子 ぐろっけ 201006  
春愁や水琴窟にある余韻 松永房子 201006  
LPの奏でる春愁ビートルズ 貝森光洋 六花 201006  
春愁や口に出さねば消ゆるかも 満川房子 酸漿 201006  
春愁の顔持ち込むなポピー園 田中貞雄 ろんど 201006  
春愁を深むるほどの雨つづく 窪田粧子 馬醉木 201007  
春愁の静かに立つてをりし過去 近藤喜子 201007  
春愁や白き肌の蓮根にも 近藤紀子 201007  
大壼に春愁そつと入れにけり 近藤公子 201007  
春愁や切り口のなき菓子袋 安食守 201007  
春愁の風が背なから降りてくる 荻野千枝 京鹿子 201007  
膝をさすりつ春愁のまつ只中 武藤嘉子 201007  
春愁や祈りの指を唇にあて 岸田爾子 201007  
横浜の海へ春愁を放しけり 菊地瑩子 春燈 201007  
春愁やアリスの落ちる穴の底 矢口笑子 春燈 201007  
春愁の溜息にただ付き合ひぬ 湯川雅 ホトトギス 201008  
春愁の耳風音に塞がるる 湯川雅 ホトトギス 201008  
春愁や白鷺の首ぐいと伸び 伊藤妙 201008  
春愁と膝の痔きにストレッチ 武田ともこ ぐろっけ 201008  
春愁の足に靴下はかせけり 竹下昌子 201008  
春愁を眉根に見せて虚子坐像 千原叡子 ホトトギス 201009  
春愁ひセロハンテープ切りにくく 西本輝子 雨月 201009  
春愁や妻の重ねしままの皿 竹貫示虹 京鹿子 201103  
春愁を見下してゐる星一つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春愁を捨てるこの日にこの草に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春愁をポケットに詰め込んでをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春愁を納めてよりの旅立に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春愁や黄身崩れたる目玉焼 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
春愁の片手に重き廣辭苑 竹貫示虹 京鹿子 201104  
春愁のリターン飛行の機中かな 能村研三 201104  
いくらかの春愁も連れ旅鞄 千田敬 201104  
春愁や手動のドアに塞かれゐて 千田百里 201104  
廻し戻して春愁のドアの鍵 田所節子 201104  
ブルドッグてふ春愁の顔ありぬ 花田心作 201104 春愁→ 7

 

2020年3月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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