春 宵 1   220句

春宵やまた燈りたる舟障子    朴魯植

春の宵  春宵

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
春宵のひとかたまりの稿均す 小澤克己 遠嶺 199805  
春宵をともして今日は締切日 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
春宵の何か忘れてゐるやうな 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
春宵を独りで拍手独り酒 林翔 199904  
春宵や和紙の葉書の紬にじみ 水野あき子 遠嶺 199906  
春宵の一刻林林・李芒かな 松崎鉄之介 199906  
春宵やピアノに長く触れていない 田中桜子 船団 199907  
春宵の一刻ならず刻々に 栗津松彩子 ホトトギス 199908  
春宵の人生論に及びけり 密田真理子 199908  
春宵の淡いにおいは象かしら 入江一月 船団 199909  
春宵のバンドネオンに弾みをり 金子里美 船団 199909  
春宵やひとり使ひし湯をおとす 笹家栄子 200005  
神々のため春宵の懺悔室 水内慶太 銀化 200005  
春宵の名古屋博多と帯垂らす 木戸渥子 京鹿子 200006  
春宵や作法づくめの京料理 吉原一暁 200007  
春宵や脱ぎて細身の舞踏靴 都筑智子 200007  
春宵や弦の切れたる琵琶置かれ 小林優子 酸漿 200007  
我がためにある春宵の過ぎ易く 柏井幸子 円虹 200008  
別れたくなき春宵の歩なりけり 海輪久子 円虹 200008  
春宵のうつろに弱き吾が居る 海輪久子 円虹 200008  
春宵の影をみどりに観葉樹 高橋さえ子 200008  
春宵や欄干高き聖橋 今村恵子 200105  
春宵の問違ひ電話つやめける 百瀬虚吹 風土 200105  
春宵の庫裡の柱の刀疵 川口襄 遠嶺 200106  
この長湯春宵なれば許されよ 神田一瓢 雨月 200106  
目薬をさす春宵のほろ苦き 井村健一 百鳥 200107  
春宵何ぞコンダクターの瞳見よ 林翔 200107  
春宵の影絵のマリア・フラメンコ 金子里美 船団 200108  
春宵や葉つぱは餅をかきいだき 木戸渥子 京鹿子 200110  
春宵やブルーの皿にほろほろ鳥 塩貝朱千 京鹿子 200201  
春宵のしみじみ心ふれ合へる 稲畑汀子 ホトトギス 200202  
春宵の時計合はせて出掛け来し 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
春宵やほろりほろりと阿波言葉 水原春郎 馬醉木 200204  
春宵のおほかた分る子の言葉 朝妻力 雲の峰 200204  
春宵の息をしづかにひとり居る 新井英子 馬醉木 200205  
春宵や一睡に身の癒さるる 村越化石 200205  
春宵や天神絵馬に相聞歌 水原春郎 馬醉木 200206  
夢二館春宵語る妣に遇ふ 山田怜子 遠嶺 200206  
春宵の街玻璃越しのギリシャ壺 橋本良子 遠嶺 200206  
春宵や御幕のうちの虚ろなる 中島陽華 200206  
春宵や取り残さるる萵苣の座に 暮岸江 銀化 200206  
春宵の最上階の煌とあり 染谷晴子 200206  
春宵や泡こまやかな食前酒 福場朋子 200207  
隧道をくぐり春宵一刻なり 宇都宮滴水 京鹿子 200207  
春宵や子らの見舞ひの目張りずし 相沢有理子 風土 200207  
春宵に嵐寛を見し阪妻も 岸はじめ ぐろっけ 200207  
卒寿なる吾にも春宵おとづれる 粟津松彩子 ホトトギス 200208  
春宵の六区赤い灯撒き散らす 宮原みさを 花月亭 200208  
春宵や夫の買ひ来し袋菓子 加古みちよ 冬菜畑 200301  
星を見に出し春宵の五六人 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
春宵の話ふくらみゆくばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
春宵の独り居アルバムゆっくり見る 田中藤穂 あを 200304  
春宵のことば大事に人と逢ふ 岩上とし子 200305  
春宵のチャイナタウンに迷ひをり 花島陽子 遠嶺 200305  
春宵の女三人寄りて愚痴 宮津昭彦 200305  
春宵のボルガに手刷りの句集かな 遊橋恵美子 風土 200306  
春宵の浮かせて畳む車椅子 田村園子 200306  
春宵の金砂神輿の磯出に急く 松崎鉄之介 200306  
春宵の木魚も入りしコンサート 清わかば 雲の峯 200306  
春宵に千金重ね温泉を占むる 山田をがたま 京鹿子 200307  
春宵や筆の運びの千字文 渡辺玄子 酸漿 200307  
春宵やとんぼ返りの神戸行き 中野哲子 六花 200307  
春宵の紅志野に注ぐ鬼ころし 山元志津香 八千草 200310  
春宵や版画に旅す東海道 平野きぬ子 八千草 200310  
春宵といふ明るさに辿り着く 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
春宵といふくつろぎの家居あり 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
春宵の言葉集めて旅仲間 稲畑汀子 ホトトギス 200405  
よんどころなく春宵の酒量増ゆ 伊藤白潮 200405  
春宵の門を点して帰宅待つ 鈴木あき子 築港 200405  
春宵の陶酔境のピアニスト 笠井敦子 200406  
春宵の真つ白な骨拾ひをり 竹内悦子 200406  
春宵や猫の寝息を聞き乍ら 西村咲子 六花 200406  
春宵を秋の國より來し人と 高千夏子 200406  
春宵や海峡の灯の濡れいろに 中村房子 馬醉木 200407  
春宵や声嗄れゐる安木節 中島瑞枝 百鳥 200407  
春宵やピアノカバーの裏まつ赤 猪俣洋子 200407  
春宵や卓を回して酢豚遣る 朝妻力 雲の峰 200503  
春宵一刻B29の巨き翼 堀内一郎 あを 200503  
春宵の刻々一人てふ自由 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
春宵の電話一本より動く 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
稿ひとつあげし春宵カフェオーレ 山下佳子 200505  
春宵や恋文よりも意を尽し 鈴木榮子 春燈 200505  
春宵の星より遠き船あかり 松たかし 火星 200505  
春宵や消ゆる跫音聴きてをり 松岡三夫 200506  
千金の春宵なれど早寝癖 上藤八重子 酸漿 200506  
春宵の鍋に緋色の団扇えび 三輪洋子 200506  
春宵の橋でつないで河口の街 櫻井多恵 200506  
春宵に長き祈りの燭消えぬ 小林令子 200507  
春宵の影に音ある糸車 栗栖恵通子 200507  
春宵の猩々舞ふや星の渦 近藤きくえ 200507  
春宵の待たれるごとき椅子一つ 中野哲子 六花 200507  
春宵のオルガン聖歌奏するよ 大高芭瑠子 炎夏 200507  
春宵やフジ子ヘミングそして私 芝宮須磨子 あを 200507  
春宵や点してものの影のふえ 渡部志津子 200512  
春宵やこぼれ話にふと涙 島谷征良 風土 200602  
会へば又かの春宵の祝ぎ心 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
春宵一刻もう爪伸びてをりにけり 山田六甲 六花 200604  
春宵や刀自のもてなす御御御付 芝尚子 あを 200604  
春宵の反魂香のけぶりをり 栗栖恵通子 200605  
春宵のピアノつやつやしてゐたる 篠藤千佳子 200605  
春宵やふはりと男不時着す 尾堂Y 河鹿 200606  
春宵の銀座弾んで暮れゆけり 河本由紀子 春燈 200606  
春宵や電球替へてさてと座す 有元文子 風土 200606  
春宵や積み置く本と砂時計 近藤きくえ 200606  
春宵のふいに食べたき生玉子 竹中一花 200606  
春宵やわが青春のジヤズ喫茶 松永弥三郎 河鹿 200607  
春宵の投網置かるる橋の上 樋口みのぶ 200608  
籠り居て春宵しばらく灯ともさず 岸田爾子 200609  
春宵のプリマ絶唱ラブソング 山下佳子 200703  
春宵や人をねぎらふ側の席 伊藤白潮 200705  
春宵や伝ひあるきに引くカーテン 山崎靖子 200705  
「十三の砂山」唄ふ春宵津軽びと 酒本八重 200705  
春宵や湯のたぎる音ふと聞ゆ 川合八重子 酸漿 200705  
春宵や古書に埋るる果報者 水原春郎 馬醉木 200706  
春宵の二つの影の寄り合へる 関口青稲 万象 200706  
春宵や異国みやげの菓子広ぐ 関口青稲 万象 200706  
春宵のコーヒー豆のくびれかな 栗栖恵通子 200706  
春宵やアブラボウズに舌鼓 杉本薬王子 風土 200706  
春宵やシャネル五番も供へられ 小澤純子 200707  
春宵を遠回りする帰宅かな 松嶋一洋 200707  
春宵や見得切る木偶の手の虚ろ 千田百里 200707  
開眼の詩や春宵の椅子はづむ 横松しげる 遠嶺 200707  
春宵の大きちぢみを持て余す 田原陽子 200707  
春宵のうすべりにある亀甲紋 定梶じょう あを 200707  
春宵のクレオパトラの鼻のこと 定梶じょう あを 200707  
春宵や見知らぬ人と赤信号 佐藤喜孝 あを 200707  
春宵に冠者よろけつゝ橋掛り 岩崎可代子 ぐろっけ 200708  
春宵の赤子の声や去り難し 松本文一郎 六花 200708  
ゆうるりと胎児の動き聴く春宵 ことり 六花 200803  
煙突に梯子がついてゐる春宵 佐藤喜孝 あを 200804  
春宵の鹿児島県人長四角 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
春宵や鴨居に吊るす旅衣 有元文子 風土 200805  
春宵やゆつくり動くチェロの弓 丹羽啓子 馬醉木 200805  
春宵の妖しく光る擬似餌の眼 小山徳夫 遠嶺 200806  
春宵や街の灯りのちらちらと 松嶋一洋 200806  
春宵や酢の香の中にゐてしづか 近藤きくえ 200806  
春宵の香に満つ野辺にひとりなる 永塚尚代 ぐろっけ 200806  
春宵やたたみし鋏小指ほど 江見悦子 万象 200807  
春宵や老の一睡夜も更くる 奥村鷹尾 京鹿子 200807  
春宵の上海は灯を惜しみなく 片山由美子 200904  
春宵や眼差し熱く詩を語る 吉沢陽子 200904  
春宵やタップダンスの燕尾服 田下宮子 200905 ホテルのショー
春宵の弦あるもののひびき合ふ 小澤克己 遠嶺 200905  
春宵のいづれも美しき万華鏡 東良子 遠嶺 200905  
春宵の医師・看護師の皆優し 小澤克己 遠嶺 200906  
春宵の路地のビストロ弾む声 三羽永治 遠嶺 200906  
春宵の湯宿にかかる高座かな 山路紀子 風土 200906  
身仕度了へ春宵の帯ひと打ちす 和田孝村 春燈 200906  
春宵の湯に口ずさむ中也かな 鈴木阿久 200906  
春宵や眠るに惜しき窓の月 松林順子 雨月 200906  
春宵の宴や琴の周航歌 山口順子 200907  
春宵の雲にだれかが乗つてゐる 黒川俊郎 200908  
春宵や嘆き大きくシテの背 坂井恭子 200909  
仕事終へたる春宵の一部分 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
春宵一刻値千金南無阿弥陀 井田実代子 雨月 201005  
春宵のピアノショパンを紡ぎ出す 塩田博久 風土 201005  
春宵の紅茶に添へて砂時計 田中佐知子 風土 201005  
春宵や仰ぐ仏の柳腰 秋田建三 201005  
春宵のひとりの湯浴み音たてず 西村梛子 馬醉木 201006  
春宵の話やうやく「ほなまたね」 増田一代 201006  
春宵に不似合なれど怒満つ 鈴木阿久 201006  
春宵の一会で永久の別れとは 黒川悦子 ホトトギス 201006  
春宵を破る真田の連太鼓 大坪景章 万象 201006  
春宵や黒塀の路地にざわめきて 名和政代 万象 201006  
春宵や思ひ出すこし脚色し 栗原公子 201007  
春宵やちどりかがりに裾上げむ 服部早苗 201007  
春宵やとんぼりの灯の水に揺れ 阪野徹 201008  
春宵や紅花いろに可良の糸 吉弘恭子 あを 201104  
春宵の一錢五厘の葉書かな 中島陽華 201105  
春宵の柩の上の絵心経 竹内悦子 201105  
暮れのこるかに春宵の浮燈台 定梶じょう あを 201105  
春宵や武家屋敷の灯早点り 池田加寿子 201106  
春宵のチェロはをみなの膝の間 荒井千佐代 201106  
隠れ家によき春宵の地下の酒肆 上谷昌憲 201106  
春宵の銀座なじめぬ店ばかり 菅野日出子 末黒野 201106  
たちがたきもの春宵の瑕瑾なり 松川悠乃 ろんど 201106  
春宵や楽章変る指揮者の背 柴田志津子 201107  
春宵一刻万の字負ひて万年筆 木戸渥子 京鹿子 201107  
停電の春宵灯す絵蟷燭 城詰操 万象 201107  
春宵や生絹裁ちをる匂ひして 近藤きくえ 201107  
春宵や異人の墓地の白き月 松本文一郎 六花 201108  
春宵の灯色へ移る丸の内 今橋眞理子 ホトトギス 201110  
春宵の路地に消えゆく下駄の音 岩永はるみ 白雨 201203  
春宵の宴佳人の着きてより 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204  
春宵を更かすも親しかりし宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204  
春宵の余白たのしむ宇治の帖 荒井書子 馬醉木 201204  
クリスマスローズ春宵に沈みけり 柳田皓一 かさね 201205  
春宵の路地生粋の博多弁 柴田志津子 201205  
春宵や銀座老舗で買ふ小筆 中野あぐり 春燈 201205  
春宵の蕎麦を待つ間の一合酒 能村研三 201205  
春宵や古代酒注ぐ素焼壺 能村研三 201205  
春宵の帝国ホテル迷路めく 相良牧人 201207  
春宵や出待ち入待ち楽屋口 能村研三 201303  
ポケットより春宵一瞬財布消ゆ 北川英子 201303  
春宵や予定組み替へ組みかへて 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
春宵に補聴器外し推敲す 居内真澄 ぐろっけ 201304  
春宵や新携帯は金の色 杉本薬王子 風土 201305  
春宵のトウアレグの美美しき戦士 瀬川公馨 201305 トウアレグ=砂漠の民
春宵のふと手にしたるゾラの本 藤井美晴 やぶれ傘 201305  
春宵や一中節の江戸の空 犬嶋テル子 春燈 201306  
春宵の戯曲は三島由紀夫なる 谷岡尚美 201306  
春宵や花麩の浮かぶ清まし汁 大橋伊佐子 末黒野 201306  
春宵やワイン酌むのは君とだけ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
役一つ終へ春宵を一人酌む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
春宵のをんなのあくび見られけり 丸山佳子 京鹿子 201404  
春宵や切子グラスを傾けて 井口淳子 201405  
春宵や耳底に残るショパン曲 大谷信子 201405  
春宵や2Bで書く詩のかけら 菅谷たけし 201405  
春宵の灘は星空ひろげ初め 小林昌子 馬醉木 201405  
春宵の小町通りの遊歩かな 山下健治 春燈 201405  
春宵一刻和菓子にするか洋菓子か おーたえつこ 201406  
春宵や並ぶかつての恋敵 山口ひろよ 201406  
春宵の老人はみな母に似し 熊谷ふみを ろんど 201406  
春宵や母のゐさうな古鏡 宮井知英 201407  
春宵の耳が陰持つ萩の壺 生田作 風土 201407  
春宵や一人の時を使ひ切る 竹田ひろ子 ろんど 201407  
春宵を啄んでゐる陶の鶴 松井倫子 火星 201407  
春宵の心寄せ合ふ仲間とも 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
偲ぶ人ありて春宵灯しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201504  
春宵や幸頒たれし婚の宴 中山静枝 201504 春宵→ 2

 

2016年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。